傘を持つ女

明日天気になあれ

「え???」なドラマ

2006年02月25日 | 財前さん
先週TBSのドラマ、月曜ミステリー「外科医零子4 ハートの240秒」オンエアでした。
財前直見さん主演の久しぶりの心臓外科医零子シリーズ。
DVDに録画したものを先週ちょこちょこ見ていたのが、やっと見終わりました。
冒頭から子どもと一緒に見られる内容ではなさそうで、でも息子Hは
「あ、ナースマンがゆくの続編だ!あれ?違うね。どうして?」
などと聞くもので(苦笑)思わず「西遊記」にチャンネルを奪われてしまった。
2時間ドラマはちょこちょこ見るもんじゃないですね…
イッキに見ないと筋が分からなくて…と言う話ではなくて(笑)。

「零子シリーズ」は毎回テーマが深刻。なのに話の展開がいつもトンデモ気味で唐突。
今回も新聞のTV欄で「突拍子もない展開」なんて書かれていましたが…
いつも財前さんの演技は新聞で好意的に書かれることが多いので、ちょっとけなされただけでなにげに傷つきます。ネットでけなされようが評判悪かろうが低視聴率だろうが、私自身面白いと感じられれば何ともないのですが。
ま、二時間ドラマってそんなもの?じゃないの、と言ってしまえばそれまでですけど。
トンデモでも唐突でも突拍子なくても、だから笑えるの!っていう二時間ドラマもいっぱいあって(例えば去年の「金田一VS明智」とか「特殊部隊512」とか。)金田一の悪役の愛すべきトンデモぶり、512のこれこそ突拍子もない展開ぶりは笑えましたけど、今回の「零子4」は、深刻すぎてどこで笑えばいいのか…?正直困りました。(二時間ドラマを最初から笑おうと思っている私の視聴態度が問題なのだろーか?)
零子と千太郎の子作りネタも面白くなかったです。私の中ではナースマンの聖先生と吉岡先生のイメージが強すぎて…っていうか、ぜろりんのキャラだけで言えば、いつの間にか聖先生になっちゃってません?
いつもは突拍子もないといえば零子ファッション…なんですが今回はフツーでツッコミどころにも困った。
毎回、心臓外科ということで内容が意欲的なのはよくわかるのですが…病棟のボランティアやケースワーカーが登場するのも私は嬉しいのですが、描かれ方は微妙だなぁ。あと、結末も分からないではないですが後味が悪かった。

でもでも自殺願望(というか献体願望)のボランティア役の益岡徹さんの腹話術はうまかった。役者さんってすごいなぁと思いましたよ。

財前さん的には、圧倒的な存在感「義経」、誰も死なない2時間ドラマ「スチュワーデス刑事10」、感動作「対岸の彼女」のあとだっただけに、「零子4」はちょっと「え???」なドラマでしたが、コンスタントに2時間ドラマに出演してくれるのは本当に嬉しいです。できればもっと「くすっ」と笑える二時間ドラマ希望ですが。
作品的にハイクオリティなものの中に時々こてこてベタベタな2時間ドラマも本当は嬉しいものなの。って複雑なファン心理…(笑)。

椅子を持って旅に出よう

2006年02月23日 | 傘を持つ本人
電車の中で、椅子を持っている人を見かけた。
綺麗な白い大きな木の椅子。
電車の中で椅子を置いて立っているその人…座ればいいのに…

な~んて思っていたら、私の好きなフェリクス・ホフマンの絵本「七羽のからす」を思い出す。グリム童話の「七羽のからす」なのだが、主人公の女の子が七人の兄を探して旅に出るとき、パンと水差しいっぱいの水それに椅子を一脚持って出かけるのである。幼い私はその女の子のことがなんだか大好きであった。旅に出るとき椅子を持っていくなんて、なんてすてき。私だったら思いつかないな~と思っていた。疲れたらその椅子に座って水を飲む女の子の姿を何度も想像した。

昔話ってやっぱりいいなぁ。
少女はいつか大人になり、必ず旅に出る。困ったときはいろんな人の助けを借りる、知恵を絞って考える。自分に必要なものは何か?その道具をいかに使うのか?
「昔話は生きる知恵」とよく言われる。近頃ほんとうにそうだなぁ、と思う。幼い頃昔話をたくさん読んでくれた母に感謝。そして人生の旅に出るときは、椅子を持って出かけよう。疲れた時はしばらく休んだっていいんだから。

見知らぬ人にお菓子をもらってはいけません(2)

2006年02月20日 | 傘のまわりで
なんかボーゼンとしたが、どうもこのオバサン久々の遠出(しかも同窓会)だったのに、出掛けにダンナがちょっと機嫌が悪くて心中乱れてしまい、どうしても誰かにぶちまけたかったのかな~?と察した。

私「でも優しいご主人ですね。こんな服着てとか髪型こうしたらとか、奥様思いの旦那様なんですね」

いえ正直な気持ち。この素直なオバサンは旦那さんに支えられてこんなに可愛いんだろうな~と思ったので。ところがこの一言が、オバサンのツボにバッチリはまったらしい。

「そう?そう思います?あなた。実はそうなのかも知れないわ。嬉しいわ、そんなこといわれて。出掛けにいろいろ言われて、せっかく40年ぶりの同窓会なのに、やっと外に出られるようになったでしょ?だから気持ちががーっかり。もう前から準備していたのに、その服はヘンだって言うから。でもあなた存じ上げませんけれど、そう言ってくださって。そうだわ。(がさごそ紙袋の中身を座席に並べ始める)これね、新宿タカノの生ケーキなの。大阪まで新幹線でもって行ってたら悪くなっちゃうから、あなたに差し上げます。今日中に食べてね。」

私「えー?困ります。そんな見ず知らずの方に、頂けませんよ。同窓会で皆さんで召し上がったらいいじゃないですか」

「あら?私のこと怪しい人だと思ってます?無理ないですよね、私怪しいものじゃなりません。(バッグの中から同窓会の案内と思われる封筒を取り出す。住所と名前が書いてある)ほら私こういう者なんです。児童教育の学校を出たからその関係なの」

私「あら?私も保育士なんですよ。今から手作りおもちゃの講習会に行くんです」

「あらー?偶然だわ。そんな感じの方かしら?と思っていたの。じゃ、あなたにこれもあげるわ」

そう言ってもうひとつの紙袋を開けると、何とその大きな紙袋の中身は全部まつぼっくり!

私「え?まつぼっくり!!!」

「これはね、クリスマスにリース作ったり、いろんなもの作れるのよ。あなたいる?キレイでしょ?だって石川県輪島市のまつぼっくりなの。東京のはだめ、こんなきれいなの探してもないから」

私「私、まつぼっくりでいろんなもの作るんです。なかなかたくさん落ちているところがないんですよね」

「東京で探すならね、神宮内苑。一番奥よ。一日に二回掃除するからその直前に拾いに行くの。もう一箇所は後楽園。そこのまつぼっくりもいいから。覚えておいてね」

私「ハイ!」

「突然話しかけてごめんなさいね。でもあなたに会えたのは運命的なものを感じるわ。本当に有難うございます。(と両手を握ってブンブン上下に振られる)私の話を聞いてくださって有難う。まつぼっくりの価値が分かる人に貰ってもらえてよかったわ」

私「いえいえ、こちらこそ。こんなにたくさん頂いて。ちょっとびっくりしましたケド。有難うございます。」

ということで、私が先に電車を降り振り返ってみたら、オバサンは両手を高く振って振ってニコニコ顔で「ありがとー」と叫んでおられた。

結局ケーキとまつぼっくりの他に、何かの種、使い捨てマスク(未使用)、まつぼっくりを講習会の皆で分けるためのスーパーの袋多数、ティッシュなどなど紙袋二つ分もらってしまった。
講習会で仲間とケーキの箱を開けたら、なんとケーキではなくてチョコレートの詰め合わせだった!(大丈夫か?おばさん)みんな大笑い。
まつぼっくりは、みんな喜んで持って帰りました。(さすが!)

家に帰ったら息子達に叱られました。
「ママ、知らない人からチョコレートもらったらいけません。付いていったらだめだからね!」

見知らぬ人にお菓子をもらってはいけません(1)

2006年02月20日 | 傘のまわりで
昨日、おもちゃのイベントの手伝いに行くため電車に乗ろうとしていた時、同じドアに見知らぬおばさんが後ろから走りこんで来た。バッグ斜めがけ両手に振り分け大荷物のド迫力だ。
なんとなくそちらを見たら、バチッと目が合った。
するとそのおばさんが軽く会釈したので、こちらも目礼を返した。
…と、そのとたん、その見知らぬおばさんが猛烈な勢いでしゃべり始めた。

「あら~私もそんな色のコートを着たいと思っていたの。(ちなみに私はサーモンピンクのダウンコートを着ていました)あ、でも私くらいの年だったら、自分が着たいと思っていても派手すぎるかしら?(いえ?そんなことはないんじゃ~?)今日はね、実は同窓会に行くの。いえね、同窓会って言ってもそんなに固い会ではなくて恩師を囲む会で。卒業してもう40年たつでしょ?(し知りませんがっ…)だからやっぱりスーツ着なきゃ、って思ったんだけど、寒いでしょ?下は会場で着替えようと思ってスラックスなの。そしたら主人がね、そんな格好で同窓会なんか行くな、みっともないって…たぶん同窓会で家を空けるのが面白くないのかしら…そんなバッグもやめろって言うから、こっちがね(紙袋の中身を見せてくれる)私の好みのバッグなの。今持ってるのがね、主人の好みで。家を出るときは主人の好みの持ってなきゃね、機嫌が悪いから…でも、スーツは白でしょ?だからやっぱり合わないわよね?」

この時点までは、このおばさんは私を誰か知り合いと間違ってしゃべってるんだな、人違いですよ…と思っていた。ところがすぐに、このおばさんは見知らぬ私に話してるんだ!と気付く。

「ごめんなさいね、突然知らない人に話しかけられたら驚くわよね?でも、あなたのコート素敵だなって思ったの。でね、去年まで私入院してたから髪も短くしていて、主人が病院の看護士さんの中に素敵な髪型で外巻きカールの人がいる、って、オマエもあんな髪型にして来いって言って、パーマにしてみたの。こんなふうに、ちょっとかかりすぎてない?(すてきですよ。似合ってらっしゃいますが)」

この時点でもう駅を4つほど通過していた。
席が空いたのでおばさんが座り、私にも隣に座るよう促す。
(次回に続く)

タガタメの?

2006年02月12日 | 保育・子育て
すっかり更新が途絶えておりました…
忙しいせいもあったが、買ってきた本も読む気が起こらず
録画していたビデオも見る気が起こらず、服や靴を買いに行っても買う気が起こらず…やる気のないここ数週間~
ちょっとねじを締め直して体勢立て直していかなくちゃ…

このところ仕事のことでちょっと悩んでいる(またかよ)。
人間関係とか忙しいとかそんなことではなく、
次年度の事業拡大が上のほうで勝手に決まったので、その対応に追われていたのだ。子育て事業拡大といえば聞こえはいい。サービス拡大というのも聞こえはいい。でも「サービスを充実すること=子育てしやすい世の中になる」というのはちょっと違う。子育て支援はもちろんサービスに違いないが、サービスをたくさんすればいいか?と言えば否。「子育てする人や子ども達を見守ること、育てること」という視点を大切に考えなければ、親の「子育て力」を奪ってしまいかねない。
子育て支援拡充って言いながらも少子化だから予算が無い。コストを抑えるために行政は次々に民間に委託する方向だ。何も考えずに見栄えがいいサービスに走る。よって支援の質が落ちるのがマジで心配だ。支援者の中にも、何度言っても話し合っても、本質に気付かない人もいる。現場を知らない上のほうの人はなおさら。
唯一の救いは、共に働く同じ現場の仲間の意識がとても高いこと。同じ志の外部の友達が情報をくれること。

考えながら、ミスチルの「タガタメ」を聞く。

♪子どもらを被害者に、加害者にもせずに
 この町でくらすため まずなにをすべきだろう

とてもじゃないが無理だろうけど、この緩やかな危ない流れを何とかして止めることができるんじゃないか?一人じゃなければ出来るような気がする。でもどうやって?というわけで悩めるのであった。


どうでもいいが、私自身の子育てを何とかしなければ…(笑)
来年度の息子Sの公立の学童の申し込みにまた今年も落ちました。
待機14番目ってどういうことだよ!(入れる可能性はゼロということデス)
あのっ帰宅6時過ぎの私、どうしたらいいの?
現実厳しすぎる…
私がしてるのって一体タガタメの子育て支援???

ロクは元気です!(閉じ込められた後編)

2006年02月04日 | 傘を持つ家族
ロクを車に閉じ込めたまま、2月になってしまいました!
じゃなくって…前編を読んで続きを気にしてくださった方々、後編遅くなってスミマセン…

ロクを閉じ込めてしまい、車も動かせない。
私の力だけではこの状況を打開できない。
まず、ロクを救出するには?
それに20分後にここから車で5分ほど走らせた場所に夫Mと息子達を迎えに行く約束をどうするか?

まずJAFだ!
「ロクごめんね、お母さんはひとっ走りしてくるから、いい子にして待ってて」
と言い置いて(いや別にロクは自分の置かれた状況わかっちゃいなそうだけどさ)
ペットショップに戻り、店員さんにJAFに電話してもらう。
ところがJAFは「あいにく今日は混み合っていて、あと2時間はかかりますね~」
それは困る!それはヤバイ!
ロクも心配だが、今から夫を迎えに行かないと彼は仕事だ!

そのまま電話を借りて夫Mの携帯に連絡すればいいのだが、肝心な電話番号を覚えていない!いつも電話帳登録でかけているからこんな時困るのね~
彼の出かけた先にかけてみたら、もうそこを出たらしい。待ち合わせ場所で待っているんだろうな~あいにく待ち合わせは外。
よし!歩くよ私は。
ペットショップの店員さんにロクを時々見てもらえるよう頼んで、
寒空にジャケットもなく歩き始めた。多分20分ぐらいで待ち合わせ場所に着くはず。歩き始めると意外と遠い。時計持ってないから余計焦るし…

こんな困った時、いつも私には不思議な助け舟が現れる。
ひたすら歩いていたら、長年の教会友Mちゃん一家がこっちに歩いてくるではないか!!!なんたる偶然。なんたるラッキー。
あ、でも待てよ?今日私は教会の日曜礼拝をサボって動物病院に行ってこんな目に遭ったんだった。Mちゃんに今ココで会うのはちょいとマズイ…ところが

Mちゃん「あれ~?きょんさん、なんでココにいるの?あ、ヤバ。私今日教会サボったの」
私「Mちゃん、私もサボったんだよ~。でもでも今Mちゃんがマリア様に見えるっ!」

実際赤ちゃんを抱っこして自転車押しながら歩いてるMちゃんはマリアに見えました!これこれしかじか事情を簡単に話す。

私「Mちゃん、ウチの旦那の携帯に電話して~」
Mちゃん「きょんさんの携帯番号しか知らないよ。そうだ!この自転車貸してあげる。」

マリアのように優しいMちゃんは自転車を貸してくれた。
Mちゃんのご主人も優しい人で、私と夫の待ち合わせ場所の近くのスーパーの駐輪場に置いておけば、あとで引き取りに行くから、と言ってくれた。
(でも、なんでその時Mちゃんにお金を借りなかったのだろうか?と。あとでMちゃんも何であの時きょんさんにお金貸さなかったのだろうか?自転車貸してどうなる?と言っていましたケド…バスで行けばもっと早かったよね?と。笑)

Mちゃんのママチャリで待ち合わせ場所に急ぐ。
夫Mと息子達は、突然連絡も取れなくなった私を心配しつつも
「腹減ったから弁当買って食べちゃった。何で自転車に乗ってんの?」
とポカ~ン(笑)

夫Mにお金を貰い、バスで去る彼を見送り、Mちゃんの自転車はスーパーの駐輪場にお返しする。
息子達を連れ、今度はバスでペットショップに戻る。
(あとで聞いた話だが、Mちゃんが彼女の母H江さんに連絡を取ってくれて、
H江さんが車でその界隈をうろつく私を送ってあげようと探し回ってくれていたらしい。H江さん、ありがとうございます…)

バスの中で息子達はそれはそれはロクを心配していた。
ふと窓の外を見たら、JAFの車が走ってる!
「あ、あのJAFはウチの車を助けに来てくれた?」
バス停で降りてJAFを追っかけ走る走る。

ペットショップの駐車場でやっとJAFに追いつき、早速ドアの開錠をやってもらった。
ペットショップの店員さんが言うには、ロクはずっとシートで丸くなって寝ていたそうだ。
「いやぁおとなしい犬ですね。」とJAFのお兄さん。
開錠作業中もくうくう寝ていた。

20分後…
やっと開いたドア。
JAFのお兄さんに店員さん、息子Hに息子S。みんな大喜び!
喜ぶ我々を「一体どうしたの?なんか起きたの?」とばかりにシレッ~と眺めるロク。そして、ぐったり疲れた私であった。

いやはやたくさんの人にお世話になりました。
みなさん、ありがとう。
ロクを連れて行く時は、もう一人では行かないようにします。