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潰すのはもったいない人材、松川るい参院議員は嵌められたのだろうか

2023-09-17 16:00:09 | Weblog
議員や政党の視察そのものが悪いとは思わない。

欧米12ヶ国を訪問した総勢100名以上、約10ヶ月に及ぶ明治政府の岩倉使節団が有名であるが、古くは遣隋使、遣唐使まで遡る。

いずれも国運と命をかけた派遣であったが、交通機関の飛躍的発達により、一般人が渡航しやすくなった現在、国民の視線は厳しくなっている。
公費があてがわれている以上、運用や報告義務など一定の基準はあるのだろう。

ただ、今回のエッフェル塔ポーズ写真投稿の松川るい自民党女性局長に対するバッシングの激しさには驚かされる。

槍玉に挙げられたのは自民党所属の三人の女性参議院議員。
なぜか、もう一人の男性議員(小寺衆院議員か)は叩かれていない。

松川氏は、維新の会の牙城で、かねてから大モメの自民党大阪府連所属の元外務官僚、広瀬氏は弁護士で立憲民主党が強い岩手で勝ち上がった1回生、今井氏は言わずと知れた沖縄出身元SPEEDのメンバーである。

松川氏は東京から衆議院鞍替え出馬の噂があり(その目はもうないだろうが)、野党からも自民党大阪府連からも睨まれる存在だ。

この三人には大きな共通点がある。
自民党のバックアップで政界入りしたとはいえ、自力で名を挙げてきた人たちで、世襲議員ではない。
また、松川氏も今井氏も、そのハッキリした物言いが時に反発を食らっている。

今回の視察は、自民党内の視察である。
もちろん政党交付金が使われているだろうが、3日間の行程はいかにも短いし、贅沢しようにも限界がある。
ウェブで事足りると言っている人は交渉や取引の経験がないのだろう。
対面で話す、飲食を共にするは、相互理解の第一歩だ。

松川氏には別行動の噂もあるが、事実だとすれば、これまでの視察というものにはよくあることだったので、問題意識を持たなかった可能性はないだろうか。
はたして松川氏が率先してポーズをとり、投稿したのだろうか。
悲しいことに松川氏は母の立場を持ち込んでしまったために、隙を衝かれてしまったのではないだろうか。
そして、ナァナァの世界に嵌り掛けていなかっただろうか。

松川氏は外務省時代、韓国にも駐在し、東アジアの外交安全保障に深く関わってきたスペシャリストだという。不安定な世界情勢とくに東アジアの安全保障について欠くべからざる人材なはずだ。

孤立無援に陥りやすい島国日本であるにもかかわらず、戦争も厭わないと虚勢を張る人間が少なくない中、安全保障に精通した外交官出身の政治家は貴重な存在だ。

戦争で辛酸をなめた人々の苦しみを忘れて、安易に戦争に突入してはならない。だからと言って、安易に防衛力を放棄するべきでもない。
安全保障外交で紛争を防ぐために、かつて安倍元総理は松川氏を防衛政務官に任命したのだと思う。

このところ世間を騒がせているさまざまな問題の背後で、われわれ一般人の知らない暗闘が繰り広げられているのだろうか、と訝しく思う。

世間はスキャンダルに踊らされ、わが国の危機にあたって重要な役割を果たすであろう人材まで貶め、排除に向かわされているのではないかと心配になる。







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