高度経済成長後、物が溢れかえる時代に生まれた現在の若者たちは、マズローの5段階の欲求説で言うところの第3段階で生まれながらにして成長していく。
第1段階の生命活動に関わる生理的欲求・・・クリア
第2段階の衣食住に関わる安全欲求・・・・・クリア
第3段階の集団・所属の親和の欲求・・・・・クリア
第4段階の承認・尊敬の欲求・・・・・・・・高校なり大学を卒業して社会に出て、この第4段階への欲求が強い彼ら若者が、企業または社会の中で承認や尊敬を集め、自己の欲求が満たされていくことなんてほとんど無いに等しい状態である。
だから、仕事のやりがいや意義・価値において、自己の欲求が満たされることは極めて少なく、短い期間で離職をしてしまう。また次の就職先をさがす際にも、自己の欲求が満たされる職場を探すことは大変困難なことで・・・それが長期化してしまうとフリーター化・二ート化してしまうわけだ。
決して世の中に仕事がなく就職先がないわけではない。自分の欲求を満たす職場の理想が高すぎるだけだと思うが。第3段階と第4段階の間にある、真面目に日々働くことそのものに、本当は大きな意味や価値があるのに、そのことを誰からも教わることなく、いきなり社会に出てしまうことがとても大きな問題だと思う。
私の実家が、商売をやっていた関係もあるのだろうが、母親はあまり自宅にいなかった。忙しい季節は、連日深夜の1時2時に帰宅する。朝は普通のお母さんのように朝ご飯や弁当をちゃんと作ってくれたりした。幼い頃、母親が身近にいないことをとても寂しく感じたことを鮮明に覚えているが、母親の働くこと生きることの姿を間近で見てきた。月間労働時間数は500時間近っかただろう。また、一緒に工場で働いてくれる従業員も何人かいた。私にとってそれは当たり前の世界だった。昭和30年代・40年代の頃の話を今さらしてもと思うが、昨今のニート問題やホワイトエグゼンプションの問題を考えるとき、働くこと・労働とは一体何かをあらためて考えさせられてしまう。
今から10年ほど前の話だが、母親からは商売は大変だから、ずーとサラリーマンをあなたはしなさいと良く言われたものだ。ただし、仕事は他の人の倍の時間働きなさい。給料がいくら安くっても、上司や社長さんに絶対文句は言ってはダメよ!!人の倍働くような働き者の人を、まわりの人がほっておくことは絶対にないから。何年かかるかわからないけど、必ずあなたを引き上げてくれる人、認めてくれる人が出てくるから、それまでは我慢しなさい。それが世の中だよと教えてくれた。
今あらためて考えてみると、本当に母親の言うとおりになった。
感謝である。母ちゃん「ありがとう。」
第1段階の生命活動に関わる生理的欲求・・・クリア
第2段階の衣食住に関わる安全欲求・・・・・クリア
第3段階の集団・所属の親和の欲求・・・・・クリア
第4段階の承認・尊敬の欲求・・・・・・・・高校なり大学を卒業して社会に出て、この第4段階への欲求が強い彼ら若者が、企業または社会の中で承認や尊敬を集め、自己の欲求が満たされていくことなんてほとんど無いに等しい状態である。
だから、仕事のやりがいや意義・価値において、自己の欲求が満たされることは極めて少なく、短い期間で離職をしてしまう。また次の就職先をさがす際にも、自己の欲求が満たされる職場を探すことは大変困難なことで・・・それが長期化してしまうとフリーター化・二ート化してしまうわけだ。
決して世の中に仕事がなく就職先がないわけではない。自分の欲求を満たす職場の理想が高すぎるだけだと思うが。第3段階と第4段階の間にある、真面目に日々働くことそのものに、本当は大きな意味や価値があるのに、そのことを誰からも教わることなく、いきなり社会に出てしまうことがとても大きな問題だと思う。
私の実家が、商売をやっていた関係もあるのだろうが、母親はあまり自宅にいなかった。忙しい季節は、連日深夜の1時2時に帰宅する。朝は普通のお母さんのように朝ご飯や弁当をちゃんと作ってくれたりした。幼い頃、母親が身近にいないことをとても寂しく感じたことを鮮明に覚えているが、母親の働くこと生きることの姿を間近で見てきた。月間労働時間数は500時間近っかただろう。また、一緒に工場で働いてくれる従業員も何人かいた。私にとってそれは当たり前の世界だった。昭和30年代・40年代の頃の話を今さらしてもと思うが、昨今のニート問題やホワイトエグゼンプションの問題を考えるとき、働くこと・労働とは一体何かをあらためて考えさせられてしまう。
今から10年ほど前の話だが、母親からは商売は大変だから、ずーとサラリーマンをあなたはしなさいと良く言われたものだ。ただし、仕事は他の人の倍の時間働きなさい。給料がいくら安くっても、上司や社長さんに絶対文句は言ってはダメよ!!人の倍働くような働き者の人を、まわりの人がほっておくことは絶対にないから。何年かかるかわからないけど、必ずあなたを引き上げてくれる人、認めてくれる人が出てくるから、それまでは我慢しなさい。それが世の中だよと教えてくれた。
今あらためて考えてみると、本当に母親の言うとおりになった。
感謝である。母ちゃん「ありがとう。」