傘を持つ女

明日天気になあれ

チーム・バチスタの栄光

2006年05月29日 | 傘を持つ本人
海堂尊著「チーム・バチスタの栄光」読了。
現役のお医者さんが書いたというミステリー(なのかな?)、面白かった。
医学専門っぽい雰囲気(←ここがミソ)だけど読みやすかった。
医学的なことより、登場人物のキャラが立っていて楽しく読めた。
なんと言っても後半に出てくるトンデモ厚生労働省役人白鳥に人気が集まりそう?だが、私は主役の田口がなんとなく共感できて好きだ。人の愚痴を聴くのが仕事の愚痴病棟の医局長…

おや?と思ったのは、田口が人と話をする時最後に必ず‘名前の由来’を尋ねること。私も人に名前の由来を尋ねることが多いので。
田口曰く

 自分の名は、その人が一番耳にする言葉だ。 
 その特別な言葉に対し、その人がどのように向かい合っているかを知ることは、
 生きる姿勢を知ることにつながる。

だそうだ。なるほど~。


この本を読み終えたら、話題の「ダヴィンチ・コード」を読もうと買っていた。
映画を見てから読むか?先に読むか?悩んでいたら周囲の人たちの話題にすっかり乗り遅れてしまった。上巻の最後の方を地下鉄の中で読んでいてふと顔を上げ隣を見たら、隣のサラリーマン風のおじさんも「ダヴィンチ・コード」を読んでいた…
しかも私よりちょっと先の中巻の最初の方。(笑)

く~このオヤジ(失礼!)とたった今頭の中で同じラングドンが動きまくっていたとは…なんかイヤ~な気分になって本を閉じた。これって嫌じゃない???


画像が寝てますね…(笑)
スミマセン。



都会のツバメとお姉さん

2006年05月23日 | 傘のまわりで
毎朝通勤途中ですれ違う女性、多分私より年下なのかも知れないが
「あ、今日もお姉さん頑張って歩いてる…」
とすれ違う度に心の中でエールを送っている。年下みたいでも「お姉さん」に見えてしまうのは、私の姉によく似ているから。正確に言えば全く似ていないのだけど、不自由な足で上体を大きく揺らしながら懸命に歩く姿が姉の姿に重なって見えるのである。いやいや姉はもはや一人で歩けるような状態ではなく、車椅子オンリーになってしまったのだが、私が子どもの頃(つまり姉も子どもの頃)はまだ彼女のように懸命に歩いていた。

通勤の人たちはどの人も急ぎ足。次々に後ろから来る人に追い抜かれていくけれど、いつも慌てず一歩一歩大きく揺れながら歩く彼女。雨の日も大きく傘を揺らし濡れながら、でもどこか楽しそうに。たぶん彼女も出勤途中なのだろう。毎日おしゃれも楽しんでいる様子がこちらまで明るい気分にさせてくれる。いつだったか?帰り道もすれ違った時は、同僚の女性?と楽しそうにおしゃべりしながら歩いていた。そんな姿を見ると嬉しくなる。
でも暑い日はかなり大変そうに見える。時々休みながら歩いているみたいだ。
まさか毎朝すれ違う私がこんなに注意深く自分のことを観察しているとは、ご本人は気付いていないだろうなぁ。いつかこちらから声をかけてみようか?

今朝、職場の玄関に急いで飛び込もうとして階段を上がっていくと、その彼女が目の前にいてニコニコ微笑んでいてびっくり。無言で見上げたお姉さんの視線の先を私も思わず見上げれば、玄関のひさしの内側にツバメの巣が。母さんツバメがエサをくわえて戻ってくるのをヒナたちと一緒に彼女は待っていたのでした。
こんな都会の真ん中にツバメの巣があるのも驚くけど、毎朝お姉さんがツバメの巣を見てから出勤していたことを知りなんだか温かい気持ちになった。

急ぎ足では気付かないこと、ゆとりのない心では見えないものを教えてくれてありがとう。>お姉さん



プロのお仕事

2006年05月21日 | 傘を持つ本人
なんとなぁ~く慣れてきた。
新しい職場がある町の人たちに、職場の人たちに、相談や遊びに来てくれるママ達や子ども達に。一年前もこんな感じだったのに、新しいところに来るとまた新しい苦労があるのでまた一から始めなきゃならない、そんな感覚を味わいつつ。一生懸命な大変さって時と共に忘れていくものなのかも?

「子育て」が大変だというのは、とても個人的な個別な感じ方であって人によってだいぶ違う。
それがやれ「病気の対応」「授乳の仕方」「しつけ」と表面に出てくる問題は、ある意味ハウツーで片付けられるもの。でもどうしてそれが大変だと感じられるか?は人によって様々で、話を長く聞けば母親自身の抱えた「夫婦問題」とか「自分が育ってきた道筋に関する問題」「両親との関係」「地域との関係」である場合が殆どのような気がする。母親自身がそういった問題と向き合うチャンスがないままで来て、子育てやその他ストレスが強くかかった場合、その子どもに影響が出てしまう。

でも話を聞く私自身、自分自身の抱えた問題に気付いたり向き合ったりするチャンスがいままであっただろうか?
人の話を聴いていて、時々自分自身が叫びだしそうになる時がある。
多分その人の抱えた問題と自分の抱えた問題が似ているのだろう。
多分こんな私は人の話を聴く人には向かない。
分からないから時々専門の人の話を聴いたり勉強したりすれば、ますますそう確信する。でも、それでもここに居続けなければならないんだろう…今盛んに言われている「盾(シールド)」を立てたり、自分に向き合うことで少しずつ解決できることもあるんだろう…

先日5年ぶりに運転免許の更新に行った。
一般講習一時間だったので、どうせビデオでも見せられるのかな?と思って行ったら、
水前寺清子似のおばさん指導員(警官なのか?)による渇の入った講習だった。
なんとその1時間の話のなかで、2度ほど感動して涙ぐみそうになってしまったのである!最初は更新の仕組みとか道路交通法改正のポイントだったのだが、事故防止の話で、交通事故死の遺族のことを話されたときの水前寺さん(仮名)の熱のこもった話し振りに思わず感動してしまったのである。
話の内容もだが、このことだけは絶対に人に伝えたい!という水前寺さん(仮名)の熱意に基づく話の組み立て方、声のトーンや目線のもっていき方などなど、アレは熱意だけじゃなくかなり研究に研究を、練習に練習を重ねた一時間の講話だったと思う。もちろん一時間だけでは測り知れないが、水前寺さん(仮名)の人となり、彼女の生き方をも感じさせるような迫力だったのである。
「感動したの私だけ???」
とキョロキョロしてたら、終了時の拍手も凄かったし、私の後ろに居たおばさんも「いいお話でした、ありがとうございます」と水前寺さん(仮名)に握手を求めていたので、きっと他の人も感動したんだと思う。

プロのお仕事をみせてもらったなぁ~と感動したのである。
人の話を聴きながら、自分が叫びだしそうになったって、それがナンボのものかい?私だってプロにならなきゃ、徹底的に人に話をさせて、それをいかに聴くかがすべて。水前寺さん(仮名)のように、人に伝えたい何かがあるのなら、自分に与えられた場所で全力でそれをやるまでだ。
水前寺さん(仮名)渇入れてくれて、ありがとう。
明日も頑張るぜ!

与えられた場所で?

2006年05月06日 | 傘を持つ本人
ブログの更新が滞っているのにはワケがあります。

超多忙!!!

なんざんす。
それは「忙しい自慢」でもなく、今までだって忙しかったじゃん、そりゃそうだ。
でもこの新学期は、マジで目が回りました。

まずは異動でやって来た新しい職場には驚いた。(笑)
事務が回っていません。人が替わってしまって誰に何を聞いても分からない。
当たり前にしていた仕事が回らないってストレスなんですね…
スタッフだけでなく、新しいママ達子ども達との新しい人間関係を築くのも骨が折れる。
与えられた場所で一生懸命やるしかない、と何度も自分に言い聞かせ。(笑)

そして、今年は小学校のPTA役員になってしまった!
あーこの、あからさまな押し付け合いの世界…
詳しいことは長くて面倒なのでブログに書きたくも無いですが、ま~予想通り大変な所に首を突っ込むハメになりました。
子どもは地域で育てたいと思っている私としては、六年間のうちたった一年の役員は当然の務めではあるんだけど、それにしても大変。
与えられた場所で一生懸命やるしかない???と何度も自分に問いかけ。(笑)

夫の再検査やら犬の世話やら、今年は教会でも奉仕が多く、追いまくられている毎日。既に有給休暇も使い果たしてしまったので、ちょっと青ざめてます。

初プラモデル

2006年05月06日 | 傘を持つ家族
GWのあいだじゅう夫Mは仕事だったので、今年は遠出はせず近場で息子達と遊んで過ごした。とは言え、親戚の葬式で上京した母が泊まったので、一緒に大掃除したり衣替えをしたり部屋の模様替えをしたりと、バタバタ家事に忙しかった。

昨日は実母も帰り、「どうしても遊びに来い」と言う義母の家に息子達を連れて行ったが、義母と義妹の相変わらずの口げんかにゲンナリ。自分達は母娘なのでいくらやってもかまわないのだろうが、嫁の私はその間にいるととても疲れる。家に居たらいくらでもやりたいことがあるのになぁ…とか本でも持ってきたら良かった…とか、そう思えば尚更疲れるのであった。

今日はやっと予定も無く、午前中の家事を切り上げ、息子に「手伝って」と頼まれていたプラモデル作りに挑戦。この年にしてプラモデルを作るのは初めてです。
所属するNPOのおもちゃの選考委員をやっている関係で、プラモデルの種類などはよく知っていて、出来上がったプラモデルで遊んでみる機会は多かったが、実際に作ったことがなかった。

発見!プラモデルって、作る過程を楽しむものなんだ…
そんな話を聞いたことはあったけど(笑)実際に体験するって大事なことなんだね。出来上がって動き出した時の感動が違う!!!
ちなみにコレは、TOYOTA MARKⅡ、近所の人に息子がもらったものです。
おもちゃの選考会では音や光センサーに反応する、遊ぶことで楽しめる要素の大きいプラモデルばかりだったので、こんな普通のタイプ(?)は逆に新鮮。作る過程が楽しめました。

とは言っても、私より息子Hが殆ど作ったことに間違いない…