ふくの映画ブログ

映画の紹介です

「2001年宇宙の旅」

2019年09月27日 | 1990年以前のアメリカなどの映画(西部劇以外)
1968年公開の映画の紹介です

監督はスタンリー・キューブリック。
スタンリー・キューブリックとSF作家・アーサー・C・クラーク脚本の、歴史に残るSF映画です。
主演・出演は、キア・デュリア、ゲイリー・ロックウッド、ダグラス・レイン。


人類の夜明け。
猿たちはある日、地面に黒い板(モノリス)が立っているのに驚き恐る恐る触ってみます。
間もなく、マンモスの骨を武器として使うようになるのです。
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2001年。
木星探査船『ディスカバリー号』は乗組員6人を乗せて木星へ向かっています。
人工冬眠状態の三人の科学者と、宇宙飛行士のデビッドとフランク、6人目は船の管制を行うAIロボット“HAL9000”・ハルです。
ハルは感情こそないものの、話し相手にもなる有能なAIでした。
地球を出発して18カ月後、ハルは『AE35ユニット』に故障が見られるとデビッドとフランクに伝えます。
2人は外に出て確認するも異常が見られずハルに訪ねます。
ハルは“9000”型は一度もミスをした事がないと話します。
デビッドとフランクはポッドに入り、電源を切ってハルが聞いていないことを確認して話します。
「ハルの言動はおかしい、ハルの思考部を止めて管制システムだけに変えよう。」
2人の口の動きをハルは見ていました。
その後外の活動中にフランクが外に放り出され、デビッドは小型ポッドで外に出てフランクを助け戻ろうとします。
ところが、あるミッションの為、ハルは進入口を開けるのを拒否したのです。

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アカデミー賞では「特殊視覚効果賞」を受賞しています。
この映画で、宇宙食を食べるシーンが登場します。
NASAが実際に開発して提供したものなんですね。

スタンリー・キューブリックは美術担当として漫画家の手塚治虫に協力を頼んだんですね。
その当時超多忙の手塚治虫は、
「200名もの人間を食わせなければならないので」
と断って、家族が200人もいる事にキューブリックはたいそう驚いたんだとか!!

曲は有名なクラシック音楽、
『ツァラトゥストラはかく語りき』リヒャルト・シュトラウス作曲の交響詩
『南極交響曲』レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ作曲の交響曲
『アトモスフェール』
『美しく青きドナウ』ヨハン・シュトラウス2世作曲の合唱用のウィンナ・ワルツ
など。

映画史上のベスト・ランキング、オールタイム・ベストなどでは、未だにランクインしているようです。
中でも目を引いたのは、
「AFIアメリカ映画100年シリーズ」 の、
2003年:「ヒーローと悪役ベスト100・悪役部門」第13位(HAL 9000)

≪ 付録 モノリスとは ≫

一枚岩(いちまいいわ)ともいわれ、
建築物や遺跡の内で配置された単一の大きな岩、
幾つかの山々のように一枚の塊状の岩や石から成る地質学的特徴を表すものなんですね。

地質学上のモノリスと言われるものはたくさんあるようです。
 スフィンクス:エジプト
 キャッスル・ロック:ウェストバージニア州
 ウルル(エアーズロック):オーストラリア
 フォボス・モノリス:火星の衛星フォボス
 日本の「古座川の一枚岩」も載ってました。

SF上のモノリスは、
「魁種族」という地球外知的生命の道具で、
ある生物の進化を促すものもあれば滅ぼすためのものもあるなど、役割は各モノリスによって異なっているようです。








有名なシーンの一つ、『グリップシューズ』を履いています


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4 コメント

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Unknown (azm)
2019-09-27 07:57:58
おはようございます。
この作品はかなり前に観たんですけど、難解だったような記憶があります。
もう一度しっかり観てみないと思っていたので、いいタイミングで紹介していただいてありがとうございます。

「昭和レトロミュージアム」いいですよ^_^
返信する
実は・・・。 (mobile)
2019-09-27 16:12:02
私、以前にこの映画のラストについて解析を試みたことがあります。
自画自賛ですが、なかなかのモノではないか、と。
よろしければ(↓)ご覧になってください。
スタンリー・キューブリック監督『2001年宇宙の旅』1968年/アメリカ・イギリス合作
https://blog.goo.ne.jp/mobilis-in-mobili/e/689cd3e808eb1612c309c7d01d3ffd60
返信する
こんばんは (azmさんへ)
2019-09-27 19:40:29
私も、随分前に見て謎のまま、そのままでした
今回はしっかり観ましたが、詳しい内容はレビューの時にいろいろ調べながら知った感じです
素でみて解釈するのは、やっぱり難しい映画と思います
UP前にモノリスについて改めて記事に加えたのですが、
モノリスについて知ってから観ると良かったと思いました

雰囲気や、良く聴くクラシックは素晴らしかったです
俳優さんは、その後観ていない方ばかりです
返信する
こんばんは (mobileさんへ)
2019-09-27 19:48:52
読ませて頂きました!!

観たのは今回で2回目なんですが、そのままではやはりよくわからなかったです
レビューの時に調べて、特にモノリスはなるほどと思いました
mobileさんの解釈で、
「う~ん、そういうことだったんだ」
と納得でした

随分前に初めて観た時は良くわからないながらも、壮大な宇宙感覚に満足していました
映画は自己流の解釈で良しとしていた頃です
今でもそう思いますが、映画のレビューを始めて、観た後で知ることも多く映画の見方が深まっている気がしています
いつもご覧頂いてありがとうございます
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