「女王陛下のお気に入り」

今年2月公開の映画の紹介です

監督はヨルゴス・ランティモス。
アイルランド・アメリカ合衆国・イギリス合作の、ジャンルは歴史コメディ映画です。
主演・出演はオリヴィア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズ、 ニコラス・ホルト。

18世紀初頭。
英国はスペイン継承戦争で、フランス王国との戦争の最中です。
アン女王は痛風が重く、幼い頃から知り合いのマールバラ公爵夫人サラを頼っています。
サラはやりたい放題で、政治の面でも住民税を増税する事を政治家にかってに伝えるのです。
ある日馬車から落ちて泥だらけのアビゲイルが、血縁を頼って宮廷を訪れます。
上流階級から下層へ転落した身分のアビゲイルは、下っ端で真面目に働くうちに、女王の痛風を目にします。
アビゲイルは、摘んだ薬草で薬を作り女王の脚に塗りますが、サラに見つかってしまいます。
サラは叱責しアビゲイルにむち打ちの罰を与えますが、女王は痛みが和らいだと感激します。
アビゲイルは女王の気を引く為、女王が子供たちと呼んでいる17羽のウサギたちを可愛がります。
間もなくアビゲイルはサラに就く侍女となり、女王は美しいアビゲイルを気に入ります。
そして偶然サラの秘密を知ったアビゲイルは、それとなくサラにほのめかすと、サラはいきなり空砲の銃をアビゲイルに向けるのです。
アビゲイルは上流に戻る望みがあり、サラにある策略を持ち、実行に移すのです。

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この映画はベネチア国際映画祭コンペティション部門で審査員グランプリを受賞しています。
ヴェネツィアでのプレミア上映後のレビューは“絶賛一色”だったとか。

アカデミー賞では「作品賞」「監督賞」「助演女優賞/エマ・ストーンとレイチェル・ワイズ」など10個のノミネートがあり、
「主演女優賞/オリヴィア・コールマン」を受賞しています。

史実と実在人物が元になっていて、1709年のマルプラケの戦いあたりなんですね。

女王陛下役はオリヴィア・コールマン。
アカデミー賞の他、たくさんの賞を受賞しています。
｢ロブスター｣(2016)、｢オリエント急行殺人事件｣(2017)などの出演があります。
テレビドラマの活躍も多く、「ナイト・マネジャー」(ミニシリーズ/2017・・主演/トム・ヒドルストン)ではゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞しています。