あっちこっち歩いて楽しむおタケさん

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山に登ったかと思えばメタボな食事、お花、キノコ、いろいろ~

四国南予歩き遍路四日間 (第三日目・宇和島市内~41番・42番札所)

2011-12-20 23:53:16 | 歩き遍路四国八十八ヶ所
宇和島市内のうどん屋さんでガッツリ定食を食べて
午後からの歩きに戻ります
JR予讃線のガードを潜り県道57号線に沿って段々と人家が途切れて行きます
 
ワタシ達が昼食をしている間に追い抜いて行ったのか前に横須賀の男性が歩いています
 
やがて人家もなくなり、Kさんがミカン畑の作業道の奥へと消えてしまいました
帰ってくるのをじっと待ってまた県道をテクテク歩いていると
小さな集落へと通じる道があり
<おへんろさんへ、こちらの道も歩けます>と親切な看板
車の通らない道がいいです
少しでも静かな道に回りましょう
三間町の遍路小屋で先ほどの横須賀の男性が靴を脱いで休憩していました
彼はこの先の務田(むでん)の民宿「みま」さんに泊まりのようで間もなくなので
ゆっくり休んで行くようです
ワタシ達は明日の距離を考えて今日はもう少し先へ稼いでおかねばなりません
 
 
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やっと広い務田の較差点にやってきました 14:05
道標に導かれて渡って行きます
 
 
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標高160mほどの四方を山に囲まれた盆地になっており
田んぼが広がっています
田んぼ道になると嬉しくて鼻歌が出ます
Kさんも心なしか足取りが軽くなりました
 
 
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Kさんから出発前に寒くなるらしいとメールがきていたのを
ユニクロのヒートテックの重ね着でOKさ~と気軽に返信したワタシのザックははるかに重い
 
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門前町に入り道の奥に参拝の階段が見えて41番札所、龍光寺です
山道の脇の土産物屋さんで
ちょうど良い大きさのミカンを売ってたので下りに買いましょう
 
 
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お灯明を点けお線香を焚き
 
ご本尊十一面観世音菩薩様に本堂でご真言を唱え
 
大師堂でも勤行です
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ここで、一枚くらいはと記念撮影
ブログ友さんが作ってくださった紫の和柄のマイ頭陀袋、とっても重宝します
何でもすっぽり入りますから便利です
 
 
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お参りを済ませるとトイレを済ませ、墓地の中を次なる42番札所へと裏山を越えて急ぎます 14:55
 
もうミカンなんかどうでもよいのです
急がないと納経に間に合わないかも知れません
 
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もちろん裏山を近道で急ぎます
 
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お~~着きました~~!!
42番札所
佛木寺さんです
まだ真新しい木の香のする立派な山門を一礼して急ぎ入山です
 
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直ぐ目に飛び込んできたのが鮮やかな紅葉
四国、しかも南予で紅葉を見るとは以外でした
 
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時間を見て先に御朱印を頂くことにしました  15:40
 
藁葺きの鐘楼の屋根と紅葉の風合いは素晴らしい!!
 
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無事にご本尊様、大日如来様に御真言を唱え
大師堂と不動堂と間違える一幕もあったけれど勤行も終えて
暫く紅葉を堪能します
 
なんとか、二ケ寺の参拝も済みました
今宵のお宿に向かいます
念の為にとKさんが確認の電話を入れますが全く出る気配もなく
とりあえず急いで向かいます
辺りはもう薄暗くなってきましたが
民宿の看板が見当たりません
地図を目を凝らして見ますが間違いないようです
 
田んぼの中の自動車道は車も通りません
10分も歩いたらやっと手作りの民宿案内板が見つかりました
 
お宿が今度は見当たりません
まさか、このお家?と言いながら進んで行くと木立の中にありました
玄関に走り寄り戸を開けて
「ごめんくださ~い」と声を掛けると中から「はいはい」と返事はしますが
一向に出迎えてくれません
「靴を脱いで上がって」と言いながら宿のご主人が現れました
 
今日の泊まりのお宿です 16:15 到着!!
やれやれ~~~
 
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先客の男性は宇和島市内で追い抜いて行かれた
札幌からの方でした
前回、高知までの半分を歩いたので
今回は残りの半分を歩き通したいとおっっしゃてます
 
歩く分にはラガーシャツ1枚でも暑いが
夜が隙間風で寒いとおっっしゃる
 
2階の部屋に落ち着きお風呂の順番を待ちます
やがて番が来て疲れた足をクールダウン
シャワーで汗を流します
 
ほ~~~やれやれ、汚れた物を洗濯させてもらいます
 
やっと夕食が出来ました
ご主人は間もなく80歳
奥様を亡くされて10年この方一人で切り盛りしてきておられるのだそうだ
遍路の多い季節は近所の女性に手伝いにきてもらって頑張ってるとか
 
男の手作り料理といった感じの鶏の唐揚げ
今夜はKさんと半分こして瓶ビールを呼ばれた
美味しいといつになく感じた
 
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今朝も早朝の6:20出立で松尾坂峠道を越えて、ひたすらアスファルト道を30キロ近くの長丁場
 
番外一ケ寺と札所二ケ寺の参拝時間が1時間30分はかかりました
休憩時間も入れて10時間かかったことになりますね
 
良く頑張りました
 
明日の朝も6:00の朝食をお願いしておきましょう
 
田舎の静かな夜が更けて行きます
 
少し湿った布団も疲れた身体を横たえるといつの間にか眠りに落ちたようです

口熊野田辺から中辺路スタート (田辺~長尾坂登り口)

2011-12-20 19:23:01 | 熊野古道・古座街道歩き
2011.12.17(土)
 
熊野古道歩き中辺路のスタート地点
口熊野と呼ばれる田辺から今日は歩きます
 
昨日の薊岳登山の霧氷やアクシデントがまだ頭にありますが
先に予定していたコースなので歩きましょう
今日は平道ばかりなのでスニーカーで充分です
 
梅田からバスで阪和道をひた走って着いたのが 潮垢離浜の記念碑前 10:10
 
出立の浜で熊野御幸の一行が海水に身を浸す潮垢離を済ませ禊を行い
いよいよ山また山の道、中辺路へと向かったポイント
 
その昔はこの記念碑のある公園の辺りは浜辺だったのだ
 
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今日の参加者は11名、従って語り部さんと添乗員一人のこじんまりとした歩きツアー
とても歩きやすい、主催者側は赤字だろう、寸前キャンセルや当日キャンセルが相次いだようだ
 
語り部さんはちょっと物足りないのか、虎の巻き持参の説明も声が篭もりがち
 
少し街中を歩いて直ぐ坂道の中ほどに出立王子
ここで旅の安全を祈願して山中の峠から熊野の霊域へと入り熊野三山を目指すのだ
 
単独で古道歩きをされている男性がベンチで休憩中だった
 
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坂道を戻って清姫の井戸のある龍泉寺
 
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浄恩寺には京都三十三間堂の通し矢の名手や紀州備長炭の祖のお墓もある、、のだっけ??
 
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そして西方寺
なんでも紀伊田辺に過ぎたる五ケ寺のうちの三寺が隣り合っている
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旧会津橋を渡って進めば大辺路のスタートの時に御祓いをしてもらった闘鶏神社がある
今回は渡らずに川沿いに進む
 
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会津川沿いに進んで大師橋の袂に由来は聞きそこなったが
弘法大師が立ち寄り彫ったとされる一木彫りの大師像を村人は大切に守ってきて
今は由緒ある古刹、高山寺に安置されているという
 
高山寺へと参拝します
仁王様、金網越しに睨みを効かせています
 
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山門を一礼して階段を奥へと進むと地元の高校生が階段うさぎ跳びの練習中でした
野球部員らしく指導の先生のもときびきびとして気持ちの良い挨拶も全員が大きな声でしてくれました
 
この高山寺、聖徳太子の創建とされ後に弘法大師が中興されたとか
しか~し、豊臣秀吉の紀州征伐で消失して江戸の世になって再興されたようである
 
 
江戸時代創建の多宝塔が直ぐに出迎えてくれ境内にはまだ鮮やかな紅葉が残っています
 
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弁天様のお社の前に来るとお堂が池に影射し一服の絵になっている
 
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紅葉もなかなか~~
 
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透かして見るほどに~~
 
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境内からは貝塚も発掘され土器も出土して
高山寺式貝塚と命名されている
 
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まだ11:20なのに
ここでお昼です
この先昼食地に適したところがないようですので仕方ありません
たいして歩いてないけど全部残さずに頂きましょう
 
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昼食済んだらこ~な方のお墓参りです
 
 
世界的博物学者さん
 
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もう一人田辺の生まれの合気道の大先生
 
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お参りを済ませたら
食べ過ぎたので消化の為に歩きます
秋津王子跡は田んぼの片隅に碑だけがポツンとありました
 
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会津川を渡って堤防を進みます
 
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先の台風で橋が流されていますので大きく迂回です
 
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万呂王子跡は私有地の梅畑になっていました
とても広い敷地の王子社だったそうです
 
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三栖廃寺塔跡まできました
 
 
 
ここももう三角の心柱の礎石が残るのみ
 
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三栖の集落を一里塚跡の説明や天誅組の一人が匿われたお寺の説明を受けて歩きます
 
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そうこうして歩いて行く前方に新年の歩き始めの潮見峠越えの山が見えてきました
沢山の鉄塔のある右下の雲のかかってる辺りを巻いて越えて行きます
楽しみです
 
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13:50 殊簾神社に到着
立派な土俵があります
 
早~~もう終わりですか
 
 
いやいや、トイレ休憩でした
それでもあと15分くらいの歩きですって
 
 
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神社の裏手に流れる左会津川が氾濫して土石が梅畑を流れた様子が残っています
 
そういえばこのずうっと上流に土石流で押し流された伏莵野地区があるんです
 
やはりその雨量はとてつもなかったんですね
 
神木が見守っていますのでお社は無事だったんでしょうね
 
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最後の15分、伝馬所跡を見て次回の登り口まで歩き終えました 14:15
 
軽く納めのストレッチをして
今日の楽しみの「弁慶のさと湯」へとバスで向かいます
 
歩いてきた道を一気に戻ってゆったりと昨日の分まで疲れを癒します
 
壺湯、窯湯、岩風呂、エステ湯、寝湯
サウナ以外は全部試してまったりして帰りましょう
 
暮れの歩きはショートでしたがまた新年の歩きへの余力を残して締めくくりです
 
帰りのバスの中はすっかりリラックス
全員一人でリクライニングを倒しても迷惑になりません
ぐっすりと休んで梅田到着でした
 
 
この中辺路のコースは先月に歩いた滝尻王子から小広王子までは
パスします
 
どうやら通行止めになっていた三越峠も改修を急いでおられる様で
予定の月には歩けそうですのでまたそこから参加しましょう
 
 
 

さらりと軽く歩いた田辺から長尾坂登り口まででした