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横浜美術館「ファッションとアート 麗しき東西交流」展ー関連討論会:3

2017年05月31日 13時40分16秒 | 横浜文芸関連

≪発表1「日本趣味の広がりー19世紀末から20世紀の工芸・装飾美術・生活芸術」≫
:女優サルベル・ナウー社会的女性で、大衆劇の男役で有名。アールヌーポーの支援者ー彼女をモデルにした作品、多い。
 発表に合わせて、参照本を探すと
【フルネリ・グリモン「女性芸術家の部屋」】
ー日本のもので一杯にする、部屋の美化はドンドンはめこむ・持ち込む、+の美学⇒近年では、その反動で機能美、-の美学。
 +するバランス、日本の部屋具ー絵画や詩に出てくるが、あきられる事にー応用美術、メトロポリス美術館【美の追求】-19世紀米国芸術部学芸員が、それに気付く。
【美の文化】
 日本趣味⇒近代西洋の+の美的センスにあった。
 内装=生活美術=日本趣味日常道具まで及ぶ、近代しかない現象。
≪発表2「輸出された室内着=椎野正兵衛商店と高島屋の部屋着を中心として~」≫
:生活に合わせた、シルク室内着が輸出中心。
 西洋文化の変化⇒近代化によって、富裕層にも広まり、細分化。室内着も多様化、椎野店製作キルティングガウンー横浜で外国人向けに珍しく広告をつくり、広く知られ女性がよく利用していた。
 ダクで、判明したものあるー政府は、輸出事業をやるもわからず、外国人商人に依頼していたが、自営のために市場調査にも手かけた。
 コルセットなくっても着れる、ゆったりとした室内着が重要視ー多様化によって、男性用。高島屋・リバリーのカタログに出しているー42点が存在確認されている。
■高島屋の室内着としてのキモノ
 ホステスガウン(接客時女主人が着るもの)-キモノ風の、近代洋服に合わせた造りになっているー広スカート合わせての裾広がり。
 政府も、もっと凝るようー言ってくる。
 1920年代になると、米国では通販され欧米人によるキモノならぬものが、買売されるようになった。
 安価も含め、キモノ室内着はオリジナルである日本製はひろまず、認識させるようになった。
≪発表3「日本画に描かれた洋風ファッション」≫
:人々が実際使ったものを中心に、当時の様子を見つめていく。
 日本人による西洋化する日本女性画扱うも、洋装女性は描いていない日本画家が、若者を応援しているー日本画も洋装が定着、モダンガール登場で描かれ始めたー昭和初期で都心部中心に、洋装が増えた。
 新聞社による美人カレンダーなどある。
 先の、日本画大家もミシンと女性のは、生活感あっていいと、称賛している。
 岡倉天心らが進めるー西洋画が、戦前当りで日本画を崩したのでは?というのもあった。
■討論会ー要約
:展示には、誰でもわかる内容を心かけた。展示・紹介された洋画家たちは、3流扱いされている。
 日本扱う東西交流の資料学を見える。異色作扱う点もすごい。
 新古典主義=異物を排する。
 専門的でなく、立体的に見るべき。
■Q&A-私のだけ、要約
Q:近年、マンガアニメ等でまだ東洋的ーないまぜな世界観が、国内外で広まりつつある現状について
A:(登壇者で唯一男性)-日系2世の事を調べている中で、アジア的になっているー浮世絵やキモノが、独自の純日本的ー逆に、まんがアニメは、それがなくなるかも。

 イベント後ー話しに行きましたら、追加でこんな話をしてくれました。
「米国では、マンガアニメといったのは日本だけでは難しい。中韓が発信力強いーアジアが、一丸としてそれぞれの持ち味を出したもの、まぜこぜにしたのをやっていかないといけない」
と共に、ジャポニズム学会HPをすすめられました。
 私も、
「日本などが、発信力弱い所も入れてそれぞれの特色入れた東洋ものを、欧米にぶつけるべき」
と言いましたー少々舌足らずで、言い切れなかったですがー
「これまで、日本含めて欧米の色めがねでいかにも東洋風に投射されているものばかりー今こそ、本格的にアジアによるアジアものを造り、発信する時期では?」
と言いたい。 



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