昨夜の男子シングルFS、高橋選手の演技、その直後のインタビューで、泣いてしまいました。
周囲が思っていた以上に、怪我の状態はよくなかった・・・欠場してもおかしくないほどだったと言うことです。
4回転を回避して、得点を重ねる方法もあったのに、高橋選手は4回転を入れて勝負の演技をしました。
そこに高橋選手のトップスケーターとしての意地を見ました。
ジャンプの転倒で、負った手の怪我、手の怪我の血が、テレビ画面で映し出されたときに、思わず叫んでしまいました。
しかしそのあと、高橋選手は渾身の演技で、今までに見たことがない感動を与えてくれました。
高橋選手のPCSは、全選手中、最高得点でした。
テレビのインタビューで、「足の怪我で思ったように自分の演技ができなかった。でも、これが自分の今の実力だということを重く受け止めています。」
と涙ながらに語っていました。高橋選手のこんな表情を見たことがありません。
高橋選手の涙を見たのは、初めて世界選手権で銀メダルを取ったときに、FSを終えて、泣きながらリンクサイドに戻ってきたとき(確か東京でした。)。
バンクーバーの表彰台で見せたうれし泣きの涙。
と、今回が三度目ですが、いままでの嬉しい涙とは違って、今度の涙はこちらまで胸が詰まるような苦しい気持ちです。