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スクラッチ木造帆船製作日記と映画、スタトレなどあれこれです。

スター・トレック ヴォイジャー DVDコンプリート・シーズン7

2005年06月30日 | 映画
 Voygerのファイナルシーズンが発売になったので、久々に見ました。シーズン7後半で、いきなりチャコティとセブンが恋愛関係になる唐突感を別にすれば、シリーズを通じての伏線もよく生かされているし、人間関係のドラマもうまく、SFのアイデアも面白いものが並んでいて、VOYの中でも一番油がのってるシーズンだと思います。最終シーズンということもあって、やる事が多いせいか、もっと早い段階でシリーズに登場していたら、かなり膨らんだであろうイチェブが後半出てこなかったり、最終回に絡んでこないのなど、残念な点はあるものの、それは、贅沢な苦情であって、クオリティーの高いエピが並んでいます。
 偶然ですが、DVD見終わってエジェクとしたら、裏で録画していたエンタープライズが映ったのですが、シーズン3からの変更で大きく加速したVOYと対照的に3からの変更が功を奏さなかった理由がわかる気がします。ジェーンウエイ艦長は、かなり感情的で頑固で物分りの悪い点も描かれているキャラクターですし、気分によってはプライム・ディレクティブも簡単に破ったりしているのですが、やはり、描かれている社会基盤と理念に対しては、絶対的な信頼を置いているキャラとして描かれています。ENTのアーチャー船長には、それが欠けていて、地球を守るために非情になるような言動が増えるシーズン3からは、シーズン1や2に見られたような、艦隊士官と共通する資質を失った描かれ方なので、登場する誰も、社会基盤や理念に信頼を置いていないように見えてしまいます。1や2では、未だ基盤が成立していないが、その萌芽が見えるというような話つくりだったのを捨ててしまったのが、見ていて面白くない理由の一つでしょう。暗いと評判のDS9でさえ明るい理想的な未来に差した暗い影というものだったのですが、ENT3は、暗澹たる未来になってしまっていて、OPタイトルの歌ともそぐわず、ちぐはぐになってしまっています。VOYも、初期の設定にあった、連邦とマキの対立とか、ライバル種族としてのケイゾンとか、あまり成功とは言えない設定などもありましたが、基本線は外さなかったのがよかったのでしょう。
 地球に帰るのが目的で航海してきたわけですから、最終回は、地球に帰って来る話になるのは決まっていますし、帰って来るとなったら、期待されるシーンなどもあるわけですが、ストーリー作りがうまく、だれた感じのシーンはありません。最終回としては、TNGやDS9よりいい出来で、全シリーズ中、最も良かった最終回ではないかと思います。ネタとしては、以前扱ったものと骨格は同じなのですが。
 ENTが打ち切られたので、しばらくスタートレックは作られないでしょうが、これだけ続いてきたシリーズなので、映画版か、新シリーズかは、いずれ作られるでしょう。
 ところで、全シリーズを通じて、ある発見をしました。それは、『ハゲ男の出ないシリーズは打ち切られる』というものです。初代スタートレックもハゲのキャラがレギュラーにいなかったので、シーズン3で打ち切られました。TNGはピカード艦長と言う19歳の時からキッパリ禿げているパトリック・スチュワート演じるキャラがいましたし、DS9では、はじめこそ禿げはいませんでしたが、途中から、シスコ司令官が頭を剃ってスキン・ヘッドになりますし、VOYでは、EMHというロバート・ピカード演じるホログラムがレギュラーです。ENTは残念ながらハゲキャラがいないので、シーズン4で終わってしまいました。
 次のシリーズの際には、是非ともハゲキャラを入れて欲しいものです。もっとも、女性のハゲキャラは、モーションピクチャーで失敗しているので、避けねばなりません。
スター・トレック ヴォイジャー DVDコンプリート・シーズン 4 完全限定プレミアム・ボックス

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