GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

スマホの鼻歌検索アプリにSMAPが挑戦

2015-06-08 23:38:55 | MUSIC/TV/MOVIE
今日のSMAP×SMAPを観た。
ビストロスマップのゲストは映画「海街Diary」の主演女優4人。
綾瀬はるかは相変わらず自由人だね。観ててほれぼれするくらい自由。まるでそこにTVカメラなんて存在してないかのような振る舞い。
長澤まさみはちょっと落ち着いた?映画の役柄に合わせた演出かな。
特筆なのは広瀬すず。この子はかわいいねぇ。昨夜は「行列ができる法律相談所」に出てたんだけど、あっという間にスターダムにのし上がってくタイプだね。よくわからんけど。存在感あるんだよね。不思議と。綾瀬はるかと違ってTV慣れしてないからか、なんか遠慮してるように見えるんだけど、勝手にカメラが追いかけ映しちゃってたって感じ。長澤まさみよりカメラが捉えてた時間(映ってた時間)長いのではないかな。

まぁ、それより面白かったのは「鼻歌」で音楽を検索できる最近人気のスマホアプリ。何となくフレー ズを覚えてる歌を、このアプリを立ち上げて鼻歌で歌えば、曲のタイトルを検索してくれる。
これを使ってスマップのメンバーが鼻歌を歌い、見事タイトルが検索されるかどうかって企画。2回失敗が許されてて、3回目の失敗までに10曲がタイトル検索されたら、ハーモニカがもらえる企画。(まぁスマップメンバーなら景品としてもらわなくても欲しけりゃフルセット買えるだろうけど、そこは番組企画だからね)

結果は最後にキムタクがゴールデンボンバーの「女々しくて」を鼻歌で歌ったけど検索されず、チャレンジ失敗。
稲垣や香取が失敗した時も検索先生(これはアプリ機能じゃなく番組設定のキャラ)が出て来て、「何故検索されなかったか」って解説するんだけど、これがまた馬鹿げてる。
「Aメロとサビがごっちゃになってたから」はまだわからんでもない。「上がらなきゃいけないところを下げてた」でちょっと“?”
最後のキムタクの失敗は「メロディーの一カ所がずれてた」「リズムが違った」って。

おいおい、それらが完璧に歌えるなら曲のタイトルなんか検索しなくても知ってるんと違うんかい!って思わず突っ込んでしもた。
何となくしか覚えてないフレーズをたよりに、口ずさむメロディで検索してくれるのがタイトル検索機能アプリではないのか?
これは間違いなくタイトル検索ソフトではなく、楽譜を見なくてどこまで正確なメロディを鼻歌で歌えるかってのを調べるソフトでしかない。
何じゃそら。観てて損した。


以前、某演歌歌手が点数の出るカラオケで、何回自分の曲を歌っても70点台以上いかなかったって話は有名だ。レコード大賞までとった自分の得意曲なのにね。誰が歌ったら100点出るんだって不思議がってたが、俺のツレが梅田のカラオケ店でその曲歌ったら99点が出てびっくりした。2番の歌詞知らなかったから適当に歌ってたのにね。機械の判断っていい加減な物だ。
あれから20年以上経ってるが、機械が判別できる機能はそんなに進化していないみたいだ。
まぁ、歌手でもミュージシャンでもない、所詮音楽理論くらいしか持って無い奴らが作った機械やソフトだからね。

初音ミクのような音楽作成ソフトを使えば、楽器ができなくても、楽譜が読めなくても誰でも曲が作れてしまう時代。
ワンパターンの展開のメロディに、ボキャブラリーの無い歌詞をさらにそれに乗せて、巷に流れてる。
これじゃぁもうヒット曲は生まれない。ってよく言われるけど、本当にそうなのかね?
がんばれSEKAI NO OWARI
がんばれキャリーぱみゅぱみゅ
そう言えば中田ヤスタカ氏がダウンタウンの番組内の企画「浜田ぱみゅぱみゅ」を本格的にプロデュースするらしい。
小室と組んでWミリオン達成した事ある浜ちゃん。今度も期待してしまいそうだ。

松葉よ、いい加減立ち退けよ

2015-06-08 19:32:06 | FOOD&DRINK
串カツ屋「松葉」
大阪駅前地下道の拡幅工事に伴い、ずっと立ち退きを拒否してしぶとく営業してる。立ち退かない理由は「市が新しい場所を探してくれない」とか「市が紹介した場所は立地が悪い」とか。

なんだかなぁ。ヤクザがごねてんのとかわらん言い分でなんか嫌。

確かに今ある場所は、阪神電車梅田駅と御堂筋梅田駅とJR大阪駅へ行く道の交差にあたるから、会社帰りのサラリーマンのちょい飲みには最高の立地だろう。だけどさ、ここも元々許可受けた場所じゃなかっただろ?なんかどさくさで出店してそのまま居座ったはずだ。まぁ法的にどうたらこうたらってのは、当事者じゃないとわからないから、迂闊に言ってはいけないのかもしれないけれどさ。

でも、今度の立ち退き命令は法的に基づかれた物だったはず。なのにしぶとく営業してた。

連日長蛇の列ができてて、大阪人なら「なんで並んで待ってまで串カツ食べたいんだ?」って思ってる。並んでる時間があったら駅ビルや東通り、お初天神、新地・・・他になんぼでも他の店探せるのにさ。なんでホコリまみれの通路沿いの汚い狭い店で、更に立って食わなあかんのに並んでんだ?この馬鹿どもは?って冷ややかな目線。
しかもこの店今問題になってるお店から阪急電車(阪急三番街)方面に2分も歩けばもう一店舗あるのにね。しかも更に3分歩けば新梅田食堂街に店舗がある。(これが総本店)。
もちろんその途中に串カツ屋は何店舗かある。っていうか大阪で串カツ屋を探すのは、天神祭りの縁日でたこ焼き屋を探すようなもんだ。そこらにある。

そして言っておこう。串カツはどこの店で食っても大して変わらん。ソースの味もそない変わらん。薩摩黒豚とか神戸牛とか淡路島有機玉葱とかを揚げてるワケじゃないんだから。天ぷらの老舗みたいにギリギリのタイミングを見計らって名人って言う人が揚げてるんじゃない。あくまでも庶民の食べ物。手軽にさっと2-3本つまんでビールも大手メーカーの生(下手すりゃ発泡酒)をグビッとやって、次の店へGO。
それをだらだらと飲んでる奴を待って、せかせと歩く人たちからチラ見され、仕事疲れでしんどいのに立って並んで、何が楽しい。

まぁ、大阪屈指の人通りの多い場所だから、それでも次から次へと客が来てくれる。そんな立地のいい今の場所に必死にしがみつく気持ちはわからんでも無いけど、なんか解せない。
さっさと立ち退いた方がイメージダウンにならなくていいと思うよ。まぁ好きにしたらいいけど。




メディアの堕落と怠慢

2015-06-08 03:33:03 | Talk is Cheap
テレビが面白くなくなったって件を先ほど書いたが、一部訂正だ。
「TVがつまらなくなくなったのはクレーマーのせいだ」って書いたが、実はメディアの堕落と怠慢のせいでもある事を痛感した。

だって取材とかろくにしないで、他社の報道に相乗りしたり、ブログやSNSのコメントから拾って、いかにも取材したかのようにもっともらしい文体で仕上げてる。そんなバラエティ報道番組やタブロイド紙が結構はびこってるのも事実。

AKB48の今年の総選挙報道も、ほとんどがフジテレビの放映を見ただけで、その内容を報道してるだけで(記者は当日に会場にいたのかもしれないが)実際に指原やたかみなに取材してコメントとってるところは少ないのが丸わかりの報道だ。
フジテレビの生中継の杜撰なCMのカットインに対する批判も、実際にホームページとかで質問して集めたり、町中でインタビューして拾ってる訳ではなく、SNSのスレッドや、検索で拾ってるだけだ。NMB48の山本彩やSKE48の松井珠理奈のファンなら、スピーチの最中でCMを入れたフジに対してちょっとむかつくのはわかるけど、それ以外の一般市民は大して気にしてないんじゃないか?
WBCでイチローの最終回の打席シーンや、浅田真央の世界フィギュアの演技の最中にCMいれて中断したりしたら、そりゃ大問題だろうけどさ。

昨日に「映画化もされた大ヒットシリーズ「海猿」の原作者で知られる漫画家の佐藤秀峰氏が、フジテレビと和解していたことが7日、分かった。」って放送が一気にネットニュースに流れた。
そこまではいい。さっき見たらその原作者の佐藤秀峰氏がツイッターで「フジテレビの件、さっそく各所で記事になっておりますが、取材はどこからも受けていません。なぜ『続編にも前向き』と書けるのか、理解に苦しみます。」と苦言。
確かにフジテレビの公式HPで佐藤氏への謝罪や、佐藤氏も自身のホームページで「和解が成立したということで、例えば今後、フジテレビから『海猿』の続編製作の希望などをいただいた場合には、交渉を拒否することはございません」とは書いてる。
だけど、このコメントだけで、“続編にも協力的な姿勢を示した”とメディアが一斉に報じられたことに対してはやはり疑問と不審をいだくだろう。
だって、当人の佐藤氏には誰も取材に行ってないのだから。ただの推測記事でしかないのを、いかにも取材したかのように書かれてもねぇ。

最近ってこういう手抜きが多いよね。
ネットの普及によりニュースがあっという間に飛び交うから、以前みたいに取材して裏付けしてってやってる時間がないと感じてるのかもしれない。
他社に遅れるな、いいよいいよ、適当にネット記事拾い集めて記事作っちゃえ。作ったら校正いらないからそのままUPしちゃえ。都合が悪かったら消してしまえば残らないから大丈夫。

そんな感じかな?
三流ゴシップ記事満載の週刊誌とかならともかく、日本を代表するメディアがこれでは駄目だな。
下手すりゃどんどん偏った記事になるし(他社と違う観点では記事が作れない)どこもかしこも足並みそろえた平均的な同じような内容になって行くのはあたりまえ。その暗黙の平均的な内容からちょっとでも外れたら、今度はクレーマーが待っている。「偏見だ」「差別だ」「被害者の気持ちをないがしろにしてる」「加害者にも人権がある」。もちろんその内容も実際にそのテレビ局や新聞社に届いた内容を取材したんじゃなく、ツイッターやフェイスブックの個人の勝手な言い分を拾ってるだけ。
今の韓国や中国の反日記事や安倍総理が推進してる集団的自衛権の記事なんかもほとんどがそう。
煽るだけ煽って、次になんか無いか?他社はどうだ?ネットになんか乗ってないか?SNSデスレッド立ててみろ。って虎視眈々。
これで本当にジャーナリズム感じてるんだろうか?

片岡愛之助と熊切あさ美の報道だってそう。一部のメディアが報道したものに便乗してる。号泣会見(これを以前の兵庫県議員の号泣会見とシンクロさせないのは不思議だが)以外はデイリースポーツの愛之助取材以外は無い。

もっと開き直ってるのもある。「秋元康氏が7日、トークアプリ「755」で、前日6日に行われた「AKB48選抜総選挙」で1位に返り咲いた指原莉乃のために、新曲の仕様を変更することを明らかにした。」って。755を読んだだけでそれを記事にしてどうする?取材はどうした?ガセかもしれないじゃないか。音楽プロデューサーの井上ヨシマサ氏がAKBの楽曲を今まで多く手がけ、今回の総選挙の為にも秋元さんから人数分新曲作れって無茶ブリされてた事なんか書いてないのがほとんど。
しかもこのトークアプリ、秋元氏が井上ヨシマサ氏に向けて「ヨシマサ、指原が1位になったので、路線変更します」と指示を出しただけ。それを拾っただけでいかにもそれらしい記事にしてる。凄いなぁ、中二病並みに想像力豊かなんだね。しかもこの記事、勝手に「指原がセンターを務める41枚目のシングルは8月26日に発売される。王道のアイドルソングよりも、「恋チュン」路線の親しみやすい曲になることが考えられる。」って。どんだけ推測で記事作る気だ?それを世間一般では捏造と呼ぶ。

お前らに朝日新聞の慰安婦捏造記事を攻める資格は無い。次に責められるのははお前らの番かも知れないぞ。
仕方が無いか。史実をちゃんと本なんかで調べず教科書の内容をただ流して教えてた社会科(世界史や日本史)の先生や、アメリカやイギリスに行った事も無い英語の先生の教科書英語を教えられた世代だからね。自分で調べるとかっていう意識が欠落してるんだろう。

一番怖いのはこのネット記事を鵜呑みにして、噂を拡散する奴ら。こいつらも同じく自分で調べたりする気なんてさらさらない。記事をそのままよんで先入観にまみれて、更にそれを確信づけたいがために拡散したりする。誰だ?8.6秒バズーカを韓国の手先だとか広めたのは?
メディアも怖いがネット読者ももっと怖い。
ネットや報道のルールを国はもう少し管理しないと、そのうち取り返しがつかなくなるかもしれないぞ。


役割語 再び

2015-06-08 03:21:36 | Talk is Cheap
TVドラマが最近面白くないってあちこちでよく聞く。
面白くなくなった理由はいろいろあるだろうけど、一番の原因はクレームのせいだろう。
リアリティを出す為の演出をすればするほど「偏見を生む」とか「差別的表現だ」って電話やFAX、メールがTV局に届く。
あげくの果てには当事者でもない人間が弱者の代弁者を気取って、クレームを入れ始めてる。

ぶかぶかのズボンをはいて、うんこ座りで地面につばを吐く不良を描いたシーンに、青少年育成なんたらかんたらって団体から、「模倣する奴が出てくる」とか言われるから、ちゃんと制服を着てるけど言葉使いだけが悪い不良って演出になってしまう。セパハンのバイクに特攻服でドカヘルかぶって蛇行運転するシーンに、「交通法規に準じてない」とか言うおかげで暴走族なのにフルフェイスのヘルメットにノーマルのバイクに乗って信号は必ず守らるってなってしまう。これでどうやってリアリティを出せと?

そんなヒステリックなクレーマーにTVはいつも脅かされている。
TVドラマをつまらなくしてるのは、お前らの馬鹿なクレームのせいだ」って声を大にして言いたい。

でも、TVをはじめ映画やアニメ、漫画や小説でも「役割語」に対してはまだそこまでクレーマーの魔の手は迫ってないのが救い。「役割語」ってある特定の言葉使いでその人物像がイメージできる言葉。前回も書いたが「いかにもその人物が使いそうな言葉」って日本語を母語とする人ならイメージできる言葉。そのおかげでなんとかイメージが作れてる。

「かたわ」とか「乞食」って言葉にはクレームが入る。スチュワーデスも看護婦も「女性蔑視だ」ってクレームは入る。すぐに「差別的表現だ」ってヒステリックにクレームを入れる奴らも、役割語での表現に対しては二の足を踏んでる。
ドラゴンボールの悟空が「オラ」って自分のことを言っても「田舎者を馬鹿にしてる」ってクレームつける馬鹿はいない。
ワンピースで登場キャラクターがいろんな変な言葉を使うが、それに対してクレームを入れる馬鹿もいない。多分どうクレームつけていいかわからないんだろう。

何故かというと役割語でそのキャラクターのイメージを得てるから。
主人公や登場人物が
「オラ」って使えば田舎から出て来た奴
「僕」を使えば若いいいとこの子
「俺」を使えばちょっとワイルド
「ワシ」を使えば老人で頑固者
「ワタシ」なら金持ちかエリート
「俺様」を使えば高飛車
「拙者」を使えば武士
「我が輩」ならオタク
すぐわかる
これに対してクレームを入れようにも、キャラクター設定自体がその言葉によってイメージできてるもんだから入れれない。

この役割語って凄いのよね。
もしドラゴンボールの悟空が「オラ、悟空。よろしくな」じゃなく「俺、悟空と言います。よろしくお願いします」なら全然違うキャラになってしまう。ドラえもんだって「僕、ドラえもん」が「おいら、ドラえもん」とかに換えるだけでちょっとガッカリしてしまえるから不思議。

女の子で自分の事を「僕」って言うキャラなら男勝りの負けん気の強い若い女の子。自分の名前をそのまま「私」に置き換えて使う女なら(例「春香ね●●が欲しいの」)甘やかされて育った女とか、男に媚びを売る女ってイメージ。
ワンピースでハンコックが「わらわ」って使うが(実際にこんな言葉を使う女には出会った事無いが・・・)、この「わらわ」って言葉だけでどんな高飛車な女なんだ?って、それくらい言葉使いだけでキャラクター設定がわかる。それが役割語。

金持ちと貧乏人の図式は、漫画やドラマの世界でよく使われる。金持ちとかいいとこのお嬢様って演出は「ホホホ」って笑うだけでいい。(白鳥麗子/エースを狙えのお蝶婦人/ガラスの仮面の姫川亜弓等)それだけでイヤミなお嬢様ってわかるから。
不思議なモノで、つぎはぎだらけの服を着て、あばら屋に住んで、夕飯はメザシだけなんて巨人の星時代の貧乏の演出は今ならすぐ「貧乏を馬鹿にしてる」とクレーム入るが、でも、金持ちが高級そうなスーツを着てスポーツカーを乗ってるのには「金持ちを馬鹿にしてる」とはクレーム入らないのは何故だろうね。金持ちとは喧嘩したくないのかな。

残念ながら「花より団子」の道明寺が他のF4に比べ、金持ちっていうより成金にしか見えないのは、言葉使いが乱暴で金持ちの「役割語」を話さないからだな。いくら大きな家に住んでて金色のカードを持っていて、いい服着ていいもの食べてても、言葉使いひとつで成金にしか見えなくなる。「僕」を使わない奴は金持ちやいいとこの子とはイメージしにくい。
「先日、祖父とご一緒したパリの舞踏会でご紹介された方が・・」なんて会話一つで、「あぁ高貴な方でドレスの似合う女性だな」ってイメージできるが、「この前パリでとっても素敵なソファを見つけたんざまぁす」なんて使う人なら「あぁこいつは成金ババァで金縁眼鏡かけてそうだな」ってイメージになってしまう。それと一緒。
まぁ道明寺は金持ちだけどワイルドって設定だから仕方が無いが、「リングにかけろ」の剣崎順や「巨人の星」の花形満に比べたらひ弱だしね。「こち亀」の中川や麗子、「らんま1/2」の面堂、「ちびまるこちゃん」の花輪君の方が道明寺よりお金持ちに思えてしまうのは何故かしら?金持ちは普段の会話の端々にさりげなくこの役割語を入れてるんだけど、道明寺だけは使わないからかな。あのパタリロでさえ国王らしい仕事をする時はそれなりの言葉を使うんだけどね。

多分今年のNHK大河ドラマが不調なのも、長州藩の志士たちが武士言葉や方言をあまり使わないからじゃないかなって思ってる。
西郷隆盛をはじめとする薩摩藩なら「~でごわす」をはじめ「おいどんは~」とか役割語を使って演出される。坂本龍馬をはじめとした土佐藩でも「~ぜよ」とか「~じゃきぃ」って使う。だからそれぞれのキャラクターがわかりやすい。(もちろん島津斉彬や山内容堂などの上の人は方言は使わない)だけど長州藩って山口弁のイメージ無いのよね。しかも吉田松陰は「ワタシ」、桂小五郎や高杉晋作は「ボク」って使うイメージが出来上がってしまってるもの。これじゃぁ幕末の志士ってイメージより、エリートっぽいイメージしか出来上がらない。

ひょっとしたら沖縄にはもう「メンソーレ」とか「ナンクルナイサー」なんて話す人はいなくなってて、観光客相手にだけわざと喋ってるのかもしれないし、大阪人でもボケても「なんでやねん」って突っ込み入れてくれない人はいるのかもしれない。いまどき横浜で「~じゃん」って使う人も絶滅危惧種かもしれない。でも、地方のイメージって大事だと思う、それを表すのが役割語なんだけど、山口弁って広島弁よりマイナーだからイメージされにくいから使いにくいのかな?

まぁ、それはいいとして、今のところ役割語は問題なくイメージできるようにテレビや映画、漫画や本などで使われてる。だけど今後はわからない。言葉狩りに勤しんでるクレーマーがここに目を付けたらちょっと厄介だ。なんてったって、相手はあのサザエさんに対しても「何故いつまでも専業主婦で働きに行かないんだ」とかポケモンに対しても「虐待されてる」ってクレームを付けてくる奴らだからね。
そのうちクレヨンしんちゃんが「僕」とか、ちびまる子ちゃんが「私」とか自分の事を呼び出したら、クレーマーに負けたと思ってくれ。