「夏祭りをやろうと思っているのですが」
「皆、簡単にそういう事を口ではいうの。火の届け出はどうするの。騒音の苦情は対処できるの。交通事故は考えたの」
何かを変えようと思って懸命に考えても、役付のこんな質問で想いは潰されます。
人の想いを潰すには、思いつきの、たった数個の質問で事足りるのだ。
「あーっ、やっぱりそうなのか」
そう考えた時点で負けだね。
「しっかり調べて報告します。アンケートも取ってみます」
潰し勢力の思う壺だぞ。
相手はね、「面倒くさい」から潰す事しか考えてないんだ。それをルール通りに受け止めるから遣られてしまう。
真面目すぎ。
それで諦めるならそれだけの想いなんだよ。
役付の質問なんて調べもしない思いつき。失礼な話だ。
真剣に考え、真摯に投げ掛けた想いをルール無用で一蹴するなら、ルール無用で蹴り返せ。
「そういう問題はあるかもしれませんが、やる方向で申請します。あなたに申請したのではありません。出来るかどうかは報告します」
稟議ルートなんかすっ飛ばせ。
ルール無用。
「勝負してやる」
変革するには肝を据えて開き直らなきゃ。
戦い方が大事だね。