P56まで、全体の18.6パーセント。第一章終了。
第一章の単元を挙げておくと;
第一章
1・1 工房のセットアップ
1・2 推奨する手工具
1・3 推奨する電動工具
1・4 不思議に思った場合
1・5 模型制作に必要な図面
1・6 参考書
1・7 材料
1・9 接着剤
1・10 マーキング
1・11 建造台
1・12 図面について
1・13 開始
1・15 キール作業の続き
1・16 フォールス・キール
1・17 ロワ・ステム
1・18 アッパー・ステム
1・19 ロワ・エプロンまたはフォールス・ステム
1・20 アッパー・エプロン
1・21 フォア・デッドウッド
1・22 ステムとエプロンの仕上げ
1・23 スタン・デッドウッドとニー
1・24 スタンポスト
1・25 インナー・ポスト
1・26 ライジング・ウッド
1・27 キールのラベット
1・28 ウイング・トランサム
1・29 建造台の完成
1・30 ウイング・トランサムの取り付け
1・31 フィリング・トランサム
1・32 キールの金属製艤装品
1・33 ステムヘッドの仕上げ
補遺1・1 正確な計測
補遺は更に続くので、正確にいえば第一章がすべて終了したわけではないが、一応、本文に第一章終了と書いてあったので節目とした。
早くてもFubbsを制作してから取り掛かるプロジェクトだし、当面は、翻訳作業だけなので、今後は、章を終了したり、何らかの節目を超えるごとにまとめてアップすることにした。
単元を見ればわかるように、第一章は、基本的に、準備から建造台にキールを据えるまでである。ステムとスタンポストが付いて、はじめて建造台にキールを固定できるので、このあたりひっくるめてキール関係としてまとめられている。
ウイングトランサムから下の横木類と第一キャントフレームもこれに含められているのは、恐らくは、実際の船の建造においては、このあたりの部材をスタンポストに取り付けてからAフレームで釣り上げてキールに取り付けるからではないだろうか。
模型の製作手順では、先にスタンポストをキールに取り付けておいてから、これらの横木類を取り付けるので、作業手順からいえば、次のカテゴリーの方が類似する作業になるが、あくまで実際の船を念頭に置いた模型作りなので、こうしたのだと推測される。
第一章を読んではっきりしたことは、これは上級者向けにかかれているとはいえ、扱う主題が、限りなく実際の帆船に近い構造の模型作りなので、初心者が読んで、帆船の船体に関する知識を得るためには、最適な本だということだ。1767年から1780年という時代に限定し、シップ艤装の六等艦スループに極限しているので、かなり突っ込んだ内容ではあるが、概ね軍艦の構造は似ているので、応用は効く。
船体構造に関しては、グッドウィンのSailing men of warが一番の参考書だが、かなり専門的だ。それよりやさしい入門書になると、いきなり概説的な書籍になってしまい、中間を埋めてくれる本がない。その位置に丁度この本がぴったりとはまるわけだ。
用語が新出するたびに、解説が付き、模型の製作手順の説明の後、実際の船における解説がつくという体裁になっている。
また、製作法も、様々なツールやガジェットを使用する方法にも触れてはいるが、著者アンシャール氏本人は、ほとんどハンドツールでこなしてしまう流儀なので、あまりトリッキーな手法はなく、極めてオーソドックスな手法が中心だ。一方、作例写真を提供しているハーバート博士の方は、パワーツール多用派なので、接続部の切り出しなど、ほとんどの作業をパワーツールで作成している。
作る方としては、手持ちのツール構成に応じて、両者の中間を行けば良いので、選択肢が広がるわけだ。
アンシャール氏の方は、材料の切り出しを例にとっても、図面から転写して切り出す流派なのに対して、ハーバート博士の方は、最近の流行に即して、プリントアウトした型紙を木に貼りつけて切り出す流派だ。プリントアウトは、図面とプリンターのキャリブレーションが取れていないと害をなすが、転写にはそうした問題はない。精度を上げてゆこうとすれば、やはり転写の方に分がありそうだ。
第一章の単元を挙げておくと;
第一章
1・1 工房のセットアップ
1・2 推奨する手工具
1・3 推奨する電動工具
1・4 不思議に思った場合
1・5 模型制作に必要な図面
1・6 参考書
1・7 材料
1・9 接着剤
1・10 マーキング
1・11 建造台
1・12 図面について
1・13 開始
1・15 キール作業の続き
1・16 フォールス・キール
1・17 ロワ・ステム
1・18 アッパー・ステム
1・19 ロワ・エプロンまたはフォールス・ステム
1・20 アッパー・エプロン
1・21 フォア・デッドウッド
1・22 ステムとエプロンの仕上げ
1・23 スタン・デッドウッドとニー
1・24 スタンポスト
1・25 インナー・ポスト
1・26 ライジング・ウッド
1・27 キールのラベット
1・28 ウイング・トランサム
1・29 建造台の完成
1・30 ウイング・トランサムの取り付け
1・31 フィリング・トランサム
1・32 キールの金属製艤装品
1・33 ステムヘッドの仕上げ
補遺1・1 正確な計測
補遺は更に続くので、正確にいえば第一章がすべて終了したわけではないが、一応、本文に第一章終了と書いてあったので節目とした。
早くてもFubbsを制作してから取り掛かるプロジェクトだし、当面は、翻訳作業だけなので、今後は、章を終了したり、何らかの節目を超えるごとにまとめてアップすることにした。
単元を見ればわかるように、第一章は、基本的に、準備から建造台にキールを据えるまでである。ステムとスタンポストが付いて、はじめて建造台にキールを固定できるので、このあたりひっくるめてキール関係としてまとめられている。
ウイングトランサムから下の横木類と第一キャントフレームもこれに含められているのは、恐らくは、実際の船の建造においては、このあたりの部材をスタンポストに取り付けてからAフレームで釣り上げてキールに取り付けるからではないだろうか。
模型の製作手順では、先にスタンポストをキールに取り付けておいてから、これらの横木類を取り付けるので、作業手順からいえば、次のカテゴリーの方が類似する作業になるが、あくまで実際の船を念頭に置いた模型作りなので、こうしたのだと推測される。
第一章を読んではっきりしたことは、これは上級者向けにかかれているとはいえ、扱う主題が、限りなく実際の帆船に近い構造の模型作りなので、初心者が読んで、帆船の船体に関する知識を得るためには、最適な本だということだ。1767年から1780年という時代に限定し、シップ艤装の六等艦スループに極限しているので、かなり突っ込んだ内容ではあるが、概ね軍艦の構造は似ているので、応用は効く。
船体構造に関しては、グッドウィンのSailing men of warが一番の参考書だが、かなり専門的だ。それよりやさしい入門書になると、いきなり概説的な書籍になってしまい、中間を埋めてくれる本がない。その位置に丁度この本がぴったりとはまるわけだ。
用語が新出するたびに、解説が付き、模型の製作手順の説明の後、実際の船における解説がつくという体裁になっている。
また、製作法も、様々なツールやガジェットを使用する方法にも触れてはいるが、著者アンシャール氏本人は、ほとんどハンドツールでこなしてしまう流儀なので、あまりトリッキーな手法はなく、極めてオーソドックスな手法が中心だ。一方、作例写真を提供しているハーバート博士の方は、パワーツール多用派なので、接続部の切り出しなど、ほとんどの作業をパワーツールで作成している。
作る方としては、手持ちのツール構成に応じて、両者の中間を行けば良いので、選択肢が広がるわけだ。
アンシャール氏の方は、材料の切り出しを例にとっても、図面から転写して切り出す流派なのに対して、ハーバート博士の方は、最近の流行に即して、プリントアウトした型紙を木に貼りつけて切り出す流派だ。プリントアウトは、図面とプリンターのキャリブレーションが取れていないと害をなすが、転写にはそうした問題はない。精度を上げてゆこうとすれば、やはり転写の方に分がありそうだ。