2019年上期・新車販売台数(軽自動車)は3年連続プラス
2019年上期(1~6月)の軽自動車の新車販売台数は、全体で101万8071台(前年比101.8%)で3年連続で増加となった。車種別で見ると軽乗用車は、78万9399台(前年比99.9%)と3年ぶりの微減。軽貨物車は22万8672台(前年比108.9%)と3年連続で増加した。
軽貨物車のうちボンネットバンは3万1801台(前年比455.6%)と大幅に販売台数を伸ばした。これは、昨年7月に発売されたN-VAN(ホンダ)の販売好調が大きく影響しており、ボンネットバンの販売台数のうち約86%をN-VANが占めた。
キャブオーバーバンは10万1092台(前年比90.0%)で減少、トラックは9万5779台(前年比104.2%)で増加した。
2019年上期・メーカー別新車販売台数ランキング(乗用車)
次にメーカー別の新車販売台数(軽乗用車)を見てみよう。1位はダイハツで24万5640台(前年比102.0%)と前年より販売台数を伸ばした。2位はスズキで23万4401台(前年比100.4%)でこちらはほぼ横ばい。上位2社で軽乗用車の販売台数の半数以上を占めている。
一方、3位のホンダは16万4519台(前年比93.8%)とマイナスだった。主力のN-BOX(ホンダ)は相変わらずの人気だが、N-WGN(ホンダ)が大幅に販売台数を落としている。N-WGNはフルモデルチェンジが発表され8月に発売予定。下期は、新モデルを待って買い控えていたユーザーを掴むことができるかどうかに注目だ。
車名別新車販売台数ランキング トップ15
次に車名別の新車販売台数をランキングで見てみよう。毎年、全軽自協が発表しているランキングは軽貨物車を除外したものだが、今年は軽貨物車(ボンネットバン)のN-VANが販売台数を急伸させたので、乗用車にボンネットバンを加えたランキングとした。1位は、N-BOX(ホンダ)で販売台数は13万1233台(前年比102.9%)と増加した。2位以下に約4万台の差をつけて5年連続でトップとなった。
2位はスペーシア(スズキ)で8万9750台(前年比112.6%)。昨年3位だったムーブ(ダイハツ)は6万8833台(前年比92.9%)で5位に転落、トップ5の中では唯一販売台数を減らした。
3位はタント(ダイハツ)で8万1828台(前年比114.0%)。4位はデイズ(日産)で7万9789台(前年比111.2%)で、昨年より1つずつ順位を上げた。
デイズは3月28日にフルモデルチェンジして発売以来、3か月連続で前月比120%以上と販売台数を上積みして猛追している。はたして、N-BOXの圧倒的な人気に太刀打ちすることができるのか。
また、ボンネットバンとしては珍しく10位にランクインしたN-VANやモデルチェンジされるN-WGNなど、下半期の販売台数にも注目したい。
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