DEATH STRANDING』
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https://youtu.be/pAiaGVCzlrs
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映画ならアカデミー賞ノミネートは確実……ともいえる新鮮な驚きに満ちたゲームが11月8日にリリースされた。PlayStation 4向け新作ゲーム「DEATH STRANDING(デス・ストランディング)」は、魅力的なストーリー、壮大な世界観、実力派俳優の名演が融合。ひとつの作品との出会いが人生を変える時もあるが、この作品は、体験者の人生観を一変させる可能性に満ちた作品だ。映画ファンもうならせる、ゲームであり映画体験をも味わえるゲームとはいったい!?
アカデミー賞級のキャストが集結!
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<figcaption>広大な大地をサムは一人で歩く</figcaption></figure>
本作の舞台は、謎の現象デス・ストランディングによって都市や人々のつながりが分断され、人類が絶滅の危機に瀕しているアメリカ大陸。観客(プレイヤー)は、主人公サム・ポーター・ブリッジズとなって、アメリカ再建のため、危険に満ちた大陸を横断する過酷なミッションに挑む。
「DEATH STRANDING」の魅力のひとつが、過去に類を見ない人気スターの共演だ。主人公サムを演じるのは、ハリウッドの人気ドラマや映画で活躍するノーマン・リーダス。彼が演じるサムは、分断された都市や孤立した人々に荷物を届ける伝説の配達人。アメリカ再建を掲げる組織ブリッジズの依頼を受け、カイラル通信という巨大ネットワークで、各地をつなぐミッションに挑む。
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<figcaption>ノーマン・リーダスを自由に動かせる!</figcaption></figure>
クールでワイルドな魅力のノーマンのカリスマ性は、伝説の男を演じるのに十分。プレイ中には、寡黙に見える一方で、人懐っこいノーマンの人柄がのぞく瞬間も多々あり、数十時間を共にするプレイヤーの分身に申し分ない魅力を放っている。鏡に向かって変顔を見せたり、ドキっとするシャワーシーンがあったりと、オフショットを好きなだけ見られるのも、ゲームならではの楽しみだ。
もう一人の注目キャストが、“北欧の至宝”と称されるデンマークの名優マッツ・ミケルセン。サムは、見えない敵であるBTを感知できる唯一の装備として、死の世界ともつながっているBB(ブリッジベイビー)という胎児を装備している。BBの記憶には、歌うマッツ、悲しむマッツ、酔ってクダをまくマッツなど膨大な量の映像が用意されており、マッツファン垂涎ものの演技がいくらでも楽しめる。
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<figcaption>もちろんメガネのマッツも楽しめます。
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また、サムの同業者フラジャイル役は、フランスの名女優レア・セドゥ。民間配送組織フラジャイルエクスプレスのリーダーであり、過去にある因縁を抱えた美女を演じる。さらに、新たなアメリカを担うUCA(アメリカ都市連合)の大統領候補の女性アメリを演じるのはリンゼイ・ワグナー。現在70歳のワグナーは、若き日の姿でゲームに登場しており、往年の海外ドラマファンにはたまらない感動をもたらすはずだ。
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<figcaption>若きリンゼイ・ワグナー! 往年のドラマファンは胸熱だろう。</figcaption></figure>
映画・ドラマで活躍する俳優陣のほかにも、アカデミー賞監督のギレルモ・デル・トロ(デッドマン役)、アート性の高い作品の数々で知られるニコラス・ウィンディング・レフン監督(ハートマン役)など、一流クリエイターもゲーム内のキャラクターとして登場。名実共にアカデミー賞級の顔ぶれが集合した。また日本からは、歌手・ダンサーの三浦大知がカメオ出演。さらに星野源の楽曲「Pop Virus」がゲーム内で使用可能な音楽として収録されている。
ゲーム制作の過程では、膨大な量のキャラクターモーション(動き)がキャプチャーされており、一本の映画では表現しきれない、人気スターたちのさまざまな表情を見ることができる。
吹き替えファン必聴!
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<figcaption>時には温泉につかる時も? 豪華キャストと声優陣のバラエティーに富んだ演技が存分に楽しめる。</figcaption></figure>
日本語吹替キャストには、洋画吹き替えファン注目の実力派声優が集結。サム役の津田健次郎は、『スター・ウォーズ』シリーズのカイロ・レンなどで知られ、主役から魅力的な悪役まで幅広く演じる実力派。デンゼル・ワシントンやニコラス・ケイジの吹き替えでおなじみのベテラン声優・大塚明夫(ダイハードマン役)も出演している。
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<figcaption>マーガレット・クアリー演じるママーの声は坂本真綾</figcaption></figure>
さらに、水樹奈々(フラジャイル役)、山路和弘(クリフ役)、坂本真綾(ママー役)、石住昭彦(デッドマン役)、大塚芳忠(ハートマン役)、三上哲(ヒッグス役)、井上喜久子(アメリ役)が参加。アカデミー賞級キャストの演技に、実力派声優が声をあてるという、最高に贅沢なコラボレーションが実現した。
壮大な映像美とストーリー
「DEATH STRANDING」の世界では、触れた物の時間を進める時雨(タイム・フォール)が降り注ぎ、都市は消え去った。そのため地上には、原始の地球のような初めて見る光景が広がっている。豊かな緑、深く流れる川、険しい山岳地帯……誰もいない幻想的なフィールドは壮大で美しく、時間を忘れて歩き続けてしまう。
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<figcaption>広大な大地を歩いて目的地に着いた喜びは、プレイしないと味わえない。</figcaption></figure>
映像美だけではなく、人間ドラマも本作の魅力だ。ゲームが進行するごとに登場人物たちの過去はつぎつぎに紐解かれ、予想外のつながりが明らかになっていく。全ての謎が解き明かされていく終盤にかけてゲーム中断のタイミングがわからなっていく感覚は、名作ドラマをイッキ見しているようなワクワク感に満ちている。
ゲーム序盤では、広大すぎるフィールドや膨大な情報量、専門用語の数々もあって、面食らうプレイヤーも多いだろう。しかし、進行するうちに知識が蓄積されていき、中盤に差し掛かるころには、すんなりとこの世界に浸っている自分に気づくはずだ。ゲーム内で語られる知識は現実の科学に基づいており、知的好奇心も刺激される。未知なる物との出会いも、映画やドラマの魅力のひとつ。その先に提示される答えは決して単純なものではない。プレイ後は、本作がしこりのように、プレイヤーの心に残り続けるはずだ。
監督は世界的クリエイター・小島秀夫!
「DEATH STRANDING」は豪華スターが出演する大作でありながら高いテーマ性を備えており、その根底には、デル・トロ監督やレフン監督の作品のような、作家性に重きを置くインディーズ魂が流れていることが見て取れる。本作のテーマは、さまざまな意味における「つながり」。手がけたのは、大ヒットゲーム「メタルギア」シリーズで世界中から熱狂的な支持を集めるゲームデザイナー・小島秀夫監督だ。
ハリウッドにも小島作品のファンは数多く、デル・トロ監督も小島監督のオタク仲間。ノーマンとのつながりも、デル・トロ監督との友情から生まれたものだ。吹き替えキャストの大塚は「メタルギア」シリーズの主人公スネークの声を長年務める、小島監督の盟友。本作は、国境さえも越えたクリエイター同士のつながりから誕生したゲームでもある。
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<figcaption>デル・トロ監督とノーマンの出演も「つながり」から実現した。</figcaption></figure>
小島監督は本作について、安部公房の短編「なわ」を引き合いに、「人間が進化の過程で嫌いな物を遠ざけるため“棒”という物が生まれました。一方で、大切な物をつないでおくために“縄”が作られ、世界が作られた。でもゲームって、ずっと“棒”なんですよね。オンラインでつながるようになっても、銃や棒で、相手や共通の敵を倒したり戦うだけなので、そろそろロープのようなゲームを作りたいと思った」と語っている。
映画ファン向けモード
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<figcaption>大変な戦闘も Very Easy Mode ならいける?</figcaption></figure>
ゲームに慣れていないプレイヤーに最適なのが Very Easy Mode。このモードを選ぶことで、移動や戦闘の難易度はぐっと下がる。実際にBTが集合する危険地帯をNormalモードと Very Easy Mode でプレイしてみたが、Normalほど苦戦することなく通過することが可能だった。ゲームは苦手だけどノーマンやマッツの演技を楽しみたいというプレイヤーには必須のモードだ。
また本作では、他のプレイヤーがフィールドに設置した建造物やガジェットが、インターネットを通じて、自分のフィールドで共有されるシステムを採用している(カイラル通信でつながったエリアのみ)。通信をつないだエリアには、誰かの設置した橋や道路が現れ、状況次第では、苦労したルートを簡単に戻ることもできる。
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<figcaption>険しい道も、誰かとのつながりがあれば乗り越えられる。</figcaption></figure>
プレイヤーは「DEATH STRANDING」の世界で、“誰か”(someone)の存在を感じながら行動する。誰かが残した物を利用するだけであったり、誰かのためにひたすらアイテムを集めたり。プレイスタイルは人により千差万別だろう。険しい配達ルートの途中に、誰かが置いてくれたバイクを見た瞬間の喜びは格別。誰かに助けられながら歩くうちに、自分も、誰かのために何かできないかと考えるようになる。自分の作った道が、誰かの道になる喜びは、映画やドラマはもちろん、他人と競い合うゲーム体験では味わえないものだ。サムは物語の主人公であり、プレイヤーの分身であり、手助けしてくれる“誰か”(someone)でもあるのだ。
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