スノーボードで全国を舞台に活躍する兵庫県豊岡市立八条小学校の5年生、嶋崎玖君(10)がこのほど、プロ選手の団体「PSA ASIA(アジア)」に所属することが認められた。同団体では最年少のタイ記録といい、「大きな自信になった」と喜ぶ。目標は五輪でのメダル獲得。背中を追いかける弟の珀君(8)、玲君(4)とともに練習にさらに熱を込める。

 玖君は昨シーズン、大会ごとの成績によって得るポイント合計による順位で必要な基準を超え、同団体に所属できることとなった。今後は、これまで出場していた大会などに加え、賞金がかかるプロの大会にも参加できるようになる。

 玖君は4歳の時、父の学さん(42)らと行った同市日高町のスキー場で、初めてスノーボードに乗った。小学3年生からハーフパイプに取り組み、昨年は全日本大会で準優勝も経験している。最近は、弟の珀君、玲君と練習し、互いに技を見せ合うなどして腕を磨いている。

 目標だったプロになれることに、「努力が実ってすごくうれしい」と笑顔を見せる玖君。だが、プロの世界で活躍するのは、今まで以上に厳しい道のりとし、競技が盛んな米国などに渡って練習したいという。

 次に目指すのは「五輪出場」。玖君は弟たちと並び、「この3人でいつか、表彰台を独占するのが夢。実現したいな」と話した。