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男の一分‥週末浪漫地下GLASSONION

2012-10-12 | 諸行無常…let it be
一昨日ニュースで大騒ぎしていた世田谷の事件‥

六十二だかの女を日本刀でぶった斬り、自らの命をも絶った八十六歳の爺さんの、男の花道について考えました。

現役中は、警察官で警視にまでなった人物のようです。

大正十五年前後の生まれでしょうから‥、僕の父と同世代です。

はたして爺さんは、女に本意を告げ、本懐を遂げられたのだろうか。

あれこれと、絵柄が浮かびました。

思い残すは恐らく、この後世間に曝されるだろう、一人残されたお婆さんのことだったのではないでしょうか‥。

もしかしたら、それだけが気がかりだったのではないでしょうか。

それでも、やらねばならぬほど、事情は切羽詰まっていたのかもしれません。

女六十二は、婆さんと呼ぶには若すぎて、おばさんと呼ぶにはちと抵抗が‥。

女は、この辺りの中性期が最も手ごわいとされています。

相当に手強い相手だったのでしょう。

事件当日も、ただの売り言葉に買い言葉だけで、警視にまでなった人物が、たかが初老の女を、わざわざ日本刀でブッタ斬るわけがありません。

戦場を走り抜け、昭和を駆け抜けてきた男にとって、日本刀とは、魂と同格なくらいの、意味や思い入れがあったはずです。

そんな人物が、植木ごときのいざかい相手の女子供に、日本刀を向けるわけがありません。

つまり、爺さんには、日本刀の必要性‥つまりは、爺さんの絶対な正義があったと言うことです。

爺さんが八十六年間守り続けた正義のためだったのではないでしょうか。

もはや、被害者も加害者もこの世に存在しないわけですが‥。

長年連れ添った、心底愛した女を守ることの正義のために、手強い宿敵女を日本刀でブッタ斬りしたのだとしたら‥

ブッタ斬りされた女の、帰りをじっと待っていた、この女を心底愛する男がいたとしたら‥

あの世へ渡る三途の川で、二人遭遇してしまったらら、どうなるのでしょうね。

もしも爺さんが気まずくて目をそらしたら、
怒り狂った女は、爺さんに襲いかるのでしょうか。