“A駅発→B学校行き”は循環路線なので、B学校は単なる通過点の一つとなっている。だから、A駅に戻るまで忘れ物チェックもできず… 今日の夕方、そのB学校から数名が乗ってきたのだが、一人のおじさんが「おい、忘れ物があるぞ! バッグ、バッグ!」と叫んだ。私は「今ここで降りた人かもしれない」と思い、すぐに車外スピーカーを通して「忘れ物です!」と言ったけれど、反応はなかった。おじさんは黒いバッグを私のところまで持ってきてくれたので、「ありがとうございます」と言って受け取った。そこから2つのバス停を通過して、3つ目のC学校からは20名ほどが乗ってきた。バスが大型ではなく席数が少なかったことに加え、相席を嫌った人もいたようで… 既に数名が通路に立っていた。発車してしばらくすると、一人の学生が通路の人を掻き分けて運転席の横までやって来た。そして「さっき忘れたバッグを… あ、これです」と、私が運転席脇に置いておいた黒いバッグを取り上げ、「ピンポォ~ン」と降車ボタンを押した。私は「あぁ、さっき見た顔のような…」と思うと同時に、「ひょっとして、忘れ物を取りに来ただけ!? しかし、もうバス停からかなり離れてしまったし… 次のバス停で降りてもらうしかないな。普通に中扉から乗車せずに、前扉の外から何か言ってくれれば良かったのに… ところで、運賃はどうしよう? 定期券ならば問題ないが… カードだったら…」などと考えているうちに、次のバス停に到着… 私が扉を開けると、彼はカードを取り出して機械に… 結論が出ていなかったはずの私は、反射的に手で制止して「忘れ物を取りに来ただけでしょ? いいよ」と言ってしまった。彼は耳栓を外してから「ありがとうございます」と言って、笑顔で降りて行った。あぁ~、良かった!
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学生もそう思っているはずですよ!
臨機応変に対応できるってすごいと思います!!
いえいえ! とんでもございません!! 私よりも“いい運転士さん”は山ほどいますよ。私なんて、ごく平均的か… それ以下か… 自分では分かりませんけどね。なにより、学生さんが笑ってくれたのが嬉しかったです。