傘を持つ女

明日天気になあれ

時を越えて出会った不思議

2005年03月30日 | 傘のまわりで
上野の国立科学博物館の恐竜博2005に息子達と行く。噂の‘スー’に会ってきた。大きかった!13メートル近くある世界最大サイズのティラノサウルスだ。

‘スー’を発見したのは女性冒険家スーザン・ヘンドリクソン。彼女の名前にちなんで‘スー’と名づけられた。発掘後、彼女は所有権をめぐる地権者らの法廷闘争に巻き込まれ、挙句スーは所有者に競売にかけられ10億円でシカゴのフィールド博物館に落札されたりと、大変な運命を歩んできたそうだ。スーの姿を見ると、太古から時の流れと空間を飛び越えて、また人々の欲得を超えて、よくぞここまで・・・と胸いっぱいだった。

スーは、オスかメスか分からないそうだが、スーザンさんはメスだったと信じているらしい。発見した時、胃の中に他の恐竜の肉が残っていたそうだ。また子どもの恐竜の骨も一緒に見つかっており、スーの左アゴには大きな傷があった、つまり子どもを守るために戦って死んだ?のかもしれないらしい。確かにメスであって欲しいな~と私も思った。

スーザンさんは自分の豊かな金髪も自らナイフでカットするそうだ。
スーザンさんとスー。どちらも自由でたくましい。時を越えて出会った不思議

傘を持つ理由

2005年03月28日 | 傘を持つ本人
絵本が大好きで、子どもの頃母が買って読んでくれた絵本を殆ど捨てずに持っている。幼児教育の仕事を長年やっているのでその間に自分で買った絵本も多数。また自分の子どもにも買って読み聞かせを熱心にやったので、我が家にはもう何百冊もの絵本が溢れている。

好きな作家、画家はたくさんいるが、フェリクス・ホフマンというグリム童話を絵本にしている画家が特に好きだ。数あるグリムの絵本の中で、この福音館書店の「おおかみと七ひきのこやぎ」は芸術的にも昔話を絵本にするという観点からも大変優れている。その解説はこちらのHPに詳しく書いてあるので省くが、このホフマンの描くやぎのお母さんは、一風変わっている。

ある日、お母さんはこやぎ達を留守番させて森に食べ物を探しに出かける。
「いいかい?くれぐれもおおかみには気をつけておくれ。」
そして留守番している間に、お腹をすかせたおおかみが「トントントン」とお母さんに化けてやってくる・・・という有名なストーリー。
絵本にはお母さんが‘しょいこ’を背負って森のほうへ歩いていく姿が描かれている。その姿をよくみると、彼女はエプロン姿でなんと手には傘を持っている。晴れてるのに。
「どうしてだろう?」
これはずっと幼い頃からの私の疑問だった。天気予報の降水確率なんかまだ無かった頃の話しだし。

大人になって、自分の子や保育園の子ども達に読み聞かせするようになって、また絵本に関する文献を読み傘を持つ理由が何となく分かった気がする。
この有名なグリム童話のなかには‘お父さん’は出てこない。もちろん、原作(?)のなかに出てこないし、その理由も描かれていない。でもこのお母さんが、子どもを留守番させて一人で食べ物調達しなければならない状況にあること、おおかみの腹の中に石を詰めて針と糸で縫って女手一つでやっつける状況から察するに、彼女は夫を亡くした未亡人なのではないか?

ホフマンの絵をよくみると、おおかみをやっつけた後、夜になってお母さんが一人で子どもたち七人が眠るベッドを見守る場面がある。ホフマンの解釈でも、夜になっても‘お父さん’は帰ってこないのである。そして物語が終わった後の裏表紙の中央に小さく、お父さん(らしいヤギ)の写真の額が飾られている、つまりこの家庭は母子家庭なのである。

その事情を考慮しつつもう一度冒頭のお母さんの場面を見ると、お母さんがなぜ出かけるときに傘を持っているか?分かるような気がする。
子どもを七人留守番させて食べ物調達に出かける母、まだ若い彼女にとって森には恐ろしい敵も多いに違いない。もちろん途中雨が降るかも知れないし、高い木の枝の果物なんかは届かないかも知れない。何か自己防衛できる武器?のようなものを手に持って行かなければ、自分だって大変だったんだろう・・・
それに彼女の夫つまり‘お父さん’は例のおおかみと戦って死んでしまった、とも考えられる。彼女はあまりに用意周到で、子どもたちに留守を言い聞かせるのも語気が強い。敵であるおおかみをよほど憎んでいたに違いない。そのことを思って読み直すと、彼女が家に帰って、子どもたちがおおかみに食われてしまったことを知る場面の彼女の嘆き、悲しみは胸に迫る。

このホフマンの絵本はそれほどに読者に様々なことを思い巡らせる絵本なのである。
同じ作者の「ねむりひめ」「七わのからす」も素晴らしい。
いずれも子どもの頃から親しんでいるが、大人になって子ども達に読み聞かせてさらに感動した作品だ。

そうそうちなみに、「傘を持つ女」というタイトルはヤギのお母さんからもらいました。私の夫はおおかみには食われていません。(笑)
でも数年前、百貨店で絵本に出てくる傘によく似た傘を見つけた時、胸がときめいて思わず買ってしまいました。以来、その傘を愛用しています。

傘を持つ習性

2005年03月26日 | 傘を持つ本人
思い起こせばここ6~7年、次から次に困難に見舞われてばかり。

事の起こりは、夫の勤めていた会社が潰れた。青天の霹靂。
彼は次に勤めた職場でうつ病になった。数年間に何度も入退院してやっと回復の兆しが見えた。
と思いきや、働き盛りの義兄の死。それに伴い老いた義母の精神状態が不安定になる。
仕事を休み休み働いていた夫は、先も見えぬまま遂に脱サラ。
体の不自由な故郷の姉が大怪我。遂に家族で田舎に帰る事を決意するものの頓挫。
・・・その間専業主婦を辞めて働きだすが、幼い二人の息子は保育園にも学童保育にも入れなくて綱渡りの非常勤パート。そのパートすら辞めてガケップチの就職活動・・・

心模様は雨、どしゃ降り、台風・・・
でも慣れていくうちに傘を持つ手も逞しくなって軽くなる。
傘を持つ生活も結構捨てたもんじゃない?

やっとこのたび待望の内定通知をもらった!
ガケップチの就職活動は予想通り大変だったが、希望した育児支援職の常勤に採用が決まりました。
(熱で臨んだ面接、アレは落ちました・・・)
職場が遠いので今まで以上に大変かもしれないけど、第一志望のところだったので嬉しい・・・。

子どもが小さくて預け先を探すのが大変だった時期もなんとか過ぎ、息子達も大きくなった。弟Sは民間の学童保育に入れることが決まった。3月の末ギリギリになっちゃったけど決まってよかった~!
これから少しは運気が上がるといいなぁ~
でもいつ雨に降られるかわからないから、傘を持つ習性は治らないでしょう。(笑)

本当はこんなに‘小さいひと’

2005年03月24日 | 傘を持つ本人
近くの小学校の一年生からお手紙をもらった。

かさもちさんへ
おさるさるさんのかたかたかたかたかたのあれがおもしろかったです。

大きいのから中に小さい人ぎょうがはいっていたのがたのしかったょまたきてね!

さっかーゲームとぼーリンぐがたのしかったまたきてね。もっかいあそびたいな。

毎年この時期、生活科の授業を2コマ使って、世界のおもちゃ日本のおもちゃで遊ぶ、手作りおもちゃを作って遊ぶプログラムをさせてもらっている。
「サンタのおばさん」の如く、ローテクなおもちゃをいーっぱい持って学校で遊ぶ企画、毎年私のほうが楽しくて仕方がない。その年によって調達できるおもちゃが違い、新しいおもちゃを持って行ったり、手作りの内容も変えるので、参考のため「何が面白かったか教えてね」と頼んでいたら、ちゃんと手紙を書いてくれた。

ちなみに「おさるさるさんのかたかたかたかたかたのあれ」とは、BRIOのクライミングジョージのこと。
「大きいのから中に小さい人ぎょうがはいっていたの」とは今日の画像、ロシアの民芸玩具「マトリョーシカ」のことでした。(笑)

息子Sも一年生だから「一年生ってこのくらい」と成長の度合いをよく知っているつもりだが、
外から見た一年生って(よその子って)、本当に幼く感じる。かわいい~
保育園でも1歳とか2歳の‘小さいひと’と毎日接しているが、電車の中などでよそのお子さんを見ると同じ年齢でも幼く小さく見えてタメイキが出てしまう(あぁ、かわいい~って)。
そう私のよく知るあの子達は本当はこんなに‘小さいひと’なんだ・・・毎日接していると心のゆとりがなくなって、ついつい‘大きいひと’として厳しく接してしまう。よその子を見るともっと甘やかしてあげればよかった、と胸キュンになってしまうのだ。
ちなみにマトリョーシカちゃんも、同じ顔でもこんなに‘小さいひと’もいる。(笑)


今週の政子どの(第11回)

2005年03月22日 | 財前さん
大河ドラマ「義経」第11回「嵐の前夜」(3月20日放送)

って今週は政子どのお休みされてるじゃあーりませんかっ!お休み回もあるんだ~がっくし。

でもめげない私は、今日もハローワークとNHKスタジオパークにセットで行って来た。
我ながら、なんて明確な目的意識を持つ日々なんだろう・・・就職を決めたい&財前政子の収録風景を見たい・・・目的はしかしながら叶えられずに終わる事が多い。(笑)

<スタパレポ>
今日はエッ?っていうくらい人が多くて(しかも10周年記念ということで入館料無料!)不思議に思っていたら、タッキーが昼の公開番組にナマ出演というわけだ。でもドラマのスタジオ見学は少なかった。タッキーもマツケンもカッコよく殺陣のシーンだったのに。どうしてタッキーのファンの人たちこっちに来ないのかな?並んでいるより収録の方が面白いのにな。
そう、今日の午前中は義経、弁慶、木曽義仲、巴御前&馬のシーンで鎌倉ではなかった~またもやがっくし。でもやはり収録風景は面白くて、2時間立ちんぼで昼過ぎまで見た。私が行く日は何故か小澤征悦さんのシーンが多くて、ファンでもないのに(笑)なんかご縁が・・・(笑)。巴御前の小池栄子さんが綺麗で衣装が素晴らしくお似合いだった。今日はさんざん頬をビンタされまくっていましたが、サバサバッと元気に行ったりきたり。「こころ」のレギュラーも小池さん(だけ)が好きだったけど、巴御前も素敵。タッキーはほんとうにカッコよかった。
見学していると、保育園児の遠足や新米バスガイドさんの研修やタッキーファンのおば様たちと話が弾み(笑)結構ひとりで見学していても飽きなかった。

70歳くらいの女性が話しかけてこられて「まぁ馬があんな狭いスタジオに・・・」
私も相槌を打って「ねぇ、大人しい馬ですね~」
「やっぱり俳優さんは吹き替えじゃなくて本当に乗っているのね、この前義経が崖を馬に乗って下りたのは凄かったけど、あれは本当に俳優さんが乗っていたのね」
「練習するみたいですよ~」
「まぁ、本当にすごいですね、それにほら、北条政子も馬に乗っていたでしょ、あれもねぇ?」
(えええ?突然北条政子ですかぃ?そりゃ得意分野ですよ~)
「北条政子が馬に乗っているのは、吹き替えじゃなくて財前直見さんご本人なんですよっ。あそこに政子の写真がありますからっ見てみてくださいねっ!」
「素敵だわね~」
だそうです。政子どの、巷の視聴者にも大好評ですよ~
なんかいい気分で帰ってきました。(笑)

一番の特等席

2005年03月22日 | 傘を持つ家族
夫Mは脱サラして‘パイプオルガン屋’をしている。
パイプオルガンを演奏家に貸したり、調律したり、車に乗せて運んだり、結婚式やパーティーで使ってもらったり、時には自分で演奏したりする。つまり・・・可動式のパイプオルガンというものがあるのだ。私も家にそのパイプオルガンが届くまで信じられなかったけど。可動式と言ってもかなり大きく重たいが、色々な道具を駆使してワゴン車に載せてどこにでも運ぶ。場所と時間とコネがあれば飛びついて、PRのため格安の演奏会を開く。その場合は音大生に手伝ってもらったり、家族で宣伝、ポスター作り、チケット売り、会場案内をこなす。
先週の連休も演奏会とその準備、片付けで終わった。

演奏会の場所は教会の礼拝堂で、私はチケットを売ったり受付で忙しくしており、息子Hは会場の案内係でお客さんのコートと格闘していた。弟Sは教会の人に遊んでもらったり、おやつを食べたりして過ごし、コンサートが始まったときは一番前の端っこの席で演奏を聞いていた(らしい)が、退屈して礼拝堂から出て行ってしまった(らしい)。約一時間のコンサートが終わった時、姿が見えなかった。
「おかしいなぁ?外に出ては行かないと思うけど・・・」
教会の人たちに手伝ってもらって礼拝堂から集会室から台所・・・あちこち探すが、見つからない。
「やはり心配なので外を探してみよう」ということになったが、黙って外に出て行くような子ではないのだが。

思い立って吹き抜けの礼拝堂の後方2階のバルコニーに上がってみた。細い螺旋階段を上がったバルコニーは、教会の備え付けの大きなパイプオルガンが置いてあり、普段はオルガニストしか出入りしない。
覗いてみたが居なかった。でもせっかっくバルコニーまで上がったから、ウチの可動式のオルガンを上から見てみようか、とバルコニーの手すりまで前に出てみると・・・一番前のベンチに横たわってスヤスヤ眠る息子Sが。(笑)
一番の特等席を知っていたんだ~オルガンの演奏はさぞ心地よく眠りに誘われたことでしょう。
ヤレヤレ・・・迷子探しは慣れてはいるものの(笑)疲れた・・・

10年後の答え

2005年03月21日 | 傘を持つ本人
10年前の3月20日、私は福岡市天神の福ビルの前の歩道を歩いていた。

妊娠中で3月いっぱいで勤めていた幼稚園を退職することになっており、職場の仲間達が送別会を開いてくれたのだった。帰りに店まで夫Mが迎えに来てくれた。
「なんか東京の地下鉄でテロみたいな事件が起こって、人がたくさん死んだらしいよ」
当時はテロなんて耳慣れなくて「一体どんな事件がおきたんだろう?」と同僚と話しながら福ビルの前を歩いた。家に帰ってテレビニュースを見て「こんな恐ろしい時代に子ども産んじゃっても大丈夫か?」と考え込んでしまったのを覚えている。

あの地下鉄サリン事件から10年・・・朝のニュースを見て天神の町を思い出していたのだ。
まさかその日、福岡で震度6弱の地震が起こるとは。

外出先で地震のニュースを知り、慌てて実家に電話する。すぐには繋がらなくて焦ったが、実家は大した被害も無く、皆無事だった。
父は家の近くの道路を歩いていて、家々の瓦がヒュンヒュン飛ぶのを見てしばし放心状態で立ちすくんでいたとのこと。母はスーパーで買い物中、商品が棚からバラバラ落ちて床一面に広がるのを踏み分けて駐車場に逃げたそうだ。一番心配したのは車椅子で一人暮らししてる姉のことだが、ちょうどヘルパーさんが来てくれている時だったそうで大丈夫だった。怪我をした方々、家が壊れてしまった方も多数と聞く。福岡は地震が無い土地だっただけに、本当に怖い思いをされた方々が多いと思う。被災された方々お見舞い申し上げます。

福ビルの窓ガラスが雨のように歩道に降ってくるニュース画像はショックだった。
福岡が壊れる!というのも怖かったし、あの日から10年、私自身を取り巻く状況も世の中も変わった。
「こんな恐ろしい時代に子ども産んじゃっても大丈夫か?」オマエが漠然と感じていた不安の10年後の答えは具体的にはこんなイメージ、ホラごらん~と見せ付けられたような感じだ。

想定の範囲内

2005年03月16日 | 傘を持つ本人
昨日朝目覚めたら、全身の節々がキシキシ痛み、寒気ゾクゾク・・・
数時間後に発熱の予感。あーでも数時間後に二次面接なのに。ピンチ!
取りあえず子どもたちにご飯を食べさせ学校に送り出し、洗濯を済ませて時間までガクガク震えながら布団にもぐりこむ。手足がなかなか温まらない。あーんインフルエンザだったらどうしよう・・・
時間がきたので起き出して鏡を見ると、ただでさえ顔色が悪いのにげっそり目の下にクマ、無理に笑っても目が死んでる。何とか化粧でクマを隠しほほ紅をパタパタ。スーツの下は普通ブラウスだろっと自己ツッコミしつつ余りの寒さにセーターを着る。ホッカイロを2つスーツのポケットに忍ばせる。それにしても関節が痛い。ちょっとの間立っているのが辛い。

面接会場まで夫Mが車で送ってくれた。15分前までに会場に到着の事、と受験票に書いてあるのでピッタリの時間を見計らってエレベーターに乗る。「面接会場」と書かれたドアが開いていて、部屋の中に数人の人影が見えたので「きっとここが控え室ね」と思い、精一杯元気よく「しっつれいしまーす!」すると中の人たちが「はぁ~???」という顔で怪訝そうに私の顔を見るではないか。
「あ、あのーこちらが面接会場ですよね?」
「はいそうですが、まだ全然早すぎますよ。今昼休み中なので外でお待ちください」
「しっつれいしましたー!」と慌てて部屋を出る。

・・・なんだなんだ、15分前って言ったじゃない?‘遅刻しないでね’という意味だけのことなのね。
寒い廊下で待ちながらプンスカ・・・いや待てよ、これはテキの策略かも知れぬ。控え室かと思いきや外で待ってね、という予測外の出来事に冷静に対応できるか?とか?「フフフなんの、これくらい想定の範囲内だわ」
いやいや「想定の範囲内よん」みたいなふてぶてしい態度はホリエモンみたいに嫌われるかも。ここはもうちょっと可愛く・・・

どうでもいいようなことを考えている間に次の受験生もその次の受験生も来てしまった。みんな新卒っぽいし、誰も間違って早めに部屋に入っちゃったりしない。それだけで立派だ。新卒ばかりっていうのは想定の範囲内だったよ、確かに。(笑)でも具合が悪いせいで頭が混乱するのは想定の範囲外のことでした。がっくし。

というわけで面接は支離滅裂ながら何とか終わり、家に帰ると39度の熱だった。
いや~今日はもうすっかり諦めたせいか熱も下がったので(何だったんだ?)次の履歴書書いてます。

今週の政子どの(第10回)

2005年03月14日 | 財前さん
「義経」第10回 父の面影(3月13日放送)
毎回「義経」の感想をつい語ってしまうので(笑)今週の政子どのとタイトル統一することにしました。

それにしても毎週‘伊豆編’は一時間のうち数分しかないのに、その短時間で着々と話が進んでいてお見事。
今回の‘伊豆編’の見所は政子の乙女ぶりと頼朝の「(義経は)庶流じゃ。」でしょうか。奥州藤原氏の異母3兄弟の嫡男話とも重なり、頼朝の胸のうちが伺えて面白い場面。そういえば赤ちゃんだった義経とすれ違った時も睨み付けていたな~>頼朝。
私としては、気が強くてプンスカプンスカ怒っていた政子をもうしばらく見ていたかった気もするけど、あの一途な姫は誰にも止められないわ・・・
「ハイッハイッハイッ」と馬で男のもとに駆けつける政子、かっこよかった。本物の北条政子も馬に乗ってあんなに単独で行動するような女性だったのでしょうか?それとも財前政子だから?
政子はまだ目が状態だけど、頼朝の目は遠くを見つめていた・・・こんなに短いシーンでいろいろ思いが詰まっている‘伊豆’ですね。来週は「なんと豪胆な・・・」って政子さん、また何を?(笑)


先週某日NHKスタジオパーク見学に行きました。レポを少々。
朝スタジオパークに電話で問い合わせると「今日は朝から義経の撮影やっていますよ~」と気軽に教えてくれたので、「財前さんの撮影が見られますように」と祈りながら行ってみた。残念ながら「朝廷」の撮影の日だったようで、平幹二朗さんや夏木マリさん、草刈正雄さんが撮影中。でも面白くてテレビの前に釘付けでした。特に夏木マリさんが監督さんと何か話し合われていた後の演技が、それまでとパタと違う目つき表情に変わったのが「すごいなー」と口ポカンでした。後白河法皇と丹後局は足がしびれるみたいで、並んで足を投げ出して可愛かったです。しばらく見学していたら、大杉漣さんと小澤征悦さんも登場で、そのシーンはかなり深刻でして、本当に迫力あって面白かった。立ちっぱなしで見ていると、周りはたちまち大杉漣さんのファンの方々でいっぱいになり、その方々のお話が(聞こうとしなくても耳に入る)めちゃめちゃ詳しくて勉強になりました。(笑)どうやら毎日のように来ている人だったみたいで、もっと詳しいお話を伺いたかったんですが昼過ぎで帰りました。まさかその後‘伊豆編’撮影なんてことはないでしょーね~と後ろ髪引かれつつ。就職活動はやめてスタパ日参したくなりました。(笑)その日の撮影は24話だそうで、楽しみ。

でもNHKスタジオパーク、受信料で散々批判される中、来館料とるのはいかがなものか。私みたくドラマの撮影見たい人からはともかく、スプーに会いに来る家族連れからもとる?フジテレビはタダだったような気がする。場内案内するオネエサンも平日は暇そうなのに多過ぎっ。

ポジティブ妄想脳

2005年03月11日 | 傘を持つ本人
「AERA」3月14日号を読んでいたら、「ポジティブ妄想脳」前頭葉を鍛え、企画力や想像力を磨く、ときたもんだ。確かに私は前向きな時しか妄想できない。

就職活動中のせいか?「こんな職業に就いている私」について妄想することが多い。(笑)
まぁ憧れの職業だから妄想するのだろう。

「言語療法士」「看護師」「臨床心理士」「助産師」「チャイルドライフスペシャリスト」「調理師」「OL」「ネイルアーティスト」「メイキャップアーティスト」「ウェイトレス」「おもちゃ屋さん」「ストリートパフォーマー」「レゴビルダー」「保育士」「幼稚園の先生」・・・・・・・・・

「幼稚園の先生」をしていた頃「保育士」になって赤ちゃんの世話がしたかった。ずっと願っていたら本当にそうなった。辞めちゃっても、やっぱり憧れの職業であることは違いない。

小学生の頃「おもちゃ屋さん」になりたかった。ずっと願っていたら(おもちゃ屋さんと結婚するしかない!と思っていた)おもちゃ屋さんにはなれなかったけどおもちゃ屋さんみたいな事ができるようになった。

妄想と脳の関係はいろいろあるみたいだけど、妄想できる力は確かに大事かも。
ちなみにAERAによると、妄想する場所ベスト3は、入浴中、就寝時。電車の中だそう。確かに。

ママは大きくなったら何になりたいの???

2005年03月09日 | 傘を持つ家族
日記が苦手な息子Hが、知らないうちに物語を書き溜めていた。
私  「ねぇどんなのか読ませてくれない?」
息子H「いいけど、当分無理だと思うよ。順番待ち22番目だから」

そんな、図書館の新刊書の予約じゃないんだからっ。
聞くところによると、教室に新作のポスターを貼っていて、クラスメイトから予約を取っているらしい。ちゃっかりしてるなぁ。

私  「まさか、お金はとっていないでしょうね~」
息子H「いくらなんでもそこまでは厚かましくないってば」
ホッ・・・

息子Hは大人になったら近所のケーキ屋さんになりたいとずっと決めていたのに、今は小学校の先生か小説家か雑誌の編集者のどれになるか悩んでいるそうだ。

私  「いいなぁ、なりたいものがたくさんあるんだね。どれもいいな~」
息子H「俳優になるってのはどう?」
私  「いいな、いいな、それもいいよ~。Hが俳優になったらママが一番のファンになるわ~ところでドラマのプロデューサーかディレクターていうのはどう?」
息子H「どんな仕事なの?」

いけない、いけない・・・自分から具体的な職業を提案するのは親のエゴだよな~と思いつつ、つい好奇心から口に出してしまった。ドラマのプロデューサーの仕事について知っている事を簡単に説明する。

息子H「へー、そんな仕事あるんだね~」
私  「うんうん、女優と結婚もできるしね」(イケナイイケナイ)
息子H「えー、でもさ、その仕事すっごく大変そうじゃない?考えただけでも面倒くさっー!なんかママの趣味押し付けてない?こんなドラマ作って~とか言いそう」

おっしゃる通り、ごもっともでござんす。

息子H「あーでも一番やりたいのはさぁ、一口茶屋でたこ焼きとたいやき焼くの。やりてぇー」
傍で聞いていた弟が口を挟む。
息子S「でさぁママは大きくなったら何になりたいの???

はぁ~ママもね大きくなったら、小説家か女優かプロデューサーかになりてぇー!(笑)
でもね、取りあえずは就職したいの。(切実)
ついでに来年度は子どもたち学童クラブに入れないよぉー!(どさくさに紛れて絶叫)
一口茶屋でバイトしてたこ焼焼いたらHは喜ぶかな?夏はカンベンね。

春告げ魚

2005年03月08日 | 傘を持つ本人
ハローワークからの帰り、デパ地下の鮮魚コーナーで透明に光る美しいサヨリに一目ぼれ。今晩のおかず決定!春告げ魚
と呼ばれるサヨリ、5尾で530円。花粉も飛んでかゆい目をこすりながら春を実感。

♪好きだと言われてサヨリちゃん
「お魚天国」で一躍有名になったこの魚、本当に美しいので好きだと言われてしまうのもなるほどね~と歌いながらも次々に斬首刑。(ごめんね)塩焼きにて美味しく頂く。ごちそうさま。

画像は斬首刑を待つ3尾。後の2尾はこの時すでに・・・なんか臨場感あるなぁ~


名前の由来

2005年03月07日 | 傘を持つ本人
「生まれ故郷に帰ろう」と決意したのは良かったが、私と夫Mを取り巻くしがらみ(?)と彼の仕事の問題もあり、結局計画は頓挫。一番帰りたかったのは私だけど、東京にこれからも住み続けると決めたのなら仕方がない。東京でできる限り笑顔でやっていこう、と思う。

東京に住み続けることで良かったと思える事のひとつは、今までどおり「おもちゃ」の活動やその情報収集、各種勉強会に参加したり、その仲間との交流が続けられる事。
先日久しぶりに某「おもちゃ」に関するNPOの活動に参加。情報交換や話し合いで色んな方の意見を聞く。その後雑談の折に、もう6,7年前から知るある方が、
「傘持さんの下の名前、いつも変換うまくいかなくてそのたびに気になってたんだけど、何か名前の由来があるんですか?」

育児支援サークルを受け持っていた時、0歳児のママ達に必ず私はいつも赤ちゃんの名前の由来を尋ねる事にしていた。どの子にも名前の由来があって、はっきりした意味は無くても「こんなイメージで」とか「音の感じにこだわって」とか親の希望や愛情が込められているもの。それを話してくださるママ達の嬉しそうな顔を見るのが好きだった。
でもそういえば、私自身の名前の由来を人に話す機会は殆ど無い。
突然そんな質問を受けて、ちょっとびっくり、でもどことなく嬉しいような恥ずかしいような。

私の名前は姓名判断か何かで父が付けたもので大した意味はない。
ただ大人になってから、聖書を読んだ時に文章の中に自分の名前と同じ言葉が幾度も出てくる節があり、その節が非常に気に入った、というかその節に心を打たれた。以後、自分の名前の由来は聖書のその箇所にしちゃえ!と勝手に決めてしまった。(笑)
その箇所は「明日を思い煩うな」という意味の箇所で、つまり「ケセラセラ」なのだが、その事を皆さんに話すと、「へー、そのお名前からそんな意味が・・・」と感心?してくださったような、「へぇ」ボタンをいっぱい押してくれたような、そんな感じだった。(笑)

まぁ東京に出てきてからあまりいいこともなかったけど、悪い事ばかりというわけでもなかった。
計画は頓挫するけれど今は仕方がない。名前の由来の通り、明日を思い煩うことなく精一杯やるしかないなぁ・・・としみじみ思うこの頃。

今週の政子どの(第9回)

2005年03月07日 | 財前さん
昨夜の大河ドラマ「義経誕生」第9回(3月6日放送)

義経かっこよかったなぁ~。家来がどんどん付いてくるのも「桃太郎」みたいで面白い。なんとなく魅力的な彼に、いろんな人が惹かれていく・・・というのがとてもよく描かれていると思った。

財前直見さん頑張っていますね~。毎回出演されるのはほんの少しなのだが、毎回体を張っての大活躍。乗馬はもちろん、川に浸かったり、石投げたり(笑)、夢見たり(笑)、肩出しに驚いていたら昨日は背中まで・・・財前さんドラマでここまでサービス(?)はかなり珍しい。だってマニアの私でもここ10年ほどドラマで背中までは見たことが無いような気がする・・・しかもNHKで・・・

雨やどりのお堂で頼朝と偶然出会ってしまうシーンの直前に、父時政が「政子を屋敷から一歩も出してはならぬ!」と言っていたのに、気付けばあっという間に屋敷からトンヅラ・・・随分カットされちゃったのか?政子トンヅラシーンも見たかった・・・(人目を盗んで逃げる、とか塀を乗り越えるとかしちゃったのかな?)気性に似合わずいつもカワイイ柄の着物の政子さん、お堂のなかであのカワイイ柄の着物を干しているところもなんか可愛らしかった。振り向いた時に帯をくわえていたのがなぜかツボ。あ、もちろんその後のドキドキシーンも・・・
まだまだ序盤なので、これからも頼朝さんと一緒に「義経」をぐーいぐーい引っ張ってくれそうな気がする、がんばれ~財前さん!

オニババ

2005年03月03日 | 傘を持つ本人
帰り道ふと気付くと息子Hとその友T君が並んで歩いていた。追いついてふたりの会話に耳を澄ます。

T君 「オマエん家、お雛様って飾ってる?」
息子H「うちお雛様ないもん、だってうち女いねーもん。弟だしーママはいるけど女じゃねーし、オカマだもん」

へーへー結構言ってくれるようになったじゃないのっ?
相対的?には優しい母のつもりなんだが・・・ま、怒る時はオニババかもしれないが・・・仕方ないよね、小学生男子ふたりも育てていたらオニババにもなるよな~

そんな事を考えつつ歩いていたら、マンションの駐車場から激しく泣き叫ぶ子どもの声が。
「普通の泣き方じゃないわね?」と見てみると、同じマンションの美人ママ(セレブ系)が激しくふたりのお嬢様(いつも大人しいのに今日は!)を叱り飛ばし、車の後部座席から放り出し更に泣け叫ぶお嬢様を怒鳴り散らし発車・・・という光景を目にしてしまった。危ないよ~
うわっ見てはいけないものを見てしまった!いつもすごーくお上品でにっこり微笑んでいるところしか知らない、ちょっと憧れのセレブ母娘のハズなのに・・・ショック!!!

でも^^;ちょっと親近感・・・あんなキレイなママでも人前でオニババになってしまう瞬間があるんだな~うん。