『書斎の競馬』元編集長のひとりごと

馬・車券歴40年以上50年未満。いつの間にかいい歳になった。

宝塚記念

2007-06-24 07:58:58 | 競馬
単勝人気は、ウオッカ3.2、メイショウサムソン5.1、ダイワメジャー5.8、アドマイヤムーン7.0、ポップロック7.8、カワカミプリンセス9.4と続く。以下はシャドウゲイトが31.3、スイフトカレント36.1といったあたりだから馬連、馬単はほぼ上位6頭の組み合わせと見てよい。オッズはまず妥当といって良いだろう。

先週は開幕週ということもあって異常に硬い馬場だった。
1000万下のマイルでコンゴウリキシオーのレコードが書き換えられ、翌日500万下で1800メートルのレコードが出た。あげく今週になってまた芝を刈った。
中間の雨で馬場は普通の状態になるのかと思っていたら、昨日のグリーンS2400メートルはまたもやレコードだった。
夕刻雨という予報だが、たぶん馬場は良。
ウオッカの敵は柔化馬場だろうと思う。
あのストライドの大きさ、加速してからの速さ、良であるに越したことはない。
ダービー時のパドックは、牡馬のなかでとりわけ目立っていたわけではなかったが、桜花賞で追いだされてからふらついていたのが嘘のような変身ぶりで、お釣りのある勝ち方には目を見張った。
見かけとレースの落差はまだ埋まらないが、どちらかといえば前残りの流れを余裕をもって中団から差し切ったのだからフロックでもなんでもない。
しかし、私としては桜花賞でダイワスカーレットを上位とし、ダービーで買わなかったウオッカを、今さら買えるかというような気持ちがどこかにある。
差し馬だけにいまひとつ信用しきれない。

ポップロックは良では紐候補の域を出ないが重は間違いなく走る。
京都記念でアドマイヤムーンに負けたときは、重に近いやや重で得意の馬場だったが、馬体重はプラス12キロ、ペリエの乗り方もドバイへのステップという雰囲気があった。
目黒記念は帰国後の一戦だったが、最高の状態に見えた。トップハンディでインを突き軽いココナッツパンチには詰められたが危なげはなかった。

アドマイヤムーンは京都記念を挟んで国外3戦、もっとも賞金の高いドバイで勝った。
前走の香港は外々回って仕掛け遅れ、アドマイヤと武豊の確執の一因となったレースである。
昨夏札幌記念で一皮むけた感じでドバイでダイワメジャー(3着)に雪辱した。
3歳春はメイショウサムソン、ドリームパスポートに完敗したが、現状では上位かもしれない。重はそこそこか。

カワカミプリンセスはヴィクトリアマイルの10着で人気急落だが、半年ぶりにくわえて得意とする中距離ではなかった。見た目には仕上がっていたが牝馬らしい丸みがなく、いかにも放牧で痩せこけた馬を膨らませるまでだった。ハイペースの中距離戦に強く、まだ底を見せていない。調子を上げながら人気の下がった馬で穴馬としての条件は十分。柔馬場は不良の新馬戦を逃げ切ったのだから下手ではなかろう。

ダイワメジャーは昨秋以降左回り3勝。前走安田記念は好調期間が長すぎるのとマイルが適距離かどうかという疑いをもっていたが、パドックの仕上がりは万全、勝つのはこの馬しかいないという状態だった。
昨年の宝塚記念はディープインパクトの4着、直前の降雨で良発表の実は重に近い馬場とか、安勝→四位の直前乗り替わりが悪材料となった。
マイルよりは中距離適性が高そうで、同型は多いが前々で粘れば好勝負だろう。

大阪杯、天皇賞と王道を歩むメイショウサムソンの競っての強さは健在だ。昨年の秋期思ったほど走らなかったが、転厩後に再起のキッカケをつかんだ。
レース内容、勝ちタイム、相手関係などケチのつきやすいここ2戦だが、相手なりに走るというこの馬の特性を否定できるほどの材料ではない。
それにしても行きそうな馬は10番から全部外、初Bアドマイヤメインが大逃げ宣言した。馬場状態にかかわらずペースは早くなりそうで、中距離タイプのこの馬にとって折り合いをつけやすい。経験はないが柔馬場はこなしそう。
ステイヤーとは思えないので3200mよりは2200m向きだと思う。
この馬とアドマイヤムーンを中心と考えたい。