映画でお喋り♪猫とひなたぼっこ

もと映画少女の”猫”のお喋りです♪

『 草原の実験 』

2015年10月23日 | 映画感想(欧米)
それはまるで、分厚い大きな一冊の写真集を一枚一枚
ゆぅっくり観ているような・・・・そんな感じだった。
これは7月のカレンダーにいいな、この風景は9月。
いろいろな事に想いをはせながら 時が過ぎていく。

壮大な自然・・・
モンゴル?
男子の顔は、でかくて平べったくて、ヘチャなのに
この少女だけが美しい。
彼女を観るだけでも、映画を観る価値があるんじゃないか?
って 思うくらい
静謐な 美しさを 持った 少女の存在・・・ 

寡黙な映画は 観客に考える隙間を与えてくれる。
このままずーっと 日溜まりの中
この美しさの中に漂っていたら、眠ってしまう・・・・
と思っていたら
本当に・・・・・寝てしまった (;゜ロ゜)
たぶん10数分
片目を開けながら 片目でコックリ。
片目で 映像を追う・・・

   ああ、彼女は大人になるのだ、そして彼は
   初めての恋に決別しなければいけなくなったのだ。



そして
それは何の前兆もなく起きた。



忘れる、という事が必要な時もあるけれど
忘れることで、苦しみから逃れられることもあるけれど
忘れてはいけないのだ。

あの場面を見て
思った。
原爆も、大地震も、津波も、原発も、
ほんの一瞬で
普通の日常を無くしてしまう。




この映画は けっして自分からは語らない。
私たちに
提示するだけ。


  2015.10.18  「草原の実験」  名演小劇場で鑑賞  ★★★★


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