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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

諦めの悪い…

2013年09月03日 21時53分08秒 | バス運転士

バスは2~3分遅れで走っていた。あるバス停で待っていた一人のお爺さんから「××駅、行く?」と聞かれたので、私は「行かないんですよぉ~」と答えた。すると、お爺さんが「何処まで乗って行けばええ?」と言ったので、私は「××駅行きは、ここに来ますよ」と言いながら「まだ(前方の青信号に)間に合う!」と思っていた。

しかし、お爺さんが困ったような顔をして「10何分だもんで… △△まで乗って行くわ!」と言ったので、私は03分を表示している時計を見て「ん? なんのこっちゃ…」と思った。そして「いえ、△△まで行かないんですよぉ~」と言いながら「このバスに乗っても無意味だと分かってくれたかな?」と思ったのだが… お爺さんは「じゃあ、何処で降りればええ?」と言ったのである。

私は「ひょっとして、お爺さん… 何かの約束の時間が迫っていて、プチパニックに陥っているのかな?」と感じつつ、「2つ先のバス停が分岐点になってしまうので、すぐ次のバス停までしか…」と言いながら「今度こそ諦めてくれるだろう」と思ったのだが…

なんと、お爺さんは「じゃあ、次で降りるわ」と言いながら乗ってきたのであった… なんで… そんな… 無意味なことを…??? そうこうしているうちに、行けるはずだった前方の青信号は赤に変わり… バスはさらに遅れてしまった。なるほど、諦めるのは私の方だったのか… あぁ…