ウェザーコック風見鶏(VOICE FROM KOBE)

風の向くまま、気の向くままに……

神戸新聞「兵庫人」から

2007-04-15 08:50:54 | 文化・学術
KOBE 洋菓子物語

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 神戸新聞4月15日付「兵庫人」の欄で、比屋根毅氏(69歳)が取り上げられている。
 大手洋菓子メーカー、エーデルワイスの創業者で、50人以上の教え子がおり、その人たちを加えて、洋菓子ブランド「比屋根組」と呼ばれているらしい。
 教え子で、各地域でオーナーシェフとなり店を開いている人たちは、若き日にエーデルワイスに入り、菓子作りの基礎から人生哲学まで厳しく叩き込まれ、それぞれの地域で根強いファンを持つ「洋菓子ブランド」であるとのこと。

 その比屋根氏の経歴、人生の遍歴が興味を引く。
 比屋根氏は沖縄・石垣島出身で、15歳で島を出尼崎の洋菓子店で働いたとのこと。当時は、沖縄出身ということだけで差別を受けることがあり、面接で「日本語は話せるか」と質問されてこともあったとのこと。
 そのことが、比屋根氏に強い反発心を植え付け、「超一流の技術者(職人)になる」との気概が生まれ、現在があるとのことである。
 尼崎で店を開店後も、また、神戸市内に移転後も、技術者に「職人魂」を説き続け、「妥協はするな。常に最高の味を」と、「職人としてのあり方」を叩き込んだとのことである。
 また、比屋根氏自身も、三食お菓子だけの生活。月一度の休日は各地の菓子店回り。その姿に一緒に働く技術者(職人)達が打たれたとのこと。

 現在比屋根氏は兵庫県洋菓子協会の会長職にあるとのことであるが、「加盟各店、加盟している各"洋菓子職人"間の切磋琢磨」があって、神戸、兵庫県の洋菓子文化が充実し、全国ブランドに成長していくことになる。
 「妥協を許さず、本物を追求する"職人魂"」が、この神戸を発信基地として、大きく花開いていってもらいたいと期待したい。
神戸発 憧れのパティシエと洋菓子たち

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