照明散歩

照明デザインのワークログ

秋の気配は何色???

2006-10-07 23:39:00 | 閑話休題
年末が近づきクリスマスの段取りと予期せぬトラブルであっという間に一日が終わる。灯りをプランするとそれを観てくれる人々の顔や心を想像するだけでひとつのストーリーが出来上がる。

取り立てて自分の灯りが独創的で芸術性に優れているわけではないけれど、工業的に発展してきた日本の灯りを、なんとか文化的な灯りをと思って活動している。私の灯りはコントラストがはっきりした灯りを創る。ムラのある灯り。陰影がしっかりと出る灯り。ちょっと前には劇的過ぎて一般商業施設には受け入れられなかった。

このところ、劇的空間のニーズが様々なところ注目されているような気がして、私のようなアンダーグランドで活動していた灯り屋にも、メジャーでの仕事がこの1~2年お話が大分多くなってきた。

今日はカラーライトセラピー講座でベーシックの受講者の方、ビギナー講座の方とお話して、こんなに多くの方が灯りと色に興味を持っていただいて本当にいい時代になってきたなぁ~って思う。これが10年前だと、単なる灯りオタクのたわごと程度にしかとらえてもらえなかったと思うが、その話を真剣にメモをとりがら聞いてくれて嬉しくなった。

夜の講座が終わり、会社の屋上で空を見上げると、澄み切った夜の空が月明かりに照らされてとても気持ちがよくなった。外は少しずつ寒くなり秋にまさに突入する東京。ホッと一息ついてまた明日からの怒涛に備える。


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