5月6日付神戸新聞「兵庫人」記事、第2部「文人往来」コーナーで、松本零士氏が紹介されている。
書き出しが興味を引いた。
記事は、「太平洋戦争の真っ最中だった1944年。明石市内の映画館で、二人の少年がスクリーン上の夢物語に胸を躍らせていた。映画は国産アニメの歴史的名作『くもとちゅうりっぷ』。見ていたのは十五歳の手塚治虫(故人)と五歳の松本零士である」で始まっている。
手塚治虫氏に関しては、学生時代に「火の鳥」に熱中し、松本零士氏については、同じく社会人になってからであったが「銀河鉄道999」に熱中させてもらった。
特に、「幻想的」ともいえる謎の美女メーテルとごく平々凡々とした星野鉄郎の奇妙な取り合わせ、彼らの旅、「時空を超えた旅」がなんともロマンティシズムを醸し出している。1977年~1981年にかけて、少年画報社「週刊少年キング」に連載された際には、既に社会人になっていたものの、毎週欠かさず漫画を読んでいた(?)ではなく、「読んでいた」に該当しないとすれば、欠かさず見ていた。
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面白いと思ったのは、手塚氏と松本氏の「明石の映画館での出会い(?)の場面」、また、手塚氏の「鉄腕アトム」に対して、「鉄人28号」の横山光輝氏(故人)も神戸(兵庫県)出身ということである。
もっとも、松本氏は北九州生まれであるが、物心がついたときには明石城近くに住んでいたとのことで、まさに「兵庫人」である。
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私と松本氏の年齢差が12歳、松本氏と手塚氏の年齢差が10歳。
従って、私自身がこの兵庫県に住むようになる以前の、学生時代、社会人になり手の時代に、当時30歳代、40歳代の漫画家の作品に熱中していたことになる。
残念ながら、宝塚出身の手塚氏も神戸出身の横山氏も既に故人。
松本氏には、「幼少年期の夢今もなお」の通り、今後の更なる活躍を期待したいものである。
私も、神戸にとっては「よそ者」ではあるものの、神戸に住みはじめて既に22年が経過し、「よそ者」の段階は超えているのかもしれないと感じている。
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