気取らずにワインとカメラを勉強しよう♪

★ワインとカメラのだらだらした備忘録

コローニア

2012-12-08 15:33:43 | 日記
哲学博士だったジュゼッペ・マッツォコーリン氏と、
「ミスター・サンジョヴェーゼ」の異名を持つ
醸造コンサルタントのフランコ・ベルナベイ氏が手を組み、
1982年に、キャンティ・クラシコ地区に誕生したのがフェルシナです。

フェルシナという言葉の語源は、イタリア古来の言語であるエトルリア語。
土地独特の風、季節などによって感じる空気や雰囲気の中に感じる「何か」
という意味を持っているそうです。
フェルシナは、近代的なワイン造りを行っている反面、
この地で伝統的に行われていた農業や、農園のスタイル、
そこに残る古来の風景や空気を維持していこうとしています。

キャンティ・クラシコの境界線すれすれに広がるその土地は、
キャンティ特有の石灰質土壌に加え、
砂混じりで柔らかく暖かい土壌が入り混じっています。
古来海底であったという敷地内には水によって角が削り取られた丸い形の石と、
アルバレーゼと呼ばれる白い石灰質の塊が多く見られ、
土壌がミネラル分を多く含んでいることを意味しています。
ベラルデンガ特有のこのテロワールは、
この地のサンジョヴェーゼにタバコや煙、
スパイスなどの燻した香りと土っぽさを与えています。

サンジョヴェーゼにこだわるフェルシナは1993年、ランチャの最上部に位置する区画に
キャンティ・クラシコとしてリリースする予定の若木を植えました。
13年後の2006年、成熟したブドウの樹はフェルシナを持ってして
「最良」と評する素晴らしいサンジョヴェーゼになっていたのです。

そこで、リリース初年の僅か3ヴィンテージのみを、特別にIGTトスカーナとして
リリースすることにしました。僅か1,6ヘクタールという小さな区画から採れるブドウから
丁寧に収穫、収量も非常におさえたという、大変稀少なワインです。

収穫は丁寧に手摘みで行われ、厳選されたブドウが使われます。
ステンレスタンクによるマロラクティック発酵が行われ、バリック樽で18~22ヶ月熟成。
このコロニーアは他のランチャの畑で作られたワインより、
上質で洗練された仕上がりとなっています。





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