『書斎の競馬』元編集長のひとりごと

馬・車券歴40年以上50年未満。いつの間にかいい歳になった。

新潟2歳S

2006-08-29 01:17:56 | 競馬
距離が1600メートルにのびて6年目。1200~1400メートルだった時代はほとんどクラシックと関係ない競馬だったが、ここ5年の勝ち馬ではバランスオブゲーム、マイネルレコルト、ショウナンタキオンが春のトライアル戦までは活躍した。札幌2歳Sのように大物は出てこないが、暮れの阪神JF、朝日杯FSで主役に評価されるマイネルレコルト級の馬は出てきておかしくはない。

登録段階ではマイネル勢が6頭、さすが鬼のいぬ間の資金早期回収がポリシーの岡田さんらしいが、使う気ならフルゲート18頭に19頭の登録で除外馬1頭だから、たぶん全頭使える。
全馬マイネとマイネルの冠名なので紛らわしいことこの上ない。
「新潟2歳に出たマイネル…マイネルなんだっけ…」とまで言えても下が出てこない。
これだけ同一冠が出てくると、馬券を買う側はなにか不透明な思惑があるような気になって、痛くもない腹を探られるようなことにだってなりかねない。
かりに本命のマイネルレーニアが大逃げしてこけ、人気のないマイネルがきたりした日にゃ何を言われるかわからない。
岡田さんの立場としてはどれが勝ったっていいわけですから…
せめてマイネルAとマイネルBは利害関係はありませんよと感じさせるくらいの名前をつけるべき。
アナウンサーも苦労するだろうな。

そのマイネルレーニアが唯一の2勝馬、京都のデビュー戦は道悪で惨敗したが、未勝利、ダリア賞と連勝した。
やや重だったダリア賞が1分22秒1で5馬身差の圧勝。
2戦とも逃げ切り勝ちだったので、逃げ切り至難の外回り1600メートルを懸念するムキもあるが、たんに一介の逃げ馬かどうか。
番手で折り合う競馬だって出来るだろう。

1800メートルの新馬戦で最後方から直線でごぼう抜きにしたニシノコンドコソの評判が高い。
半兄が故障休養中の個性派ニシノドコマデモで、父はキングヘイローからカリズマティックに変わったがレースぶりは似ている。
1000メートル通過1分3秒2という超スローを上がり33秒6で差し切ったレース内容をどの程度評価するかだが、勝ちタイムの1分50秒5は平凡だし、主役というには危ない競馬だった。
ただ半兄の見栄えのする馬体から類推すると、母がセイウンスカイの半妹だし走る筋なのかなとも思う。

京都2戦、新潟2戦したマルカハンニバルはレースキャリアでは右翼、未勝利勝ちが京都1600メートルで新潟は2戦とも適距離とは思えない1400メートルだった。

シャルマンレーヌは小倉で芝1200メートルの新馬を世代最速の1分8秒2で勝った。フェニックス賞はシルバーストーンと4分の3馬身差の2着したが、DD×ミルジョージでスプリンターとは思えない。
だから小倉を使わず新潟に連れてきたわけで、プラスアルファはあろう。

スペシャルウイーク産駒のクラウンプリンセスも小倉を使わずマイル参戦。
その他ではトーセンラピュタ、メイクユーハッピー、ゴールドアグリあたりが底を見せてていない。

主役ならずとも物差し馬は何頭かいそうな競馬である。