『書斎の競馬』元編集長のひとりごと

馬・車券歴40年以上50年未満。いつの間にかいい歳になった。

ダンスの口取りは?!

2006-07-02 22:07:47 | 競馬
「格より価格、格より素質」というのが天麩羅タイトル時代の判断基準などと講釈をたれ、大本命シーイズトウショウの2着というイメージで馬券を買ったが、アタマが大違い。
 夏っぽい男好きする名のビーナスラインは、1600万下では人気になるタイプだが、別定OPでシーイズトウショウを置き去りにして、位相のちがう脚で突き抜けるとは…
 ただ函館3勝馬で、ここを滅法得意としていたことはたしか。
 3着、4着のブルーショットガン、タニノマティーニも函館実績のある馬だった。
 しかしそのような着眼点からレースを考えると連覇しているシーイズが鉄板になってしまう。
 スプリントG1の上位馬だからといって格上などいえないほど濫造G1の価値は低下していて、気の利いた1000万下でも勝負になるのがG2、G3の特性なのだが、コース適性といっても5歳牝馬の大駆けは想像つかなかった。
 勝ち時計は1分9秒1だから、かなり多くの馬にチャンスがあり、高速馬場でないだけに時計自慢の馬は苦しかったといえよう。
 期待したフサイチは短距離体型の牛タイプ、行ってなんぼの馬だったようだ。

 1年間の重賞全レースでもっとも難しくなった「ラジオNIKKEI賞」は、人気も2転3転、この時期の3歳のハンディ戦なんて発想がふざけている。
 顛末は、いかにもそれらしい結果で2キロもらいのスプリングSの4着馬タマモサポートだった。
 藤岡でも津村でも似たようなものなのだが、内枠の津村ということでレーダーにはかからない。
 アマノトレンディーは出遅れで、最後方から外々の競馬で出る幕なし。
 4走前の成績と筋から重巧者と思ったが、善臣はまるでそう思ってないような乗り方だった。
 買った馬に関してはなんやかやいえるが、このレースはどこに注目してよいのかもわからない。

 例によってパドック周辺を見まわしていると吉田照哉発見、あれっ! ダンスインザムードじゃないの…、勝てると思ってはいなかったんだ。
 亡くなったSSへの想いなんてないんですかねぇ。
 藤沢さんもカリフォルニアにはいなかった模様。
 国内でオーナー騙しに忙しかったんですかね。 
 多田さんはじめとした現地スタッフの力には敬意を表します。
 
 レースはまったく危なげのない圧勝、強かったですよ。
 北村とエスピノーサ、鞍上の差だけではなかったように思う。
 ディープの下馬評もあがりそうです。
 G3とはいっても賞金総額70万ドルのレースだから、賞金の高くないアメリカにしてはそれなりの馬が出ていたはずなのだが、アメリカの芝馬のレベルが低いのですかね。
 明日アサヒライジングが馬券に絡むようなら、善臣についてひとくさりしなけりゃならん。
 でもダンスより勝てば嬉しいタイプの馬だ。
 頑張れエスピノーサ!