バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

大変お待たせして…???

2015年08月10日 16時59分40秒 | バス運転士
昨日、某スーパー前のバス停を20分遅れで発車した後… しばらくは乗客不在のバス停が続いたので、私は「そりゃ20分も遅れたら… 他のバスに乗ったり、歩いて行ったりするよなぁ~」と思った。ところが、あるバス停で3人の乗客が待っていたので、「怒られるかなぁ…」と思いながら「大変お待たせしてすいません」と言ったところ、3人とも普通の表情で普通に乗って来たので、ちょっと拍子抜けした。

その後、再びバス停通過が続き… 「次は○○停~(大きな交差点のバス停)」と流れた時、「ピンポ~ン!」と降車ブザーが鳴り… 「バス大変遅れましてご迷惑様でした」と言いながら中扉を開けたところ、ついさっき乗った3人が降りて行ったのである。実は、その3人が乗車した区間は“某総合駅から来るバスが多く通っている”ので、「巡回バスを待っていた!」というわけではなく… きっと「バスが遅れて? なんのこっちゃ!」と思ったに違いない。

それから数分後、あるバス停で2人のおばさんと1人のお嬢さんが待っていた。実は、そのバス停には“市内中心部から来るバス(行き先は巡回バスと同じく某駅)”も止まるうえに、そのバスの方が終点には15分くらい早く到着するので、私は「さすがに誰も乗らないだろうなぁ~」と思いながらも、一応「大変お待たせしてすいません」と言って前扉を開けた。

すると、おばさんたちの後ろに立っていたお嬢さんが進み出てきたので、私は「あぁ、良かった。お詫びしておいて…」とホッとした。ところが、なぜか彼女が運賃箱に110円を入れたので、私は左手で「ちょっと待って!」と合図をしながら「えっ… と、子供ですか?」と尋ねた。それに対して、彼女が耳栓を外しながら「ん?」という表情を見せたので、とりあえず私は“運賃不足だプププッ”と言っている運賃箱の返却ボタンを押して110円を戻した。

そこで、もう一度「子供ですか?」と尋ねると、彼女が「いいえ」と答えたので、私は返却された110円を運賃箱に入れながら「あと100円、お願いします」と言って、大人運賃210円を払ってもらったのだが… その後しばらく、私は「なぜ210円でも100円でもなく110円なんだ!?」と考え… 「ひょっとして、彼女自身は滅多にバスに乗らなくて… 前回、たまたま定期券を持った親と一緒に乗って“ファミリー定期サービス”の110円を払ったのかもしれないなぁ~」と思った。

その後、終点・某駅が近くなるに連れて、チラホラと乗客(ほとんどお年寄り!)がいたのだが… その時点でも、まだ15分くらい遅れているにもかかわらず、怒っている人は1人もいなかったのである。確かに「他のバスでも良かった」という人もいたようだけれど、「巡回バスを待っていた」という人もいたはずで… 私は「とても有り難いことだ」と思うと同時に「怒鳴られたらネタになったのになぁ~」と思ったりして…(怒鳴られなくても2日連続でネタにしておきながら… 何を言っとるか!)


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