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GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

18歳に選挙権与えて大丈夫か?

2015-06-17 18:52:17 | Talk is Cheap
改正公職選挙法が17日に成立した。
これにより18歳以上に選挙権が与えられることになった。ってことは、今の高校生でも選挙時に18歳になってれば投票できるようになるってことだ。
今まで何も政治の勉強もしてきてない奴らに、いきなり選挙権を与えてどうするんだろう。
なんか報道を見てると「若者の政治参加が進みそうだ」とか「投票率向上につながる」とか楽観視したような事ばかり書いてあるが、本当に大丈夫か?AKBの総選挙じゃないんだぞ。

今までの学校教育の「社会科」って科目の「歴史」はとてもアバウトで、「政治・経済」はもっとアバウト。「地理」だってちょっと怪しい。「憲法」なんて授業にすら入っていない。すべてを日教組や教育委員会のせいにする訳じゃないが、あまりにもいい加減な勉強をさせられてきた。
社会人になってから自分で本を読んだり資料を見て、今までの勉強は全く役に立たない事を知る。
「日本史」は長々と大和朝廷時代の事をやり、三年生の2学期頃に近代に入るが、上っ面だけで終わる。したがって、第二次世界大戦の真実や、2.26事件、日韓併合、三国同盟、ポツダム宣言、GHQの統治、学生デモ・・・。大きな事件は名前と年号を覚えるだけで、何故この事件が起きたのかとか、背景とかそれぞれの思惑とかの説明は一切なし。まぁこれは源氏・鎌倉・平安・室町時代についても一緒だけどさ。

多分今の日本は世界でもっとも自国の歴史を知らない国民じゃないのかな?
大化の改新っていったいどんな背景によっておこなわれたのか?南北朝は何故できた?応仁の乱は何故起こった?戦国時代の政治機構はどうだったのか?江戸時代の中央政府(幕府)と地方諸藩(地方自治)の仕組みは?開国や明治維新の真実は?近代国家への転身は?産業革命と大正デモクラシーは?何故大東亜の考えになったのか?まぁまず答えられる一般市民は少ないんじゃないか?

更に教育と政治と宗教はは分離って考えがあったから、政治や行政の仕組みさえよくわかっていない。三権分立って言葉は知ってても意味が分かってない。下手すりゃ政党名さえ知らないんじゃないかな?国の組織や役割、運営なんか無縁だろう。内閣、衆議院参議院制度、国会、各省庁、政令指定都市、地方自治、県議会や市議会の役割、役所の仕事。多分全然理解してないし、すぐにわかるとも思えない。(まぁこれは既に選挙権を持ってる大人にも一緒の事が言えるけど)

インターネットのおかげで世界中の情報が瞬く間に手に入るようになった。グローバルな時代になったと言えば聞こえはいいが、実際には多分彼らのほとんどは今のG7国の代表の名前も知らないだろう。国連の役割も安全保障理事会の事も知らない。ASEAN、APEC、FTA、EPAさえなんの事かわかってないだろう奴らにTPP問題がわかるのか?首相と大統領の違いがわかるのだろうか?中国の総書記と国家主席の違いはわかっているのか?ウクライナやスマトラ島の大きさを知ら無い人も多い。近隣のアジア諸国の名前さえ言えない人が多い。ヨーロッパの国の位置関係も知らない。もちろん世界史も年号と事件名だけは知ってるが、背景や歴史のつながりなんか知らない人の方が多い。

ただでさえ偏差値教育で凝り固まった社会知識しかない世代が選挙権を持ってるところへ、さらに厄介なゆとり教育で、はしょった教育を受けた奴らが選挙権を得る。これから教えるとか言ってるがそんな事は本当にできるのか?誰が教えるんだ?そしてそれは偏見や思想は入ってないのか?

本当にいいのか?大丈夫か日本。





ヤクザの上納金に所得税?

2015-06-17 01:20:03 | Talk is Cheap
福岡の暴力団、工藤会のトップ野村総裁が逮捕された。
上納金のうち、およそ2億3000万円を隠し、所得税8800万円を脱税した疑い。
福岡県警はアル・カポネを捕まえたエリオット・ネスになった気分だろうな。(わからない人は映画「アンタッチャブル」を観てくれ。ブライアン・デ・パルマ監督ケビン・コスナー主演の傑作。カポネ役のロバート・デ・ニーロと老警官ジム・マローン役のショーン・コネリーが凄い!)

びっくりした。いつから上納金には所得税がかかる事になったんだ?
今回の上納金が所得と見なされ脱税容疑になったってのはやくざVS警察の歴史で多分初めてじゃないかな?税務署ごときでは対応できないから国税あたりが出ばってきて、会計士や税理士が動員されてこの上納金の金の流れを解明したって事だ。
そんなアホな。合法的なやり方で利益をあげる企業舎弟の会社の収支ならまだ把握できるだろうが、非合法手段で手に入れたお金を把握するってのはちょっと無茶だろう。テキ屋稼業でのたこ焼きの売り上げなら、屋台をずっと見張ってれば何舟売れたか把握できるだろう。でも競馬のノミ屋とか、博徒による盆や博打での売り上げなんか把握できる訳が無い。オレオレ詐欺や還付金詐欺、盗品の闇ルート処理・・・。更にその売り上げから何%納めるのか知らないが、組に納めた金額、更に上部組織への上納金額なんて把握できる訳が無い。
今回は親族名義の口座などに数億円が送金されていることを確認して、これが個人所得にあたると判断したとの事だが、このお金が申告漏れ所得だとするなら、本来はいきなり脱税扱いではなくて追徴課税勧告ではないのか?悪質な粉飾決算とか、所得隠しとみなしたのか?

暴力団とひとまとめにされるが、本家があり直系の組があり、その下に子組があり、孫組、更に下部組織がある。暴対法以降は企業舎弟という合法的な会社組織まで存在してるから、組織編成ははっきりわかりにくいくらい枝別れになってる。それが暴力団の組織図だ。

上納金システムは下から考えるとわかりやすい。基本的に暴力団は組のあがり(売り上げね)の一部を上の組に渡す。これを上納って言う。ヤクザは基本的に個人事業主みたいなもんだから、売り上げを組に納める事ができれば一人前。自分では稼げない=小遣いをもらってる奴らはチンピラ扱い。組にあがりを入れれて初めて一人前の暴力団員(多分ここからがバッチ持ち)。
売り上げはミカジメ料(おしぼり、植木や絵のリース等)からテキ屋、トラブル処理、ノミ屋、地上げや人の手配・・・。合法や非合法のいろいろな方法で得たお金。勿論この売り上げをあげる為に組の名前(代紋)を使ってるから、あがりの一部を組に入れるのは言ってみれば代紋使用料みたいなもんね。(ちょっと違うか)

で、このあがりを組は更に上の組に上納する。各組から集まったあがりを更に上の組に上納する。集まった金を更に上の組に上納してって繰り返して本部や本家、組織の資金になる。本家や本部に集められたこの上納金。よく漫画や映画などで金塊に形を変えられたり札束のまま本家の金庫に納められたりしてる。銀行には預けられないしね。
各組長や幹部、本家や本部はさぞほくほくで儲かってると思われがちだが、実はこの上納金、組織の維持の為の共済金みたいな物(またもやちょっと違うか)で、懲役に出た組員の家族への補助、弁護士費用、組の仕事に対する援助、手打ちやトラブル処理等にも使われる。
暴対法以降事務所に看板をあげる事さえできなくなって、表向きは合法な会社にして組を運営してる。でも、一般の中小企業や小売店でさえ倒産するこのご時世、なかなかあがりも集まらないらしい。(本当かどうかはよくわからんが)

暴対法のおかげで世の中から表向きは暴力団は見えなくなった。街でチンピラが肩がぶつかったとか難癖つけてカツアゲしたら暴対法適用ですぐパクられる。でもこのせいでスマホ見ながら歩いて人にぶつかる奴や、人にぶつかっておいて平気な顔して通り過ぎようとする奴が増えた。昔なら梅田やミナミで人にぶつかるなんて怖くてようせぇへんかった。ミカジメ料をスナックや風俗店に請求しただけでもパクられる。でもこのせいで客どうしのトラブルが殺傷事件になってしまう事が増えた。ひと昔前なら、ちょっと揉めるとすぐ店が呼びはって、見るからに怖いお兄さんに丁寧な言葉で「お兄さん方、他のお客様に迷惑になりますから、ちょっと表でお話ししましょか?」って言われ連れ出される。だから一般人も安心して飲めたんだけどね。

ヤクザや暴力団はそりゃ一般社会から見たら怖いし、いなくなってくれたら安心。高倉健や菅原文太の映画のような任侠ヤクザとか見た事無いもんね。
だけど、実際には任侠で動いた暴力団もいるのよ。

阪神大震災の際に何もしなかった政府に替わっていち早く動いたのが神戸を本拠にする超有名広域暴力団。
自衛隊を反対してたから出動の要請をためらい、何もできず何もしなかったくせに、今、安倍総理に対し「談話継承がどうの」とか「安保法はどうだの」偉そうにぬかしてる当時の首相、現在耄碌じじいの村山。お膝元のくせに同じく何もできなかった土井たか子。そいつらに替わり、混乱する被災現場を納めたのがこの組。裏の事実はあまり知られてないだろうからあえて書く。

震災後すぐローソンもファミマもセブンイレブンもスーパーも、軒並み暴動や混乱を恐れてシャッターを下ろしてしまった中、要塞のような本部の貯蔵庫から食料や水を持ち出し、一般市民に配った。(めっちゃ多量に備蓄してあってびっくりしたが、あれはどこからか調達してきたのも入ってたのだろうか?)勿論無料。普段は近寄りがたい組員たちがジャージやジャンバーを着て寒い中被災者のみんなに公平に配ってた。奴らの家も無くなってたり、身内が行方不明だったりしてただろうに。
そして、コンビニやスーパーに「防犯や警備は俺らが責任もってするから」と店を開けさせた。(表向きは「困ってる人の為に」って開けた形になってるが)空き巣や火事場泥棒の防止の為に「被災地の家屋や人から奪った宝石や有価証券は一切換金させない」とか治安維持の為に「被災地での治安を乱す奴はうちの組に敵対する行為とみなす」とかおふれを出した。
被災地でコンビニでみんながおとなしく買ってたり、暴動が起きなかったり、空き巣や泥棒が少なかったのはこのおかげだ。(某有名宝石店は道路に散乱して盗難されてしまった宝石類が1ヶ月後すべて返却された)

被災して破壊されたがれきの撤去、トラックや人の手配、道路の整備、治安、物資の配達。ほんとうに裏で仕切り、表では人が動いてた。
日本人は災害時にパニックにならないとか、秩序をもって復興に進んでるとか報道されて日本中のみならず世界から感心されたが、その裏には日本最大級の暴力団組織の活躍があった事は知っておいてほしい。
嘘だと思うなら当時の被災地の人にきいてみたらいい。知ってる人は知ってる。そして神戸の復興はあっという間に進んだのに、東北震災の復興が今だ何故全然進まないのか考えたらわかる。

この時からボランティア精神が日本人には根付いたじゃない?それまでは他県の事は他人事だったじゃない。奥尻島や普賢岳なんかの時はね。でもさ、ヤクザにここまでされたら面目立たないって、行政も一般市民も動いたのよ。だから復興があっと言う間に進んだのよ。しつこいようだが当時の政権の村山首相や土井たか子などの社会党は何もしてへんよ。指くわえてみてただけちゃうか?
(実際村山がようやく重い腰あげて被災地現場入りしたとき、各地で「今まで何しとってん!」とか「遅いんじゃボケ」とか「今更出てくんな」って罵詈雑言浴びとったよ)

ヤクザや暴力団を肯定してる訳じゃないよ。でもね、関西ではヤクザの兄さんと普通に仲ようなったり、元ヤクザのおっちゃんと焼き鳥食うたり、チンピラとパチンコ屋で顔見知りなったりって、結構身近な存在だったのよね。多分これは東京の新宿とかでもそうだったんじゃないかな。
世の中に「必要悪」ってものがあるのなら、彼らが本当はそうなんだろう。