俺 だぜ
高熱で眠れずフーフーしてた夜中
耳元でがーぐるがーぐる激しい鼻息
ん?つくね?
寂しくなったか~?
どすっ!胸元に漬物石…みたいな
「かい??」
因みに彼は抱っこや膝の上が大の苦手で一緒に寝てもくれない
嘘みたいで 正直嬉しかった が
ただでさえ苦しい時 暫くはその状況を
受け入れて
「カイちゃん お母さん苦しいよー降りてくれない?」
声を聞いた 海はスクっと立った
ホッとしたら
クルクル回ってお尻を見せて香箱を組み直した
それから30分位 そのまま眠ることなく
ただじっとしてる姿が
なんだか守ってくれるみたいで
どいて と言えなくなりました
その時の海は
サツキとメイの庭で
雨乞いダンスを踊るあのトトロに見えた
役目を終えたかのように
突然ぴょーんと飛び降りて
闇に消えていっちゃいました
あれは
本当に何かから私を守ってくれてたんじゃないかと思うんだなぁ