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こだわりを捨てて織るということ

2017年09月01日 06時55分11秒 | 手芸

先日さをり織りの手織工房じょうたの10周年記念講演会がありました。

手織工房じょうたを立ち上げた城達也さんのお話は、とても興味深いものでした。

ささやくような優しい雰囲気でしたが、

想像力やモノづくりに対する熱い想いがひしひし感じられ、

モノづくりへの考え方が変わりました。

さをり織りを教えてもらう時に、「あまり考え過ぎずに、自由に織っていいんだよ」と言われます。

でも、すぐに、自由・・・って言葉に縛られる。

初めてさをり織りをした時に、自由って難しいって初めて感じました。

あんなに自由を求めてるはずなのに(笑)。

織り始めるとわかる、無意識の中にある自分のルール。

自由なら無意識に織ればいいじゃんって思っても、

身についてしまった既成概念があり、

これを取り外すのは本当に難しい。

あえて、意識的に変化をもたらさなければ、いつも同じ縞模様になってしまう。

無意識のバランスを崩した先に、

自分が本当に心地よいと思うバランスがにじみ出てくるところがあり、

それこそが、その人の味であり、感性なのかと。

私はさをり織りにこだわっている訳ではないのですが、

モノ作りの考え方、たぶんこの先の生き方にも随分影響力があったように思えます。

できる事を探す旅はそろそろおしまいかな。

たて糸とよこ糸が重なるだけの織物、奥が深くて面白いですよ。


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