1月2日18時のNHKニュースの映像が突然切り替わり、炎上するJAL機が映し出された。
少しの沈黙の後、アナウンサーは「羽田空港で航空機が燃えています」と言い、
航空機火災が起きた模様だが、詳細はまだ分からない、これはNHKの設置カメラの映像だと説明した。
その瞬間、筆者の脳裏にはある場面のフラッシュバックが起きていた。
2001年9月11日夜、あの日筆者は仕事を終え帰宅し、TVのスイッチを入れた。
放送中の『NHKニュース10』の画面が、突然、海外の大都会の映像に切り替わった。
高層ビルの中ほどが壊れ、煙が立ち上っている。
これは一体何だ?
映像の説明はなく、しばらく沈黙があった。
森田美由紀アナが緊張した感じで、映像は現在のニューヨークで、ビルに飛行機が突入した模様だと告げた。
筆者は立ったまま、映像にくぎ付けになった。
すると、なんとそこへ、もう一機の航空機が突っ込む様子が映し出されたのだった。
え?今のは何だ!
森田アナは、突入した後だと言ったではないか。
リピートか、いや、炎上しているビルを今、航空機が突き破ったのだ。
二機突っ込んだんだ!
これは事故ではない!テロだ!
筆者はずっと立ったままだった。
今も、あの衝撃的な映像を忘れられない。
NYワールドトレードセンター攻撃の後、ペンタゴンが攻撃され、米国国内で複数の航空機がハイジャックされ、墜落した。
この日のテロで、日本人を含む3000人余りの人が命を落とした。
筆者ははじめ、今回の1月2日の羽田事故はテロではないのか、と思ったのだった。
1月1日の能登半島地震津波の翌日で、余計に悲観的になっていたと思う。
燃え盛る炎の映像を見ながら、航空機の乗客乗員に少なからず犠牲者が出るだろうと暗澹たる気持ちになった。
そして、この後、何が起きるのだろう、と漠然とした不安に駆られた。
JAL機乗員の冷静な判断と迅速な対応により、JAL機全員命に別条がなかったことは本当に奇跡的なことで、称賛されて当然だ。
海上保安庁機は非常に残念な結果となり、乗員と遺族にお悔みを申し上げたい。
調査によって事故の全容が明らかになり、今後の事故再発防止に役立つよう祈るばかりだ。
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