『書斎の競馬』元編集長のひとりごと

馬・車券歴40年以上50年未満。いつの間にかいい歳になった。

朝日杯FS

2007-12-05 20:53:57 | 競馬
朝日杯FSがクラシックと繋がらなくなって何年になるだろう。3冠馬ナリタブライアンが勝ったのが93年、そのころはアイネスフウジン、ミホノブルボンなど後のダービー馬のステップとなったレースで、有馬記念よりも朝日杯のパドックのほうが興味はあったのだが、以来10数年経て全出走馬のなかでもクラシック連対馬は皐月賞2着だったサクラプレジデント(朝日杯FS2着馬)だけ、G1タイトルなど名ばかりとなった。

今年も例にもれず小粒な組み合わせ、東スポ杯2歳Sのフサイチアソート、北海道2歳Sのオリエンタルロックは登録すらない。
ずいぶんと長い間、朝日杯タイトルには惑わされたものだが、ここ数年もドリームジャーニー、フサイチリシャール、マイネルレコルト…と、いずれも賞金面で春の出走権を確保しただけの馬でしかなかった。
もちろんこれから例外的な馬が現われないとは限らないが、大筋では先々の評価、事前の予想ともどもにスタンスを変えざるを得ない。

人気と思われる3頭についての雑記。
まずデイリー杯2歳S勝ちのキャプテントゥーレ、前半1000メートルを61秒0で逃げた馬の番手追走から抜け出したが勝ちタイムは1分35秒6。
同日の古馬500万下が1分34秒6、2歳未勝利戦が1分35秒0だったことを考えると平凡な内容の重賞で、スローな流れに恵まれた感がある。
ちなみに上がりタイムは34秒5。

そういう意味では京王杯2歳S勝ちのアポロドルチェのほうがまだまし。
1400メートル1分22秒7はほめられるほど速くはないが、馬場がやや重で渋り気味だったことを考えると水準かも知れない。
少なくとも4回、5回東京で行われた良の2歳未勝利戦よりは速い。
デビュー戦1200メートルは何もこないのでスローにおとし逃げ切ったが、1600メートルのいちょうSでは後方からの競馬でアロマキャンドル、スマイルジャックに及ばなかった。阪神JFでアロマキャンドルが不利があったとはいえ走らなかったので力が測りづらいのだが、京王杯は1勝馬の身分で1番人気だった。

スズジュピターは新潟の新馬、ダリア賞と連勝、ダリア賞は1分21秒4のレコード勝ち、前走の東京スポーツ杯は休み明けのせいかやや太めでいれ気味だった。
新潟の時計はあまりアテにならないので軽く見たが、中位を手応えよく追走、フサイチアソートに内をつかれて2着も勝ちに等しいような内容だった。
時計の1分47秒6はこの時期としては速くもないし遅くもない。
デイリー杯2着のタケミカズチを物差しにすると、上がりタイムでコンマ1速く、4馬身半くらいは先着しているのでキャプテントゥーレよりも上位とみてよい。
スマイルジャック物差しだと、アポロドルチェより上ともいえる。
後藤はアポロドルチェらしいが、善臣でも3頭の中ではこれがいいかも知れない。