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『 少年は残酷な弓を射る 』

2012年07月24日 | 映画感想(欧米)
う~~ん・・・・
予告からは ある程度推定できた内容だったのですが・・・

・・・・・・
最初は 実際に起きた事件 
( たぶん その場合は 「 弓 」 ではなく 「 銃 」か何かだと思いますが )
を 元にした話だと思っていたのですが
ベストセラー小説が 原作だったのですね・・・・


映画が 何を言いたいのか?
は 答えられないけれども
この映画を観て いろんな事を人と語り合えるな、と思いました。
実際 観終わった後
たまたま隣の席に座ってらしたご婦人 ( 推定 70代 ) から
「 この映画 全くわからなかったんですけど、何が言いたかったんでしょうか? 」
と話しかけられ
「 映画が何を言いたいかは わかりませんが・・・ 」
と私なりに 思ったことを述べたさせて頂きました。


一番強く思ったのは
「 親 」 と 「 子ども 」 の相性が悪いことは 「 ありうり 」
その相性の悪さが 大きいと
親にとっても 子どもにとっても 「 不幸 」 なことになる・・・ と言うことです。
すべての母親に 母性本能が あるわけではないし
子どもが みな 純粋で可愛いものでもない。
それ以外にも
子育てを 経験したことがある方なら
ある程度 お母さんの気持ち・・が理解できるのでは???
たとえば 脳天気に子どもとの関係のいいとこ取りをする父親!! に よって 
子育ての疲れが増す ことなど・・・・( 笑 )

隣に座ってらしたご婦人には こうも尋ねられました。
( ネタバレになります!!! )
「 お母さんだけは 殺さなかった・・っていうことは
  結局 お母さんのことが 好きだったってことでしょうか? 」 と。
そうとも言えるし
もしかしたら 逆に お母さんを苦しめたかった・・ とも考えられる。
でも どちらにせよ 私が一番思ったのは
「 母親 」 は 「 子ども 」 と一緒に 苦しみを共有しようと決断した。
と言うことです。
あんな 厳しい状況
自分の愛した家族をも 息子に奪われ
社会的な立場も 頼る人もなく
母親自身 自殺したり どこかへ逃げることもできたのに
そうせず すべてを受け止めた。
それは 凄い決心だったと思いました。
でも そうせざるを得ない気持ちも 又
理解できるのです。
何もせずに終わってしまったら
今までの 自分の人生は 「 無 」 に等しい。
事件をおかし 罪に服する息子と向き合うことで
初めて 「 自分 」 をみつめ 生きることができる。


少年役を演じた 子役の視線に 乾杯!
演技が上手・・と ほめたらいいのか・・苦笑


いろんな論議を生み出す映画であり
心に ひっかかる映画でもありました。 


  2012.07.22 「少年は残酷な弓を射る」  伏見ミリオン座にて鑑賞  ★★★★


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