日々の寝言~Daily Nonsense~

羽生善治九段が振り返る王将戦

羽生善治九段が振り返る王将戦


羽生さんが、1月から2月に指した
藤井さんとの王将戦を振り返って
語っている。

とても貴重なインタビューだ。

各局の作戦選択の理由や、
どこまでが研究範囲で、
何が意外な手だったか、まで
包み隠さず話されている。

第2局の自身の名手「8二金」
については、
「あの辺までは事前に全部考えてあった」
と語り、
第3局の藤井さんの序盤の
「2六飛」については、
「(後で検証した)ソフトでも
全然上位に来ない手なんで、
あれは藤井さんの発想なのか、
持ってるソフトがすごいのかわかんないんですが
どうやって見つけたんだろうな、と思った一手」
と明け透けに語っている。

藤井さんがソフトの候補手を
超えたところも調べているのかもしれないし、
ソフトがすごい、というよりは、
それを動かしているハードウェアが
すごいのかもしれない。

NVIDIA の DGX A100 とか
使っているのではないか??

そして、何より羽生さんらしい、というか、
羽生さんならではなのが、冒頭の言葉。

記者会見で、いろんな手を考えられて
楽しかったというお話をされていたが、
という質問に対して、

(藤井さんと)対局しているときは、
すごい厳しい手というか難しいてばっかりくるので、
なかなか楽しむという感じではなかったですけど、
まぁ終わって感想戦でいろんな手を指摘されるんで、
それはすごく純粋に楽しかったです。

なんか、自分が全然思いついてない手を
結構いっぱい指摘されるんで、そこは、
勉強にもなるし、すごい面白いなぁと思ったところです。

これだけ長くやってて、自分が全然思いついてない
手を指摘されるというのはそんなにはないので、
それが、感想戦をやっていると毎回毎回
必ず数回は出てくるので、対局するときは大変ですけど、
終わった後いろいろ話をするのは結構楽しかったですね。

まさに「知るを愉しむ」だ。

忙しすぎて難しいだろうが、
藤井さんの側のインタビューも
ぜひ聴いてみたい。

追記:折しも、今日のNHK スペシャルは、
羽生善治 52歳の格闘 〜藤井聡太との七番勝負〜
だった。こちらも面白かった。
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