BSTBSの録画から『地下鉄(メトロ)に乗って』を観た。この映画は劇場で観て、テレビでも過去に一度観ていたが、名作だなあとつくづく思った。何回かホロリと来る。原作者、浅田次郎さんもヒッチコックのごとくカフェの遠景でコーヒーを飲んでいた。氏の映画をこのブログで検索したら『オリヲン座からの招待状』、 『椿山課長の七日間』があった。前者も劇場に出掛けたが夢があったな。日中共同制作でテレビドラマで田中裕子が西太后を演じた 『蒼穹の昴』(そうきゅうのすばる)は強烈な印象だった。
小説では『鉄道員 ぽっぽや』に『終わらざる夏(上)(下)』という長編の重たいものを読んで、ふと手にとった『ハッピー・リタイアメント』の軽いこと軽いこと、浅田次郎さんにとってこの小説は遊びじゃーないかという印象だった。いや、幅広い世界を書く人だね。ブログには載せていなかったが、2006年に劇場で映画を観終わって『地下鉄(メトロ)に乗って』もすぐに本も買って読んでいた。第16回(1995年)吉川英治文学新人賞受賞作だったんだ。今風に言うとNHKのテレビでよくやっているファミリーヒストリーの構成だね!
この映画の何が良かったかって、小沼佐吉 / アムール役の大沢たかおがとても印象づけられていた。軽部みち子役の岡本綾も女っぽいね~。もちろん、長谷部真次役の堤真一は大活躍なんだが、小父さんにとっては彼の『ALWAYS 三丁目の夕日』の印象が強過ぎるんだね。Wikiを観ていて今知ったんだが、このストリーでミュージカルが上演され、『もういちど地下鉄に乗って』というタイトルでテレビドラマ化もされていたんだ!
はじめと終わりをかざる野平啓吾(先生)役の田中泯に劇場では見入ってしまったものだ。今日も良かったね~。
坂本龍一の音楽が心にしみていますね。
毎日、韓国の旅客船沈没事故が報道されて、真っ先に逃げ出した船長について取りざたされています。
この映画では職務に忠実なあまり、娘や妻の死を見取ることすらできなかった筋金入りの鉄道員を高倉健が演じていましたが、小説・映画とはいえ、日本人の素晴らしさを改めて感じさせられています。
試しにYouTubeを見てみたらやっぱり見ているんですよね(笑)
あのような話題作の印象が薄いのがどうしてか?ひょっとしたら疲れてウトウトしらがら観ていたのか、初めから終わりまでを観ていないのかのどちらかだと思います。
>この映画では職務に忠実なあまり、娘や妻の死を見取ることすらできなかった筋金入りの鉄道員を高倉健が演じていましたが
そうですね~、そんなところははっきりと覚えているんですが、
これぞ戦後経済をも復興させた日本で言えば普通の男の姿んまんですかね。
高倉健氏は一本調子で、表情も大きく変える演技をしませんがとても魅力的ですね。
韓国の船長には空いた口が塞がりませんね。
日本人船長は最後まで残ると思います。