さいごのかぎ / Quest for grandmaster key

「TYPE-MOON」「うみねこのなく頃に」その他フィクションの読解です。
まずは記事冒頭の目次などからどうぞ。

【過去投稿サルベージ】メタメタ世界存在予言・その他

2010年11月30日 07時23分06秒 | その他の推理
※初めての方はこちらもどうぞ→ ■うみねこ推理 目次■ ■トピック別 目次■


●再掲にあたっての筆者注

 このブログは、「うみねこ公式掲示板」に投稿した記事の再掲をメインコンテンツにしていますが、掲示板に投稿したものの、ブログには採録しなかった文章がいくつかあります。
 それらの多くは、ブログに保存するまでもないなと(当時)思えたものや、あるいは特定の人に向けたリプライ記事で、文脈がないと理解しにくいものです。

 そういうものの中から、いくつか閲覧の意義がありそうなものを拾ってきて掲示することにします。

 世間話のパートなど、ノイズになりそうな部分をカットし、文脈が必要なものは注釈を書き加えます。今回は3記事ほど拾ってきました。



  ×  ×  ×



■メタ世界の上にさらにメタ世界があるのか
 筆者-初出●Townmemory -(2010/04/01(Thu) 00:58:23)

 http://naderika.com/Cgi/mxisxi_index/link.cgi?bbs=u_No&mode=red&namber=44189&no=0 (ミラー
 Ep6当時に執筆されました]

●再掲にあたっての筆者注
 Ep6当時の推理です。
 スレッド「皆さまの推理等、集計させてください!」内の企画への回答でした。引用符がついた部分が設問です。「設問部に書かれている推理に対して、妥当性を感じるかどうか、印象をパーセンテージで回答し、その理由をのべよ」といった企画でした。
 つまり、「メタ世界の上にメタメタ世界があるとあなたは思いますか?」という質問に答えたものだと思って下さい。わたしは「ある。支持率99%」と回答しています。

(「読者」のレイヤーは、この設問ではメタメタ世界として扱わない、という条件がありました。ですので「わたしたちが事実上そうだよね」という回答はしていません)


 以下が本文です。

     ☆

>推理14「メタ世界(戦人とベアトがゲームをしている世界)の上部に、更なるメタ世界が存在する」(水渦)

【支持率】 99% (1~99%で回答)
【主な理由】 (あれば簡潔に)

 ・この設問に回答することがこの投稿の目的なのです。ちなみに申し訳ないですが、「あれば簡潔に」の指示はさらっとスルーします(簡潔な記述が不可能です)。以下の文面、結果発表に反映されていなくてもかまいません。

 戦人とベアトのメタ世界のもうひとつ上に、さらに上位のメタ世界はあると思います。
 それは、「ラムダデルタとベルンカステルが所属する世界」です。
 わたしはそう見なしています。以下、説明。

 材料となるのは、Ep4です。
 メタ世界でグレーテルと名乗っていた縁寿が、真里亞と楼座のやりとりを見かねて席を外すシーンがありました。
 そこにマモンが現れて話をするのです。
 そのとき急に、マモンの時間が停止し、周囲の埃までもが宙で停止し、ラムダデルタが出現するのでした。このときマモンと背景画は退色して、まるでモノクロームのようになっていました。

 さて、この「モノクロ化+時間停止」という独特の描写。
 アニメーション版『うみねこ』における、メタ世界の描写に酷似しています。
 アニメでは、メタ戦人とメタベアトは、赤字でやりとりをするとき、下位世界の時間を止めて、モノクロ化し、そこを我が物顔で歩き回りながら舌戦をくりひろげるのです。

 さて、グレーテルとマモンが語り合っていた場所は、明らかに「メタ世界」の階層に属します。
 その「メタ世界」をモノクロ化+時間停止できるのですから、メタ世界より更に上位の「上位メタ世界」が存在する。その「上位メタ世界」が現出しているとき、メタ世界の時間は停止する。そういう解釈は自然に通りそうなのです。
 だから、理論的には、
「ラムダデルタは、メタベアトやメタ戦人の時間を止め、モノクロ化することが可能」
 だと思います。


 もうひとつ、似た場所から似た例を挙げます。
 縁寿=エンジェ・ベアトリーチェは、ベルンカステルが置いた「魔女の駒」であるとされますね。
「駒を置ける場所」
 とは、どこでしょうか。
 それは「ゲーム盤」ではないのか、という単純な論理です。

 Ep4までの描写では、ベルンカステルはメタ戦人の勝利に賭けており、勝利を導くためにメタ戦人に干渉していました。
 ラムダデルタは引き分けに賭けており、そういう結果を導くためにメタベアトに干渉していました。

 これを、ごく単純に、
「ベルンカステルは、メタ戦人という駒を指している」
「ラムダデルタは、メタベアトという駒を指している」
 と見ることは、十分可能であると考えます。

 だから図式化するとこんな感じ。


■上■ラムダデルタとベルンカステルの世界(メタメタ世界)
 ・現状、最上位階層。
 ・最上位プレイヤーが属する世界。

  ↓  ↓

■中■メタベアトとメタ戦人の世界(メタ世界)
 ・この階層は「ラムダデルタとベルンカステルのゲーム」のゲーム盤。
 ・メタベアト&メタ戦人は、ベルンとラムダが操る駒。
 ・と同時に、メタベアト&メタ戦人は下位ゲーム盤のプレイヤーでもある。

  ↓  ↓

■下■六軒島世界(下位世界)
 ・この階層は「メタベアトとメタ戦人のゲーム」のゲーム盤。



  ×  ×  ×



■竜騎士用語の「ルール」には2つの意味がある
 筆者-初出●Townmemory -(2010/05/02(Sun) 10:52:24)

 http://naderika.com/Cgi/mxisxi_index/link.cgi?bbs=u_No&mode=red&namber=45874&no=0 (ミラー
 Ep6当時に執筆されました]

●再掲にあたっての筆者注
 Ep6当時の記事です。
「サファイア・アキュゼイションEp5」への回答に書きつけた、とある指摘です。アキュゼイションの回答をブログに再掲する際、やむをえずカットしました。gooブログは1記事1万文字までという制限があり、内容を1万字におさめるために、まとまった文章量を削除する必要がありました。

 以下が本文です。

     ☆

 ちなみに余談的指摘。竜騎士07さんが使う「ルール」という言葉は、ときどき一般的な意味とは違うことがあります。

 典型的なのは「ルールZを打ち破る!」みたいな言い回しのときの「ルール」。

 これは、ルールという語の一般的な用法ではありません。
 ふつう、ルールというのは、
「みんなでつとめて守るべきもの」
 であって、
「みんなでがんばって打ち破るべきもの」
 ではありません。竜騎士07さんは「打ち破るべきもの」を「ルール」と呼ぶことがあるのです。この「ルール」は、言い換えたら「現象」くらいの意味合いだよね。
 もちろん、竜騎士07さんは「守られるべき決まり」という意味で「ルール」という語を使うこともあります。この2つの意味を、両方とも「ルール」という同じ単語で表現するせいで、混乱が作り出されています。


 そんなわけで、「赤字」とか「ノックス」とかいったルールを、守るのではなく「打ち破って」みているわけなのでした。

(新規の方も多いので、以前書き込んだことのある内容もつとめて繰り返し書くようにしています。くどいよと思った方すみません)



  ×  ×  ×



■与条件という陥穽/愛というキーワード
 筆者-初出●Townmemory -(2010/03/15(Mon) 13:02:52)

 http://naderika.com/Cgi/mxisxi_index/link.cgi?bbs=u_No&mode=red&namber=42477&no=0 (ミラー

●再掲にあたっての筆者注
 Ep6当時の記事です。
 ある方へのリプライ(お返事の書込み)です。いくつか重要な内容が含まれているような気がしたので、取り上げます。
「愛がうんぬん」というリプライは、「愛というキーワードがうみねこには頻出しすぎて違和感がある」という文脈に対する、わたしの見解です。

 以下が本文です。

     ☆

 こんにちは。あまり大声でいうと、また物議をかもしてしまいますが、「与えられた条件内でものごとを考える人」と、「与条件を疑い、自分で条件設定をつくりだすことができる人」がいるのです。自分で責任を負うことになってもいいから、常に後者でありたいというのが、わたしの理想です。これは一般論ですけどね。
 赤字を疑い、ひとつひとつに対して嘘かホントかを検討する人は、「たまたま偶然にも、すべての赤字が嘘でなかった」場合も当然、検討しているのです。つまり、赤字の真実性を疑っている人は、そうでない人よりも、より可能性を広くとっているのです。これまで何人かの人がわたしに「もっと可能性を狭くとるべきだ」と忠告してくださっていて、中には「そんな広い可能性を検討している人の仮説なんかに読む価値はない」と断言する方もいました。不思議な現象だなと思います。いろんな可能性を検討する人がいたほうが、弾幕は広くなるのにね。

 ヱリカさんについては、「もうちょっと補助線を引けば、共感可能な人格として受け取れるんじゃないか?」という感じがEp6以降ずっとあったので、それをやってみました。もうちょっと別の、もっとうまい補助線の引き方もあるような気がします。これを参考に、どなたかこころみてくださらないかしら。

 サファイア・アキュゼイションは、わたしは好きな設問形式です。問い方が具体的、物理的であるのと、個々の謎だけを問うのではなく流れをつくらないとうまい回答にならないところが良いと思います。こんど開催されたらやってみて下さい。


「愛」というキーワードについてですが、極論すれば、人間の感情を扱ったすべての物語は、愛というキーワードでくくれてしまうのです。憎悪も悲しみも、無感情すらも愛で説明可能です。だから例えば、トヨタ・ヴィッツに乗ってる人は車選びによって自己主張する気がないだろう、というのと同じで、キーワードとしての「愛」は、事実上何も言っていないのに等しいと思います。あまり気にする必要ないんじゃないかな、というのがわたしの感触です。わたしは「愛」をカギにして謎をひもとこうと思ったことないです。あんまり、そこを出発点に考える必要もないかなー、って気もするんですが、どうでしょう?


■目次1(犯人・ルール・世界設定)■
■目次2(碑文・赤字・勝利条件)■
■目次(全記事)■
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