久しぶりに嫌な夢で飛び起きた。
今でも嫌な感触が残ってる。
俺はワゴン車に乗っていた。
運転しているのは上官らしい外国人。
細身でメガネをかけている、ひどく神経質そうな男だ。
助手席には友達が乗っている。
前の二人の小競り合いを聞きながら、前方に流れる風景を眺めていた。
かなり前から、この車は峠に入っている。
深いコーナーが続く崖の多い道だ。しかもガードレールもない。
前の二人の小競り合いの原因は、どうやら金のことらしい。
運転している上官は、コーナーの最中も助手席の方を見て何か喚くときもある。
かなり外側いっばいをギリギリのスピードで下っている。
運転席の後ろ辺りに座る俺からは、ほとんど車体が道路からはみ出しているように見える。
今までで一番深いコーナーに差し掛かった直後、上官が友達の持っている金をよこせと手を出した。
もちろん、顔も正面を見ていない。
車はすでにコーナーをーハイスピードで回り始めている。
嘘だろーコエーよー、と思った瞬間、
目の前から道路が消えた。
あの落ちて行く感じ、無重力感。
ウエー気持ち悪い。
未だにフラフラする。
どうして体験したこともないような感覚を、俺の身体は覚えているのだろう。
今でも嫌な感触が残ってる。
俺はワゴン車に乗っていた。
運転しているのは上官らしい外国人。
細身でメガネをかけている、ひどく神経質そうな男だ。
助手席には友達が乗っている。
前の二人の小競り合いを聞きながら、前方に流れる風景を眺めていた。
かなり前から、この車は峠に入っている。
深いコーナーが続く崖の多い道だ。しかもガードレールもない。
前の二人の小競り合いの原因は、どうやら金のことらしい。
運転している上官は、コーナーの最中も助手席の方を見て何か喚くときもある。
かなり外側いっばいをギリギリのスピードで下っている。
運転席の後ろ辺りに座る俺からは、ほとんど車体が道路からはみ出しているように見える。
今までで一番深いコーナーに差し掛かった直後、上官が友達の持っている金をよこせと手を出した。
もちろん、顔も正面を見ていない。
車はすでにコーナーをーハイスピードで回り始めている。
嘘だろーコエーよー、と思った瞬間、
目の前から道路が消えた。
あの落ちて行く感じ、無重力感。
ウエー気持ち悪い。
未だにフラフラする。
どうして体験したこともないような感覚を、俺の身体は覚えているのだろう。