『書斎の競馬』元編集長のひとりごと

馬・車券歴40年以上50年未満。いつの間にかいい歳になった。

売上8億円のG1

2006-07-13 13:20:49 | 競馬
ジャパンダートダービーはJRA馬フレンドシップが、好位抜出という危なげない勝ち方でJRA馬が5年連続制覇した。フレンドシップは12番枠にもかかわらず好ダッシュでイン3に、これで勝利は決まったようなもの、さすが内田博幸というしかない。ホームコースでパーフェクトな乗り方だった。
 
 フラムドパシオンとはだいぶ能力差がありそうだが、角居厩舎としては目標のレースを代役で制したことになる。
 2着もJRAのバンブーエール、地方勢では岩手のオウシュウクラウンの3着が最高だった。

 人気を分けたナイキアースワークは大井向きのパワー型と目されたが4着に敗れた。
 アンカツのコメントは、「力馬タイプではないから、芝の方が走れそう」だが、たぶん言い訳、まくり馬の1枠が仇になったのと、能力が足りなかっただけである。
 ユニコーンSの勝ち時計1分37秒1は過去5年で最悪、そこで負けたバンブーエールが生きかえったのは大井向きの先行力があったと考えるべきだろう。
 ユニコーンSでのこの2頭の人気は大差なかったと思う。

 豊ナイアガラは状態に問題があったのかレースをぶん投げていたような印象。

 それにしてもG1というのに売上約8億円。
 前年比75%で漸減傾向である。
 広域発売の拡充、PATの普及などにもかかわらずさっぱり改善方向には進まない。
 現段階で約1億円が賞金にあてられているが、来年あたりは賞金カットということになりかねない。
 G1と称するのにふさわしいかどうか。
 地区選抜のような出走馬選定法を改めない限り、いらない馬が3分の2以上、JRA馬さえ買えば馬券が取れるというような印象で馬券を買う興味がまったくそがれてしまっている。
 主催者は、土俵を貸すだけであがりをぎるというような考え方でもして、番組をおもしろくしないとファンは離れるだけだ。
 アジュディミツオーのような例外はいるが、JRA馬と地方馬の格差が興味をそいでいることはまちがいがない。