照明散歩

照明デザインのワークログ

ライトアップ探訪“ライトアッププロムナード・なら 2005”

2005-07-09 16:13:42 | “あかり”の四方山話
『奈良ならでは』というブログで紹介されてた“ライトアッププロムナード・なら2005”
大阪への出張帰りに奈良までよりみちした。
暗くなるまで法隆寺見物で時間をすごした足腰の疲れ
最終で東京に戻らなきゃならなきゃならない状況から
観光用の人力車に男2人で乗り込みあちらこちらを案内をしてもらい
東大寺の大仏殿まで足をのばした。

建造物の凄まじさがホントに自然と調和して
さらにライトアップでその存在感がデフォルメされて圧倒される。
そこに東大寺の重低音の鐘の音に決められる。

建造物が主役だとしたら、私等灯り屋はバックステージスタッフで
裏方はその主役の特徴やら長所をいかにして強調し
短所や整っていないところをいかにしてボカすかが仕事になる

今日観てきた法隆寺も東大寺も自然も含めた計算尽くされたバランスに感銘を受ける
ライトアップもナチュラルでいながら、ポイントポイントで色温度の低い演色でアクセントをつけ
建築の知識が豊富で奈良を大事にしている照明デザイナーが介入している仕事だろうなと想像する。

いいイベントを紹介していただいた。

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2 コメント

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ありがとうございます (ユエ)
2005-07-10 11:31:15
ブログへのリンクまで貼っていただき、ありがとうございます。

人力車にお乗りになったのだとか!乗り心地はいかがでしたか?私、地元民でありながら乗ったことがないもので(笑)。

ライトアップを見て回る時、私はいつも「対象物」にしか目を向けていませんでした。

ですのでgreenpapperさんの感想を拝読して、「照明」から「対象物」を望むという新たな視点を学びました。

ありがとうございました。

最後になりましたが、写真にある「鏡池のほとりから見る大仏殿」、すごく綺麗です。
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人力車 (greenpapper)
2005-07-10 13:00:51
ユエさんこんにちは!

地元の方は観光地の人力車は乗らないでしょうね。

金額も移動手段と考えてしまうと割高ですからね。



知らない土地に行ったとき、

できるだけ地元の方とコミュニケーションをとるようにしています。

仕事柄、“ハード”という“無口な奴”を扱っている手前、根底に流れる文化だとか、歴史だとか、慣習だとかを、建造物を眺めるだけでは、その文化を探るには、そのボキャブラリーもないので時間がかかります。



人力車の人とコミュニケーションをとりながら眺めているとちょっとした会話のはしはしで、なんとなくその建造された背景やら、慣習やらが見えてきます。



帰りのタクシーの運転手さんにそれだけお金払うんだったらタクシーなら喜んでチャーターされるといっていましたが、タクシーだとスピードが速すぎて自分の視覚的な情報の処理が追いつかないんです。



45分程度の人力車の奈良見物でしたが、短時間でたくさん吸収できました。



でっ“早起きは3文の得って”ことわざ、奈良の鹿関係の話ってホント?
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