中国、道教の信仰が日本に伝わり、江戸初期から全国的にひろまっていった庚申信仰によって建てられた碑で、庚申塚、庚申供養塔などといわれます。人の腹中にいるという三尸(さんし)の虫が、60日ごとに来る庚申の日にその人が眠ると、天へ登って天帝にその人の罪悪を告げるとか、命を縮めるとかいわれたそうで、それを防ぐために当日は庚申講を開いて眠らないですごしたそうです。これを3年18回続けた時などに記念して建てたのが庚申塔だそうです。仏教では、青面金剛、神道では猿田彦塞神が守護するということで、それらが碑に刻まれたり、庚申の申が猿なので、「見ざる言わざる聞かざる」の姿が刻まれたりもします。また、猿田彦と習合した塞(さえ)の神信仰と混じり合って、道の分かれ目や村の境界に建てられることもあったそうです。
光台寺の庚申供養塔
上水戸3-1-39 029-221-4856
明和元年(1764)の建立。光台寺の境内にある石仏群中の比較的大きな碑です。
大井神社の庚申塔
水戸市飯富町3475
文政12年(1829)建立です。竜光水の近くにあります。
六地蔵寺の庚申塚
六反田町767 029-269-2211
東入口にあります。文政12年(1829)の建立です。
庚申・二十三夜供養塔
水戸市大場町の県道235号線と並行する旧道沿いにあります
石仏群の中にあり、墓形で、庚申・二十三夜供養塔と併記されており、安政7年(1860)の建立です。
不動院の庚申塔・二十三夜碑
水戸市浜田2
三角の石の二方向に庚申塔と二十三夜の文字が彫られています。
庚申塔
JR赤塚駅東、姫子2丁目の県道177号線線路よりにあります。
大正13年に建てられた比較的新しいものです。「鉄道沿線からの森づくり」という看板が掲げてあります。
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