…時に

世の中不幸がなくなったら、世の中パンクして、ストレスでみんな死んじまう。

全ての病気が治ると、医者がパンクしてストレスで殺人鬼になっちまう。

奇跡がしょっちゅう起きてしまったら、神様はパンクして死に神になっちまう。

この世に生を授かり、生きとし生ける者の宗教観（個人的哲学）と、日常の社会観。

その両者との折り合いに悩む年頃になった。

チャップリンの言う、人生とはズームで見ると悲劇でも、ロングショットでは喜劇である。
それは確かに本音なのだろうが。

日常を生きる、社会に暮らすとは、浮き世の義理との折り合いである。

骨の折れる滑稽な作業ばかりだ。

高齢化社会は、まるで巨大隕石が地球に衝突するまでの秒読みを開始するかのように目前となった。

昨今の不況への世相は、過去のバブル後の日本経済への反省ではなく、日本の社会構造への怒りに変わってきた。

大人達が無意識にやがて訪れる時代を感じとっているのだろう。