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生まれ変わった伝説のホテル「ドールダー」

2008-06-01 07:50:48 | 文化・学術
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 日経BP社のTRENDYnet Life Creative Site、L-Cruiseのコーナー、World Trend Watchのコーナー5月28日付記事を取り上げる。
 タイトルは「生まれ変わった伝説のホテル『ドールダー』」で、スイス在住のジャーナリストでエッセイストの長坂道子氏により投稿されている。
 記事タイトルにリンクを張っておくので、興味のある方はチェックして見るとよい。

 今回の記事は、ドールダーという伝説のホテルの新規オープンに関する記事である。
 記事によると、「富裕層向けのクアハウスとしてオープンし、以来、アインシュタインからチャーチル、マドンナからローリング・ストーンズまで、このホテルを定宿としたセレブ顧客は枚挙にいとまがない」とのことで面白い。
 しかし、オープン時の写真風景と、今回のリニューアルオープンの際の写真風景の対比が面白い。

 ちなみに、宿泊費については、スタンダードツインで1泊850フラン(9万円)から、トップスイートの1万4000フラン(150万円)までとのことで、残念ながら庶民の手の届かない金額である。。。
 記事を引用しておく。

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 記事引用
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 「この町は贅沢に事欠かない。けれどそれは必ずしも大っぴらにされない。スイス、とりわけチューリッヒで富を見せびらかすようなことはあり得ないからだ」──チューリッヒの伝説的な一流ホテル“ドールダー”。リニューアル後のグランドオープンに際し、地元の新聞に掲載された記事はこんな書き出しではじまっていた。

○見せびらかさない、究極の贅沢

 チューリッヒ湖をのぞむ小高い丘のてっぺんにこのホテルが建設されたのは1899年。トーマス・マンの「魔の山」に出てくるような、富裕層向けの「クアハウス」(つまり、今でいう「スパ」)としてそれはオープンし、以来、アインシュタインからチャーチル、マドンナからローリング・ストーンズまで、このホテルを定宿としたセレブ顧客は枚挙にいとまがない。ピアニストのアーサー・ルビンスタインはスタインウェイのピアノを持ち込んで、晩年、ここで優雅に暮らしていたし、ダボスの世界経済会議に出席するVIPたちも、ここを好んで利用したという。なるほど、ロケーションといい、様式といい、スイスが好む「見せびらかさない、けれど究極の贅沢」をまさに地でいくような伝説的ホテルとして一世紀以上この地に君臨してきた、ちょっと特別な存在なのだ。


 <1898年、高級クアハウス(療養所)としてオープン>

 そんなドールダーだが、90年代あたりから、多少のくたびれが目立つようになった。古き良き時代への懐古の部分を差し引いたとしても、世界標準の一流ホテルと言われるためには、やはり抜本的なお色直しが必要だった。というわけで全面改装のためにドールダーがクローズされたのは4年前。金融界で巨額の財をなしたスイス人、シュヴァルツェンバッハ氏が、ホテルの株の大半を買い取り、世界的に有名なロンドンのアーキテクトオフィス「フォスター&パートナー」に改装工事を依頼、それもコンペなしの直接指名だったとあって、当時、大きな話題になったものだった。そして2008年4月、ついに工事完成。ドールダーは「ザ・ドールダー・グランド」と名を改め、一流のシティリゾートホテルとして新たにその幕を開いた。


  <小高い丘に立つホテルからは湖とアルプスの絶景が臨める>

 正式オープニングに先立つ3日間、地元の一般人のために「オープンデー」が設けられたが、チューリッヒだけでなく、スイス全土からこの記念すべきセレモニーを一目見ようとなんと2万人もの客が訪れ(スイス人も案外、物見高い?)、ホテルのまわりを人々の行列がぐるりと囲む大騒ぎになったという。ドールダーが単なる一流ホテルであるだけでなく、スイス人にとって一種の記念碑的な存在だったことを裏付けるエピソードと言えるだろう。
  …(後略)…
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 Written by Tatsuro Satoh on 1st Jun., 2008

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