ぐぅ!ちょき!ぱぁ~ちゃん♪

魂の相棒ぱぁこ、チャコ、つくね、プリン達に虹の橋から見守られ、レオ、ちくわ、海、昆布と母ちゃん!今日も幸せレッツゴー!!

花の香り

2016-08-01 13:57:35 | ぱ~ちゃん


明日で一週間が経つ つくねは
まだここに居るような気がして
ご飯をいつもの場所に出してやる
本人も死ぬなんて頭に無かったろうから
せめて
49日まで 今まで通りにしてやりたい

つくねの為に頂いた花の香りに包まれてます

カサブランカやすかし百合
百合独特の甘い香りが思い出させる

母の死

今から20年前
病院で誰にも見守られる事なく
一人静かに息を引き取った 母

半日近く病院で待たせた父は
母の顔もろくに見る事なく
病室にあっ母の荷物を一瞬の迷いも無く
病院のゴミ箱に全て捨てた

実家での葬儀
無宗教無神論者の父は

私や親族、葬儀屋さんまでもポカンとしてしまう
ほど
一切何もしない!と言い放ち
せめてお経だけでもと泣いて懇願する
身内の気持ちすらはね退けた

とりあえず枕花だけでもと
近所の花屋で用意して戻ると
北枕に直した母の布団が変えられていた

せめて花いっぱいにして母を送ってあげようと
部屋中をきれいな花で埋めつくした
花屋さんの様な香りと
葬儀屋さんがせめてもと置いて下さった
線香の香りの中で静かな時間が流れていた

夕方 父の妹、私の叔母が浜松から来た
ポリバケツいっぱいに詰まった菊を
「ほらこれ〇〇ちゃんに供えてやって!」
ドンドンっと置いた
秋明菊など可愛い菊は沢山あるのに
葬儀に使われる菊は申し訳ないけど
どうも好きになれない

葬儀をしない父に怒りまわりを巻き込み
ひと騒ぎした叔母は
疲れた頭痛い!と別室で寝始めたので
父に線香の守りを頼み
私は自分の部屋に着替えに帰った

数十分後 実家に戻ると 真っ暗で
まさか?の
真っ暗な部屋の中
ポツンと横たわる 母

通夜なのに、、、、、最後の夜なのに、、、

一人ボー然としゃがみこんでいた所へ
焼香に来てくださったご近所さんに
事の次第を伝えると
あまりに可哀想だとしばし付き合ってくれた

その方が帰られ
一人また母に付き添っていると
トイレに起きてきた叔母が

「死臭がする!」と言いだした
私にはわかる
これは死んだ人間が腐った匂いだよ!!と

違う
コレは百合の香りなのだと
何度も諭すのだが
騒ぎだした叔母は聞く耳をもたず
葬儀屋に電話して アイスを追加しろと引かない

仕方なく
夜中に葬儀屋さんを呼び出した
勿論ドライアイスは溶けていないし
百合の香りだと
私と同意見

叔母は既に気持ち良く 寝ていた

朝から
あまりの出来事が押し寄せて
悲しみよりも もう文句すら言えない母が
可哀想で仕方なかった

百合の香りは
あの時の記憶がよみがえり
今でも胸がギューっとなります

あの叔母は
数年後また 新たな騒ぎを起こしました