待った、焼けた、××た！

「今日は亡父に“期間限定たい焼き”をあげよう」と思ってお店に寄ったところ、ちょうど売り切れてしまったようで、「１０分くらいお待ちいただけますか？」と言われたのだが…　今回は待つことにした。普通の“あんこ”と“クリーム”は陳列ケースに残っていたので、私は“窓口”から２～３歩ほど下がった位置に移動した。

しばらくして一組の男女が窓口まで来たのだが、お店のお姉さんが忙しそうにしていたので、何も言わずに立ち去ってしまった。その後、一人の男性がやって来て、“あんこ１匹”を薄い紙に挟んでもらっていた。さらに、一人のおばさんがやって来て、“あんこ２匹”を紙袋に入れてもらっていた。

待つこと約１０分、私の“たい焼き”が焼けたようで…　お姉さんが「ガチャッ」と２枚の鉄板を合わせ…　一度ひっくり返してから「パカッ」と鉄板を開き…　ハサミを使って“たい焼き”の余分な“縁”を「チョキチョキ」と切り取り…　紙袋の口を「ガサッ」と開けてから、手袋をした手で１匹、２匹と…

その時！　お姉さんが手を滑らせ、２匹が入った紙袋を「バサッ」と床に落としてしまったのである。私は「ゲゲッ…　また１０分も待つのか！？」と思って視線をそらし、見なかったことにした。お姉さんも、何事もなかったかのように黙々と新しい紙袋を用意して２匹を移動…　３匹目も入れた後に「お待たせしました」と…　私も「どうも」と言いながら受け取った。気持ちが通じ合った二人！？　なんちゃって～

そのお姉さん…　もしも、紙袋ではなくて“たい焼き”を床に落としていたら…　どうしたのだろう？　まさか…　それでも黙々と紙袋に入れたりして！？　さすがにそれはないよな。ハハハ…　ん？　オマエの顔を見たら悪戯したくなって、踏ん付け＆ツバを付けてから袋に入れるんじゃないかって？　なにぃ～！　そんなことされたら喜んじゃうぞぉ～！　エヘヘ…（コイツ、やっぱり変●だわ…）