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スクラッチ木造帆船製作日記と映画、スタトレなどあれこれです。

シークレット・ウインドウ

2005年04月28日 | 映画
 事前に何の知識もなしに見たのですが、最近、この手の映画が多いせいか、オープニングからネタが割れてしまっていて、役者が良かったので見れたものの、下手な役者だったら見れたものではなかったかもしれません。このジャンルならアイデンティティの方が良く出来てました。事後に評を見るとエンディングが原作と違うそうですが、原作はどうやって終わったのか少し興味があります。
 映画のラストシーンとしては、未公開シーンに入っていたほうのカットの方がしっくりきました。
 どんでん返しを前提に作られているので、のっけからネタが割れてしまって気の抜けた感じは否めません。はじめて見るなら、途中から見ることをお勧めします。(つまらない映画の8割は途中から見ると結構見れたりします。誰が主人公かってレベルから考えないといけませんし、色々謎が増えますから^^;)
 この映画の魅力を削いでいるのは、ほぼ監督の責任です。演技もカメラも申し分ないですし、セットも衣装もいい仕事してます。
 脚本が本業の監督なので、必要以上に説明過剰な絵作りになってしまったのでしょう。怖さを盛り上げる手法は、下手な虚仮脅しとかはなく、好感が持てますが、リズムは悪い感じです。
 ナインスゲートの方が、テンポも謎も面白かったと思います。前半が細部描写過剰で、相当だるいので、このあたりの構成をもっと煮詰めておく必要があったと思います。初めにも言いましたが、役者の仕事がかなり良いのでまだ持っています。後半の問題は、ネタが割りからクライマックスにかけて、ジニー・デップの演じわけを、照明やカメラなどの映像構成がサポートしていないことです。前半のディティール描写にかけた情熱の半分でもここに注いだら、頭からネタが割れていたとしてももっと面白かったと思います。
 一口で言うと、豪華版の新アウターリミッツってところでしょうか。
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