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人生とは、わらしべ長者の旅!

2017-08-14 | GLASSの日記 "I'll Follow The Sun"


古典落語に、"わらしべ長者"って、ありますが、僕は、この一席が大好きです。

似たような、おとぎ話は、世界中にあるそうです。

もしかしたら、その昔、シルクロードから、日本にも伝わったのかもしれませんが、何より、この話は、ある意味、人生の教訓みたいな気がします。

起こることを、素直に受け入れられる強さ、その強さこそが、結果的に、幸福へと導かれるのだと…。

恐らく、誰もが思うことです。

なぜなら、度々、そんな人生の出来事に遭遇するからです。

だから同時に、その難しさも知るわけです。

人間は、欲が深いし、臆病です。

だから、躊躇するし、疑うし、すぐに、損得で事を測りにかけたがるもの。

それも、ご縁だと思える、意志の強さなんでしょうね。

だからか、僕は、大して有名でも何でもない話なのですが、大好きな一席です。


わらしべ長者

むかし、むかし、ある所に正直者ですが、運の悪い男が住んでいました。朝から晩まで、働けど働けど、貧乏で運がありませんでした。
ある日のことです。男は、最後の手段として、飲まず食わずで、観音さまにお祈りしました。
すると、夕方暗くなった時、観音さんが目の前に現われ、こう言いました。
「あなたは、このお寺を出るとき、転がって何かをつかみます。それを持って西に行きなさい。」
確かに、男は、お寺を出ようとしたとき、転がって、何かをつかみました。それは、一本のわらでした。何の役にもたたないと思いましたが、男は、わらを持って西に歩いて行きました。
あぶが飛んできました。男はあぶをつかまえると、わらの先に縛りつけ、また歩いて行きました。
町にやってくると、赤ん坊が、わらの先のあぶを見て、泣き止みました。
うれしそうな赤ん坊を見て、男は、わらを赤ん坊にやりました。代わりに、赤ん坊のお母さんから、男はミカンを三つもらいました
ミカンを三つ持って、男はさらに西に歩いて行きました。しばらく行くと、娘さんが道端で苦しんでいるのを目にしました。水を欲しがっていたので、男はミカンをあげました。じきに、娘さんはよくなりました。代わりに、男は、きれいな絹の布をもらいました。
old parents 絹の布を持って、男はさらに西に歩いて行きました。しばらく行くと、サムライと元気のない馬に出会いました。美しい布を見て、サムライは、馬と交換するよう言うと、布を持って東の方へ行ってしまいました。男が、夜通し馬の面倒を見てやると、馬は、朝には元気になっていました。
馬を連れて、男はさらに西に歩いて行きました。城下町にやってくると、長者さんが、馬を見てたいそう気に入りました。男は長者さんの家に招かれました。娘さんが、長者さんと男に、お茶を持ってきました。
何と、男がミカンをあげた娘さんでした。長者さんは、不思議な縁と男のやさしさに心打たれ、娘を男に嫁がせることにしました。
男は、観音さまに言われたとおり、わら一本で長者になりました。男は、生涯、わら一本粗末にすることはありませんでした。村人からは、「わらしべ長者」と呼ばれました。めでたし、めでたし。