横濱kabitanの、あれこれ話

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久々の、杉並アニメミュージアム日誌//第3稿目

2008年10月19日 05時12分06秒 | 日本アニメ論
●【メカデザイナーが語る 999号の謎(8/17)】
『8月9日、板橋克己氏を招いて行われた。

Qメカデザイナーとは?
A簡単にいうとメカを描く仕事、(自分は)設定を意識して描いている訳ではないのでかなり自由に描いている。この頃は、まだサラリーマンやっていた。
Q潜水艦(輸送艦)のイラストは、カブラペン(均一の線が描ける)での作画?
AGペン。Gペンだと、線の強弱が自由に出せるので今もずっと使っている。
Qデザイン時のモデルは?
Aない。描く時は何か見て描くとか、そういう事はしない。頭の中に浮かんだモノを描いている。
Q例えば、潜水艦を見に行くと行く事は?
Aない。普段見ている写真とか絵とか、頭の中に記憶されている。これいいなって思っていたモノが頭の中に貯まっていく訳。これを引き出しながらの作業。
 (スクリーンに、OVA用に描かれたエメラルダス号が映し出される)
「今度、エメラルダスやるから手伝ってくれ」とそれだけ(こういうコンセプト、など)、何もない。ドクロの目と鼻が邪魔で、凄くやりにくかった。
Qメカを描く事は、好きだった?
A子供の頃から好きで、幼稚園の頃は蒸気機関車全盛の頃で、汽車の絵ばかり描いていたそうで、幼稚園の先生も困っていたみたいだった。
Q機関砲や戦闘機を描く時の注意点は?
Aとにかく、カッコ良く!!カタチ第一主義というか、必然的に流線型になる。大体、飛ぶモノって好き。飛行機とか。制限がなく描く時は、飛行物体とかを良く描く。
Q地上のモノは?
Aやはり、飛ぶモノが多い。
Q潜水艦スーパー99(ナインナイン)の機関室の設定のこだわりを、教えて頂きたい。
A5年ぐらい前に描いたモノ。潜水艦という事で縦長になってしまった。空間的に限られてしまっているからどうしてもその中に収めなければならない、という点がちょっとやりにくい部分。エンジンの上に窓があって、コントロールパネルがある。設定はすれど、現場では無視される事が多い。
(スクリーンに、見慣れたモノが映し出される)
 これは、水道メーターの蓋。小さい頃、親に連られて歩いていて(蓋を)見つけると親の手を振り払って見る訳。中を、最初は何か分からなかった。開けてみると、中身に魅了された。メーターの針がクルクル動いているのが面白かったようでじぃーと見ていたと。
(今度は、オリエント時計が映る)
 これまでのメーターと言うのは奥行がなく、表面的にぺたーとしたモデルだったがこれ(松本メーター)以後メーターに奥行が出来た。
Q何と、この時計は松本メーターのモデル?
A最初はシンプルだったが、段々エスカレートしていき2段3段と凹んでいたりギザギザがついてたりと、得体の知れないモノになっていく訳。
Q(メカデザイン)メーターの配置時イメージというモノはあるのは?
Aただ並べればいい訳じゃない、大小、バランスをいうモノを考えて見た感じ安定しているな、というモノで描いていく。
Q999号の設定ポイントは機関車部
A石炭くべてないのに煙が出ているのは、スーパーコンピューターの廃棄熱。
(スクリーンに「劇場版999」時に描かれた、白黒の設定画が映された)
 会社に電話があって、「今度、映画作るから手伝え」と最初に頼まれたのが機関車の裏側!写真やなんかを探しても外観しかない。仕方ないから模型を使った。9mmゲージのC62.これを見ながら作ったわけ。模型自体かなり省略されているので、自分の知りたい所が形になっていない、かなり苦労した。
(ココで、板橋氏の爆弾発言が)
 999出発時、急な角度で上がっていくがありえない。スリップしてしまいとても上がれないと思うけれど、枕木が超伝導の磁石を使っていてこれを活かしているんじゃないかと。(この設定は)公式見解でないので(公式のモノと)誤解しないで欲しい。

 90分程の長さで、マニアックな質疑応答もあったり最後はファンクラブMECCANITSTAから花束贈呈』


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