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スクラッチ木造帆船製作日記と映画、スタトレなどあれこれです。

ロープワークジグ3

2005年02月17日 | スクラッチに挑戦
 アクセサリー類と、基本構造が一応完成しました。
 あとはシチュエーションに応じて、アクセサリー類を増やしたり、動索類の艤装をする際、マストを仮に立てるマストステップを明けたりするくらいです。
 マストステップの方は、多様な太さに対応できるよう、固定は楔を使用する予定です。位置は概ね中央付近の予定ですが、明けるのは、第一号のマスト艤装を行う際にする予定です。現在のところ、まだ、アイを作ってみたり、ブロックをロープに取り付けたりしてみただけなので、もっと色々やってゆくと、改善する必要も出てくるはずです。
 長い棒が横に突き出ているので、カウンターウエイトを反対側に取り付けました、ダンベル用の重り500グラムです。細かい作業をする際、これでも軽いようなら、もう500足してみます。
 ジグを取り付けた棒は、真鍮棒8ミリですが、作業内容によっては、もっと長い物にも変えられます。

 作業結果が良好なので、将来的な拡張として、ロープワークのみならず、フィッティング類の製作の際のジグや、第三の手の拡大版のような用途に使用するアクセサリーを作って試してみようと思います。

 写真は使用状態ではありません。現在あるアクセサリー類を一緒に写すために挟み込んで見ました。
 左側の木のブロックが本体です。一番左にカウンターウエイトが少し見えています。その上に、回転部右側のペグの交換部品が置いてあります。置いてあるほうは、細かい作業の際に使用する先の細いタイプのペグです。
 本体後部に同様の先の細いタイプのペグが両端に固定されています。これは、デッドアイ取り付け後に、シュラウドのマストヘッドに取り回した後、二本を束ねる作業をする際、シュラウドを取り付けたデッドアイを挟んで固定するものです。先端には、デッドアイの穴を通して固定できるように0.3ミリの真鍮線が貫通しています。本体上面に二本突き出ている真鍮棒は、シージングやセービングの際のラニャードのボビンを差し込むのに使用したり、先のシュラウドを束ねる作業をする際、ここにシュラウドを巻きつけて長さ調節をします。
 本体上面の目玉クリップは、アクセサリー取り付けに使用したり、ロープを挟んだりするメインクリップです。写真では、ブロックを保持するアクセサリーが挟んでありますが、使用するときは、更に、もうひとつ固定されているペグに後部を挟んで固定します。
 固定用ペグには、ラニャードを取り回すためのアウトリガーが挟んであります。
 本体から横に伸びているのが、回転部です。
 回転部の目玉クリップは、本体のメインクリップと同じ目的で使用しますが、ロープ末端処理など、作業箇所を自由に動かしたい場合、こちらに挟みます。写真ではよく見えませんが、アイの作業などをするためのフックが挟まれています。
 回転部の左右には、末端処理などの際、ストランドを保持するためのクリップが左右においてあります。こけないように足場に金属クリップを挟んでいます。
 回転部の右端が、作業クリップ部です。
 手前のクリップが、メインクリップの対になる固定部分です。挟んだロープは、クリップ上面と側面にあるビットを介して、下に直行する形で固定されているクリップに挟んで固定します。
 上側に斜めに取り付いているのが、交換式の補助クリップです。蝶ナットで固定します。こちらに取り回したロープは、先ほどの物と同様にペグについているビットを介して直行しているクリップに挟んで固定します。いずれのペグも、ロープが逃げないように、真鍮線が貫通しています。

 本体下部は、回転部側は、左右部分が接地していません。ここは、将来的に、マストを立てて作業する際に、固定用のペグを取り付けるための拡張用です。接地自体は、全体の2/3を確保しており、前方は中央部で設置していて、ぐらつきはありません。

 次回は使用方法を解説します。

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